PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 12「人と違うことをする勇気」/ "Courage to do Something Different"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 12人と違うことをする勇気」】
 
私は学生に戻っていた頃、旧日本軍の戦略に関する本を結構読んでいました。
 
現在の個人や組織もそうですが、サンクコストにとらわれる傾向にあります。

サンクコストについても、旧日本軍の動きをつぶさに調べることで、かなりの追体験をすることが可能であると感じています(同じ失敗を避けるためには、読書が一番です)。
 
今回紹介する資料「陸軍中野学校: 「秘密工作員」養成機関の実像 (筑摩選書)」は、戦前に存在した日本の秘密工作員養成機関にである陸軍中野学校について、戦後発掘された公文書を基に、戦時謀略研究の第一人者がその全貌を描いています。
 
本書によると、陸軍中野学校のモットーは、「生きろ生かせ」であったそうです(正確には、もう少し刺激的な表現ですが)。

 

戦前の教えでは、国のために命を落とすことが尊いとされていましたが、陸軍中野学校は「生きてこそ使命を遂行できる」と教えていたようです。

 

また、「敵を生かせ」ということもポイントだったようです。

 

敵にケガをさせて生かしておき、動けないようにすることで、救助が必要になり敵の戦力を奪うことにつながり、最終的に戦局を優位にできると、陸軍中野学校の幹部は考えていたようです。

 

陸軍中野学校は教え子たちに、当時の軍部とは違う考えである「生きろ生かせ」と教えており、人と違うことをする勇気を持っていたようです

 

人と違うことをするのは勇気がいることですが、戦前にこのような秘密工作員養成機関が日本にあったことに驚愕する夏の朝です。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

陸軍中野学校: 「秘密工作員」養成機関の実像 (筑摩選書)

陸軍中野学校: 「秘密工作員」養成機関の実像 (筑摩選書)

 
P.S. 私は以前、ニューヨークで働いていたのですが、当時の同僚が、「重要なことは何が起ころうと生き残ることだ。そのためには24時間以内に体力を回復させることが必要になる」 と繰り返し述べていました。

 

彼は金融機関に勤める前、軍の特殊部隊に所属しており、敵に囲まれた山の中で負傷した体重90キロの部下を背負って脱出するなど、どう考えても不可能と思われるようなミッションに従事していたそうです(どうやってその山から脱出したかは、機密事項で教えてくれなかった)。

 

困難な任務が続く特殊部隊では、24時間以内に体力を回復させることが求められ、「とにかく睡眠をきちんと取ること」が重視されていたらしいです。

 

睡眠状態にすぐに入れなくても、太陽が沈んだら横になって目を閉じることにより、休息は取れるため、一日の疲れはその日の内に解消することが重要であるということですね :-)。

 
 Mr. PDCAのボンジュール英語「機密事項 = confidential matters」>
 
今回出てきた「機密事項」を英語にすると、「confidential matters」になります。
 
「機密」を意味する英語は幾つかあり、「confidential」以外にも「classified」という単語もよく使われます。
 
スパイ映画等を見ていると、「This information is highly classified(この情報は非常に機密事項である)」というフレーズを耳にしたりしますね(結構、スパイものが好きな Mr. PDCAでした :-)。
  

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 12 "Courage to do Something Different"】
 

When I was student at business school, I read a lot of books on the strategy of the former Japanese army.

 

The material to be introduced "The Nakano School: True Image of the Secret Agent (Japanese only)" excavates the Nakano School, which was a secret agent training organization in Japan existed before the World War II.

 

According to this book, the Nakano School's motto is to "survive whatever happens".


In the prewar Japanese education, most of soldiers were taught to that "fight until your life is over", but the Nakano School emphasized that "survive no matter what happens in the war field".

 

 The Nakano school was teaching something different from the whole military organization at the time.

 

It must be very challenging for the Nakano school to continue this different education.

 

It is courageous to do something different from others, but I am surprised that such a secret agent training institution was existing in Japan before 1945.

 

Let's function PDCA today!   

プライバシーポリシー・お問い合わせ