PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 65「マイナス価格での取引」/ "Trading at Negative Prices"

English follows Japanese.

 

PDCA日記 Vol. 65「マイナス価格での取引」】

 

マイナス金利の長期化に伴い、住宅ローンの金利も超低金利になっているらしく、ある日のPDCAカフェで、「Mr. PDCAは家を買わないのですか?」という質問がありました。

 

私は不動産を購入する予定が一生なく、一番生活がしやすいところで賃貸をするかマンスリーマンションなどで生活をしていこうと思っています。

 

日本の場合、地価が上昇することはあっても、建物の価格は下落する仕組みになっているため、「価格が下がると分かっているものをお金を借りて買う」という行動が、どうしても合理的とは思えないためです。

 

この話をすると、「高齢者になると賃貸が借りられなくなる」とか「家賃を支払うくらいであれば家を買ってしまった方がよい」という意見が出てきます。

 

私には高齢者で賃貸物件を借りている知り合いがいますし、金融機関出身者としては「下がると分かっているものは借りる」ことが原理原則であり、合理的であるように思えます。

 

今回紹介する資料「捨てられる土地と家」は、空き家が急増している背景などを詳しく解説しており、最近は「マイナス価格での取り引き(P89)」が行われている物件が出てきていることを紹介しています。

 

欧州やアメリカの住宅市場では、中古物件の取引割合が「70~90%程度を占めるのに対し、日本ではその比率は10台半ば(P37)」という「特異な日本の市場(P36)」が急激な空き家率上昇につながっていると、今回紹介した「捨てられる土地と家」は説明しています。

 

PDCA日記で住宅関連の話題を出すと、色々な方から連絡を頂きますが、この分野について言えば、私は結構詳しいと自負しています。

 

何と言っても、アメリカの住宅バブルが過熱し始めた2000年代前半にニューヨークの金融機関で働いており、サブプライム関連商品を担当していた当事者ですからね。

 

ご意見がありましたら、是非PDCAカフェで議論しましょう :-)。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!

 

PDCA日記が更新されたら通知が欲しいという方がいましたので、そのような場合は Twitter をご利用ください :-)。https://twitter.com/MPdca

 

捨てられる土地と家

捨てられる土地と家

 

 

P.S. 最近は、居住すると奨励金を受け取れる自治体があり、ますます住宅を保有する必要性が薄まっていると感じています。

 

私が学生に戻っていた10年前、「マイナス金利はありえない政策」と経済学の教授が話していたことを今でもよく覚えています。

 

2019年時点では、「住めばお金がもらえる物件」というものはないのかもしれませんが(あったら教えてください :-)、将来的にこのような物件が出てくるかもしれません。

 

インターネットが発達した現在では、住宅コストが高い都心部に住む必要性がなくなりつつあり、ますます家を買わない主義が強まっている Mr. PDCA でした :-)。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「空き家」 =「vacant house」>

 

今回出てきた「空き家」を英語にすると、「vacant house」になります。

 

「Vacant house」以外では、「desolate house」という表現も可能ですが、「誰も使っていない」を意味する「desolate」は日本人にはあまりなじみのない英単語かもしれません。

 

やはり、「vacant house」の方が便利ですね :-)。

  

 

 【"PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 65 "Trading at Negative Prices"】

 

In Japan and some European countries, the negative interest rate has been continuing longer, and the mortgage interest rate seems to be very low.

 

One day at the PDCA cafe, there was a question that “Does Mr. PDCA have a plan to buy a house?”

 

I have no plans to purchase real estate for the rest of my life, and I would keep renting an apartment.

 

In Japan, the land price can be rising, but the price of the building has been falling.

 

The mateiral to be introduced today “Lands & Houses to be Abandoned (Japanese only)” explains in detail the background of the rapid increase of vacant houses in Japan.

 

This book introduces that recently there have been properties that have been traded at “negative prices”.

 

In other words, the buyers would receive money from sellers in case of negative price tradings and it was a very interesting story for me.

 

Let's function PDCA today!

 

In case you would like to receive a notice at the time of PDCA Diary post, please utilize Twitter :-). https://twitter.com/MPdca 

 

プライバシーポリシー・お問い合わせ