PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 128「少子化社会の大先輩」/ "Seniors in a declining birthrate society"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 128少子化社会の大先輩」】
 

ある日のPDCAカフェで、「Mr. PDCAは、どういうテーマの本を選んでいるのですか?」と聞かれたことがありました。

 

「テーマはなく、読みたいものを読んでいます」が、私からの回答でした。

 

時折、「どういう本を読むと、ビジネスのためになりますか?」と聞かれることもありますが、私は「漫画を含めて、どんな本でもビジネスの役に立ちます」と伝えています。

 

ただ、私は生物学の本が特に好きで、色々なジャンルの書籍を読み漁っています。

 

生物学の本に目を通すことで、動物の進化を辿(たど)ることができ、記載内容がビジネスでの生き残り方に、活用できると考えているためです。

 

今回紹介する資料「正解は一つじゃない 子育てする動物たち」は、「進化で子育てをよみとく新しい試み」をキャッチフレーズにしており、「少子化社会の大先輩」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「オランウータンは出産間隔が7.6年、生涯に産む子どもの数は4~6頭、この本に出てくるほかの動物たち(ラット、マウスなど)に比べると、かなり『少子化』社会だと言えます。

 

こんな少ない数の子どもしか産まなくても、オランウータンという種が今まで存続できた理由、それは『死亡率が低いから』です。

 

野生のオランウータンのメスが、初産(15歳)まで生き延びられる確率は96%、つまり、生まれた赤ちゃん100頭のうち96頭は、大人になって次の世代を生産できるのです。

 

チンパンジーの生存率が50%近く、伝統的な狩猟採集生活を行っているヒト(アフリカのハッザ族)の生存率が60%程度であるのと比較すると、オランウータンの生存率は野生動物としてはありえないほど高いことが分かります。

 

オランウータンの生存率を超える種、それは現代先進国に暮らすヒトの女性たちだけです。

 

私たちが、近代的な医療と清潔な衛生環境を手に入れることで20世紀になってからようやく手にした高い生存率を、オランウータンはどうやって数百万年も前になし遂げたのでしょうか?

 

ヒントは彼らの樹上生活と単独生活にあります。」(引用終わり)

 

私自身、本書を読んで初めて知ったのですが、オランウータンは哺乳類の中で唯一、オスもメスも単独生活を送る種であるそうです。

 

子育て中のメスを除き、オランウータンは高い木の上で単独生活をしています。

 

そのため、 ジャンプ力があり、木登りができるトラであっても、20メートル以上の高さにいるオランウータンを襲うことができず、「捕食される危険性が少ないことが、高い生存率に繋がっている」と本書は解説しています。

 

また、一般に樹上は、地上に比べて微生物が少なく、感染症にかかるリスクが低いため、群れで生活するチンパンジーやゴリラに比べると、オランウータンは感染症にかかるリスクが低いとも本書は述べています。

 

集団で生活する他の哺乳類と全く違う単独生活を営むオランウータンの生き方(?)は、資本主義社会に生きるビジネスパーソンにとっても参考になると考えています。

 

満員電車に揺られて通勤するのではなく、時差出勤して空いている時間帯に移動し、ガラガラのオフィスで効率よく仕事をしている人は、オランウータン的ビジネスパーソン(?)と言えるのかもしれません。

 

私が以前所属していた金融業界では、「人の行く裏に道あり花の山」という格言(?)がありました。

 

オランウータンの場合、「他の行く裏に道あり木の上」という感じで、他の哺乳類とは異なる単独樹上生活を送ることで、高い生存率を誇っているのでしょう。

 

今回紹介した資料「正解は一つじゃない 子育てする動物たち」は、内容も素晴らしいですが、タイトルも私は好きです :-)。

 

正解は一つじゃない」というのは動物たちだけではなく、我々ビジネスパーソンにも当てはまるのでしょう(色々な人生があって良いということですね :-)。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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正解は一つじゃない 子育てする動物たち

正解は一つじゃない 子育てする動物たち

 

 

P.S. 今回紹介した資料「正解は一つじゃない 子育てする動物たち」は、オランウータンだけではなく、コウテイペンギンなどの動物の育児方法も紹介しています。

 

コウテイペンギンの場合、卵を産んだメスはエサを探しに65日間程度の旅(?)に出るため、ふ化するまでの間、卵を温めるのは、オスの仕事であるそうです。

 

そのため、採餌(サイシ)に出かけたメスが帰ってくるまでの約3カ月もの間、オスは絶食状態になります。

 

驚くべきことに、メスが帰ってくる前に卵がふ化した場合、オスは食道からミルク様分泌液を出し、それを雛に与えるそうです。

 

育児のために、飲まず食わずで3カ月近くを過ごすコウテイペンギンのオスのペンギン生(?)は、中々チャレンジングそうです🐧。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「ふ化する」=「hatch」>

  

今回出てきた「ふ化する」の英訳は、「hatch」になります。

 

コウテイペンギンのオスは、雛がふ化するまでの約3か月間、絶食することになる」を英語にする場合、「Emperor penguin males will fast for about 3 months before chicks hatch」とすればよいですね :-)。

 
 
PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 128 "Seniors in a declining birthrate society"】

 

One day at PDCA cafe, I was asked that "What kind of book do you read, Mr. PDCA?"

 

“There is no theme, I am reading what I want to read” was my response.

 

Occasionally, people are asking me that "What kind of books are useful for business?"

 

I am replying that "Any books, including comics, can be useful for business."

 

Especially, I like biology books and have been reading a variety of genres.

 

By looking through the biology books, we can follow the evolution of animals and I believe that the contents are linked to how we survive in business.

 

The material to be introduced today "There is no one right answer: Animals to raise children" has a catchphrase of “A new attempt to bring up children through evolution” and the following phrases were impressive in the part of “Seniors in a declining birthrate society".

 

“Orangutans have a birth interval of 7.6 years, and the number of children born in their lives is 4-6.

 

Compared to the other animals (rats, mice, etc.) that appear in this book, it can be said that the orangutan is a society with a declining birthrate.

 

Even if such a small number of children are born, the reason why the orangutan has survived is because of the low mortality rate.

 

The orangutan female in the wild has a 96% chance of surviving until first childbirth (15 years old), which means that 96 out of 100 babies born can grow up and produce the next generation.

 

Compared with chimpanzees' survival rate close to 50% and traditional hunting / gathering lives (Hadza tribe in Africa) at around 60%, the orangutan survival rate is unlikely to be a wild animal.

 

The only species that surpasses the survival rate of orangutans is human women living in modern developed countries.

 

Orangutans achieved millions of years ago the high survival rate we finally got in the 20th century by getting modern medical care and a clean hygienic environment.

 

The hint is in their tree life and single life." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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