PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 83「経営と現場の乖離」/ "Discrepancy between management & employees"

English follows Japanese,

 

PDCA日記 Vol. 83「経営と現場の乖離」】

 

PDCA日記の読者の大部分は会社員の方々だと思いますが、皆様の職場の社長は現場をウロウロしているでしょうか?

 

外資系企業の場合、経営陣が現場を徘徊しているケースは少ないと言われています。

 

私がニューヨークで働いていた2年間で、一度だけCEOが現場のスタッフのデスクを回ってきたことがありました。

 

ただ、当時の上司から「Mr. PDCAのデスクにはXX時XX分頃にCEOが行く予定であるから、きちんとした身だしなみをして、CEOが近づいて来たら立って待っているように」という謎の指示(?)が出ていました。

 

実際にやってきたCEOの周囲には、色々な取り巻き(?)の方々がおり、私に対して、「余計なことを言うなよ」という感じでアイコンタクトを送ってきたことを、今でもよく覚えています。

 

一方、日本企業の場合、従業員1,000人以上の大企業の場合でも、社長があらゆる現場をウロウロしているケースがあります。

 

今回紹介する資料「企業変革の実務」は、「いつ、何を、どの順番で行えば現場は動くか」をテーマに取り上げており、「経営と現場の乖離(P22)」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「不振企業はやはり、経営陣が現場に行っていないというのが実感である。

 

現場に行けば、たとえば、現場が抱える課題の抽出や、実行中の施策の状況確認など、多くのインプットが得られると同時に、こちらからのメッセージも発信できるはずである。

 

多くの不振企業は、経営と現場が乖離しているというファクトに対して組織的な打ち手が講じられないまま、経営陣個人の動き方任せになっている。(P24)」(引用終わり)

 

私自身、今回紹介した資料「企業変革の実務」の考えに近いのですが、一つコメントをさせて頂くと、経営陣による現場の回り方がポイントであると思っています。

 

私がニューヨークで経験した大名行列(?)のような手法では、普段の現場の雰囲気が伝わりません(当たり前だけれど :-)。

 

可能であれば、事前連絡なしに経営陣が現場を回るようにすることがのぞましいでしょう。

 

そうすることで、職場で挨拶がきちんと行われているかどうか、オフィスが散らかっていないか、ゴミが落ちていないかなどの本当の姿(?)を確認することができます。

 

私が以前、コンサルタントとしてお世話になっていたある企業では、社長が受付近くの普通の席で仕事をしていました。

 

その会社に初めて来た人は、誰もその人を社長と思っていませんでした(それはそうだろう :-)。

 

その社長は誰よりも丁寧に挨拶をしており、清潔なオフィスを保つよう率先して片づけを行っていました。

 

「それは社長の仕事ではない」という意見もあるでしょうが、「ビジネスは結果がすべて」という観点からすると、その会社は現在でも業績を伸ばしていることから、彼は経営者として成功していると言えるのでしょう。

 

それでは、本日もPDCAを回していきましょう!

 

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企業変革の実務 いつ、何を、どの順番で行えば現場は動くか

企業変革の実務 いつ、何を、どの順番で行えば現場は動くか

 

P.S. 経営者の方で、「現場で何が起こっているか知りたい」とお考えの場合、スタッフに対して「いつでも会いに来てください」と伝えてしまう方法があります。

 

組織の風土や文化にもよりますが、経営陣に本当に会いに来る従業員は、何らかの意見を持っているケースが多いため、「ドアが開いている時は部屋に来てよい」という形にしておくことで、色々な人が本当にやってくる可能性が高くなります。

 

余りにも多くのスタッフが会いにくる場合、制限を加えることを考える必要が出てくるかもしれませんが、実際にそのようなことになるケースは、稀だと私は考えています。

 

経営と現場の乖離にお悩みの社長は、一度試してみてはいかがでしょうか?

 

<Mr. PDCAのボンジュール英語「取り巻き」=「people around him/her」>

 

今回出てきた「取り巻き」を英語にするのは中々チャレンジングですが、「people around him/her」がしっくりするような気がしています。

 

「彼女は良心的なのだが、取り巻きがいまいちである」と表現する場合、「She is reasonable, but peple around her are not very good」という感じでしょうか :-)。

 

 

PDCA Diary Vol. 83 "Discrepancy between management & employees"】

 

I suppose that most of the PDCA diary readers are corporate employees.

 

Are your CEOs walking around your offices?

 

In case of foreign companies (non-Japanese organizations), it would be rare that CEOs are walking around the office.

 

When I was working in New York (American financial institution), the CEO came to visit employees once and he walked around the office.

 

At this time, I was told that "Mr. PDCA, the CEO will visit your desk around 10 am, so please wear your jacket and stand up when the CEO reaches your place".

 

On the other hand, in case of Japanese companies, it is common that CEOs are walking around the office and chatting with employees to see the real  situations.

 

The material to be introduced today “Practical Business Reforms” explains "practical 6 months program for turnaround" and the following phrases were impressive.

 

“Generally speaking, the management team are not walking around the office at sluggish companies.

 

If senior managers go to the office, they will be able to obtain many inputs." (Unquote)

 

Let's function PDCA cycle today!

 

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