PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 8「採用に強い会社は勝つべくして勝っている」/ "Strong companies are hiring good people on purpose"

English follows Japanese.

 

PDCA日記 Vol. 8「採用に強い会社は勝つべくして勝っている」】

 

色々な経営者とお話していて、共通の話題になるのが採用戦略であり、ベンチャー企業の場合は、「求人を出しても中々良い人が来てくれない」という悩みを抱えているケースが大半になっています。

 

今回紹介する資料「採用に強い会社は何をしているか」は、「欲しい人材を惹きつけ・見立て・辞退させない具体策」を説明しており、以下のフレーズが印象的でした。

「採用活動において『たまたま勝つ』ことは稀であり、採用に強い企業は自社なりに試行錯誤し、『勝つべくして勝っている』ということでした。(P9)」(引用終わり)

 

有名な元プロ野球監督のセリフとして、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」が知られています。

 

元々は江戸時代の大名である松浦静山の言葉であり、「上手くいった時はなぜ上手くいったか分からない時があるが、失敗した時は必ず理由が存在する」という意味です。

 

この観点からすると、上手くいった時にも「なぜ上手くいったのか?」という分析を行って、再発防止策ならぬ更なる改善策を続けることが、成功を維持する近道なのかもしれませんね(成功体験を引きずらないことが重要ですね :-)。

 

上手くいった時は、「自分がやった」という人が多いですが、チャレンジに直面した際、「自分のこの手法が失敗の原因だった」と冷静に分析する人は少ないのが現実です。

 

数百年のスパンでビジネスを続けている組織は、上手くいった時もチャレンジに直面した時も「なぜそうなったのか?」ということを突き詰めているケースが多いように感じます :-)。

   

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!

 

採用に強い会社は何をしているか ~52の事例から読み解く採用の原理原則

採用に強い会社は何をしているか ~52の事例から読み解く採用の原理原則

 

P.S. 私の家族は経営者が多く、レストラン、広告代理店、古書店等、業態は様々ですが、数年(?)に一度集まるといつも「良い人が来ない」という人材獲得談義が始まります。

 

家族が運営しているビジネスは少数精鋭で回しているため、採用にかなり慎重になっていることもありますが、中小・零細企業の場合は、「待遇面で大手にかなわない」というチャレンジが大きいような気がしています。

 

私の家族が経営している会社でも、長年働いているスタッフがいますが、その人達は「このお店(会社)が好きなので続けています」とコメントされているケースが多いです。

  

最近は、社員紹介によるリファラル(縁故)採用が4分の1を占めており、多くの企業がリファラル採用制度を取り入れています。

  

私の前職の外資系金融機関でも、中途採用リファラルが大多数でしたが、その背景には、「面接だけでは分からないため、社員の知り合いに来てもらうことが一番」という共通認識があったように思います。

 

今回紹介した資料「採用に強い会社は何をしているか」でも、「リファラルを成功に導く7つの取り組み(P103)」が紹介されており、リファラル採用で人員を拡大させたいと思っておられる方にとっても参考になる一冊になっています :-)。


<Mr. PDCAのボンジュール英語「tactic = 戦術 」>

 

今回出てきた「戦略」の英語は「strategy」であることがよく知られていますが、「戦術」を意味する「tactic」はあまり知られていません。

 

「どこに行くか」という戦略を決めるのはトップの役割で、戦術は「どうやってそこに早く到達するか」を推し進めることであり、企業であれば中間管理職の重要な役割になります。

 

サッカーでは「戦術」という言葉が使われますが、サッカーの戦略は「ボールをゴールに入れること」であり、戦術は「どうやってボールを早くゴールに入れるか」を考えることであると思っています。

 

「日本人は戦術を遂行するのは上手いが、戦略を構築するのが下手である」ということが昔から言われています。

 

PDCA日記の読者の皆様には、「グローバルな人材を採用し、どう活躍してもらうか?」という大局的な戦略について語れるリーダーになって頂きたいものです :-)。

 


PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 8 "Strong companies are hiring good people on purpose"】

 

The hiring strategy is the common topic when I discuss with various corporate executives, because Japanese economy is relatively steady.

 

In case of venture companies, most of senior managers have challenges that "Good candidates will not apply due to low awareness of corporate names".

 

The material to be introduce today "Strong companies in recruitment (Japanese only)" explains "Concrete methods to attract capable human resources" and the following phrases were impressive.

 

“It is rare for recruiting activities to win by chance and companies that are strong in recruitment are implement trial and error on purpose.” (Unquote)

 

One famous ex-professional baseball coach mentioned the following well known remarks.

 

"When we win the game, we sometimes can not tell the reason. However, there is always a reason when we lose."

 

The above remarks are mentioned by Seizan Matsuura, who was a famous senior samurai in the Edo period (1603 - 1868).

 

Many people are trying to exaggerate the outcome by saying "I did it !" when they succeeded.

 

On the other hand, when they face challenges, people tend to blame others rather than analyzing the root cause.

 

Organizations that continue in the span of hundreds of years are more likely to find out the background reason both they succeeded and faced challenges.

 

Each business person had better take this method to be successful for a long time :-).


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