PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 74「選出規定が存在しない」/ "There is no selection rule"

English follows Japanese,

 

PDCA日記 Vol. 74「選出規定が存在しない」】

 

私はニューヨークで働いていたことがあるのですが、現地には国際連合(以下、「国連」)本部があり、色々な人と話をする中で、国連ネタが登場することがありました。

 

世界平和を目指す機関でありながら、主権国家とは違い、国連は、自らが指揮する軍隊を持たないため、色々な制約の中で活動を行っています。

 

最近のニュースで、国連の資金が枯渇しており、「活動を制限しなければならない」と事務総長がコメントして、「先立つものがないと何もできない」ことが古今東西同じであることを示しています。

 

今回紹介する資料「国連事務総長」は、国連のトップである事務総長の仕事を詳しく紹介している資料で、「どう選ばれるのか(P7)」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

国連事務総長の選出に関する詳細な規定は存在しないと聞くと、多くの人は驚くかもしれない。

 

安保理の議事運営のやり方を定める暫定議事運営規則も、『事務総長任命についての総会への勧告に関する安全保障理事会の討議及び決定は非公開かつ秘密裡に行われる』と定めている。(P8)」(引用終わり)

 

面白いことに、事務総長の任期も規定されていないそうで、慣例として1期5年になっており、最長で2期10年で退任することが一般的だそうです。

 

私がニューヨークで駐在していた頃、あるお客様(とてもお金持ち♪)のお嬢さんが「国連で働きたい」とある日の会食で話した際、同席していたエコノミストが以下のような発言をしていたことを今でも思い出します。

 

「国連は大きな役所だから、一度民間で仕事をしてはいかがですか?」

 

私は銀行員時代、役所相手の仕事を結構長くやってきましたが、公務員は基本的に法律にそって、業務を遂行します。

 

ただ、国連の場合、事務総長の選出規定も存在していないくらいなので、日本の役所よりも更に官僚的な組織の可能性があり、私の元同僚が「大きな役所」と表現したのは中々的を得ているのかもしれません。

 

それでは、本日もPDCAを回していきましょう!

 

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P.S. 国連を英語で表現すると、「United Nations」になります。

 

「United Nations」を直訳すると「連合国」になり、第二次世界大戦の「戦勝国連合」を意味するため、戦時中の連合国と区別するため、意訳である「国際連合」が用いられています。

 

ある政治学者は、「国連は何もできない『United Nothing(UN)』」と述べていましたが、色々な意味で国際情勢を反映した判断が行われやすいのも、国連なのかもしれません。

 

余りにも多忙であるため、国連事務総長は、「世界で最も困難な仕事」と言われています。

 

各国の分担金によって財政運営されているため、国連は時折、財務のチャレンジに直面するわけですが、現在の事務総長であるアントニオ・グテーレス氏の手腕に注目が集まっています。


<Mr. PDCAのボンジュール英語「任期」=「tenure」>

 

今回出てきた「任期」の英訳はいくつかありますが、「tenure」という表現があります。

 

アメリカの大学で「tenure」と言うと、教授の「終身在職権」を意味します。

 

日本の大学では、教授職が終身雇用になっているケースが多いですが、アメリカの大学では「終身在職権(tenure)」を取らない限り、雇用が保証されないということですね。

 

民間でも終身雇用が続いている日本から見ると、アメリカの制度は厳しく映るかもしれませんが、私はアメリカの強さの源泉はここにあると考えています :-)。 

 

 

PDCA Diary Vol. 74 "There is no selection rule"】

 

When I was working in New York, there was a United Nations (UN) headquarters in the city.

 

Therefore, while I was talking to various people, the UN became topics in conversation.

 

In recent news, UN funds have been depleted, and the Secretary-General of UN commented that “We must limit our activities".

 

The material to be introduced today “the Secretary-General of the UN (Japanese only)” explains the work of the Secretary-General whose job is known as "the most difficult in the world" and the following phrases were impressive.

 

“Many people may be surprised to hear that there is no detailed provision for the election of the Secretary-General of the UN.”(Unquote)

 

Interestingly, the tenure of the Secretary-General is not stipulated either, and it is customary that the term becomes 5 years.

 

Let's function PDCA cycle today!

 

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