PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 13「宵越しの金を持たなければ、日本経済の問題は解決?」/ "By spending a day's revenue within the day, the Japanese economy will revitalize?"

English follows Japanese.

 PDCA日記 Vol. 13
宵越しの金を持たなければ、日本経済の問題は解決?」】
 
昨日の新聞で、年金の支給年齢引き上げの記事がありましたが、何歳になっても働き続ける予定の私としては、とにかく健康であることが重要であると考えています(食事、運動、睡眠がポイントですね :-)。
 
日本では、海外の年金がニュースになることは余りありませんが、人口が毎年1%ずつ増え続けているアメリカでも、年金の支給年齢が引き上げられる予定になっており、どの国でもチャレンジを抱えているようです(ちょっとだけれど、アメリカの年金受給資格がある Mr. PDCA :-)。
 
今回紹介する資料「「お金」で読み解く日本史 (SB新書)」は、お金の視点で斬り込む2000年のユニークな日本史」をキャッチフレーズにしており、以下のフレーズが印象的でした。
 
「『江戸っ子は宵越しの銭を持たない』と粋がるのは、徳川家康が関東への移封以前からそこで暮らす『根生(ねお)い』と称された住民ではなく、初期の移住者の子孫に多かった。
 
実情を言うなら、江戸っ子の多くは宵越しの銭を持たないのではなく、現実的に持てなかったことに加え、持つ意味も感じていなかった。
 
強がりや見栄がないとは言い切れないが、貯蓄がないことへの悲愴感は、現在の日本人には信じがたいほど少なかった。(P102)」(引用終わり)
 

江戸時代の平均寿命に関する統計がないため正確な数字は不明ですが、医療や社会保障が整備されていなかったこともあって、30代から40代が平均寿命だったということが定説のようです。

 
「人生80年」の現在と比較すると、江戸時代の平均寿命は半分程度しかないため、「宵越しの銭を持たなくても大丈夫」だったのかもしれませんが、昨今の日本経済の課題として、貯蓄過剰が30年近くのしかかっています。
 
私が金融の仕事を始めたきっかけとなった本を書いているピーター・タスカ氏は、「日本人が貯蓄好きだとは、とても思えない。1980年代後半のバブル期、多くの日本人が借金をして不動産を買いあさっていたからだ」とコメントしています。
 
リチャード・クー氏は、「1980年代に借金をして不動産を買った企業や個人はバブル崩壊以降の15年近く、毀損したバランスシートを回復させることに必死だった。2000年代中盤にようやくバランスシート調整は終わったが、多くの経営者や個人は借金のトラウマにとらわれてりおり、マイナス金利の今も『二度と借金をしないぞ!』と貯蓄に邁進している」と分析しています。
 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

「お金」で読み解く日本史 (SB新書)

「お金」で読み解く日本史 (SB新書)

  
P.S. 日本経済が抱えるもう一つの課題として、派手にお金を使う人を肯定的に見ない風潮があるように感じています。
 
私がニューヨークの金融機関で働いていた2000年代前半、中東チームのプライベート・バンカーから「日本で1泊1万ドル(約106万円)以上のホテルはないかな?」と質問され、「聞いたことがない(Never heard of it)」と回答したことを覚えています。
 
アラブの富裕層の場合、「1泊1万ドル未満のホテルには宿泊しな」というこだわりを持っている大金持ちがおり、「違う世界に住んでいる人がいるものだ」と感心したものです。
 
今は日本でも「1泊1万ドル以上のホテルがあるのかもしれませんが(知っている人は教えてください :-)、このような市場ができてくると、日本でも富裕層がお金を使い出すような気がしている元銀行員のMr. PDCAでした。
 
 Mr. PDCAのボンジュール英語アメリカの公的年金 = Social Security」>
 
今回出てきた「年金」を英語にする場合、「pension」とするのが一般的ですが、「アメリカの公的年金」の場合、「Social Security」と表現されることが多いです。
 
アメリカで勤務経験のある方はご存知だと思いますが、あらゆる場面で9桁の「社会保障番号Social Security Number)」が必要になります。
 
日本のマイナンバーは全く覚えていない私ですが(失礼!)、アメリカの社会保障番号は今でもスラスラと言えます。
 
2001年の同時多発テロ前は、留学生でもアメリカの社会保障番号を取得することが可能でしたが、最近はとても厳しくなっています。
 
2000年代前半に、私のニューヨーク駐在の話が出た際、人事部から「アメリカの社会保障番号を持っていますか?」と聞かれて、「留学していた際に取りました」と回答したことを覚えていますが、アメリカではそれほど重要な番号ということですね :-)。


PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 13 "By spending a day's revenue within the day, the Japanese economy will revitalize?"
 
Recently Japanese media has been discussing the pension issue, but I will continue to work at any age, so I think it is important to be healthy :- ).

The material to be introduced today “Reading Japanese history with money (Japanese only)”explains the unique history of Japan in 2000 years from the perspective of money and the following phrases were impressive.

"In the Edo period (1603 to 1868), people in Tokyo are saying that ’Spend a day's revenue within the day'.

In  those days, most of people did not have the money to save and they did not have to save, so they did not feel the meaning for saving money." (Unquote)

There is no statistics of the Edo period, but the average life span at that time is said around 30s to 40s.

Compared to the present, the average life span of the Edo period is only about half, so it might be okay if people didn't save money.
 
However, current Japanese people had better follow the Edo period and spending some more money is needed to revitalized the Japanese economy, I suppose :-).
 
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