PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 18「『法』という字」/ "Constitution & Bureaucracy"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 18『法』という字」】
 
私は銀行員時代、政府関連の仕事をしていたことがあり、様々な局面で「XX法に基づいて~」という言葉を耳にしていました。
 
私が自営を始めたきっかけはある法律の改正であり、「これはビジネスチャンスになる」と考えて、色々な企業にアプローチしたことを思い出します。
 
今回紹介する資料「ようこそ日本国憲法へ」は、憲法が大好きな著者が、法と憲法、人権の保障、政治のしくみの3章立てで、日本国憲法の内容を分かりやすい口調で説明しており、冒頭の以下フレーズが印象的でした。
 

「『法』は、どうも人にあまり好かれないもののようです。その地面(じづら)をみても、『さんずい』に去る、つまり水を『去』った、うるおいのないのが法、などというしゃれもあります(P2)」

 

銀行で深夜まで連日行っていた頃、「法と官僚」の「うるおいのなさ」を実感していた私にとって、本書のこの部分は頷ける内容になっています。

 

本書は憲法の固い内容だけではなく、過去の判例なども豊富に紹介されているため、読み物としても楽しめる一冊になっています。

 

1957年、英国の作家D.H.ロレンスの「完訳チャタレイ夫人の恋人 (新潮文庫)」が、刑法175条のわいせつ文書と判定された事件が、「ようこそ日本国憲法へ」P6に記載されています。

 

今から60年以上前、わいせつ文書に対する規制(刑法175条)は、日本国憲法第21条で保障する表現の自由に反しておらず、「公共の福祉」によって制限できると、最高裁が判断したわけです。

 

面白いのは、1960年に、イギリスでも同様の訴訟が起こりましたが、陪審員満場一致で「違法ではない」という日本とは逆の判断が下された。

 

日本で出版制限がかかりましたが、1996年、約80ページの削除箇所が完全復活した「完訳チャタレイ夫人の恋人 (新潮文庫)」が出版されました。

 

最高「法」規である日本国憲法も、こうやって解説されると、みずみずしく、うるおいを感じるのは私だけでしょうか。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

ようこそ日本国憲法へ

ようこそ日本国憲法へ

 

P.S.私が銀行で仕事をしていた頃、一番チャレンジングだったのは「行政裁量」を外国人の幹部に理解してもらうことでした。

 

「なぜ、役所はそういうことを言ってくるのか?」と詰め寄る外国人に対して、「行政裁量であり、準拠法の解釈について、当局に許された判断の余地である」と私が何度説明しても、「理解できない」と首を振る人が殆どでした。

 

行き過ぎた行政裁量が確認された場合、行政事件訴訟法30条に基づいて、裁量の濫用や逸脱を証明することができれば、裁判所の判断で取り消すことができることになっています。

 

ただ、私が以前いた金融業界で、行政裁量取消訴訟を聞いたことがなく、極めて例外的な措置であることは確かなようです。

 
 Mr. PDCAのボンジュール英語「官僚 = bureaucrat」>
 
今回出てきた「官僚」を英語にすると、「bureaucrat」になります。
 
bureaucrat」は、日本人にとって発音がチャレンジングな英単語の一つであり、あえてカタカナ表記をすると、「ビェロクラット」という感じでしょうか。
 
発音が簡単ではない単語の覚える方法として、ネイティブの前で使ってみて修正してもらうことがあります。
 
それを繰り返すことで、発音は徐々に上達していきますよね :-)。
 
 
PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 18 "Constitution & Bureaucracy"】
 

When I was a banker, I was a contact window with regulatory authority.

 

Bureaucrats are doing their jobs in accordance with the laws and they often mentioned that "This administrative order is based on the article of XX law".

 

The material to be introduced “Welcome to the Constitution of Japan (Japanese only)” explain the contents of the Constitution of Japan in an very easy-to-understand manner and the following phrases were impressive.

 

According to this book, even the difficult constitution will be easy to understand by changing the reading method.

 

It is said that more than 40% of Japanese people have never read the Constitution of Japan.
 
This book would be useful for people who are interested in supreme laws (Constitution).
 

Let's function PDCA today!   

プライバシーポリシー・お問い合わせ