PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 170「それを証明できますか?」/ "Can you prove it?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 170「それを証明できますか?」
 

 

過去のPDCA日記で、「経験・勘・度胸」の略称「KKD」に基づき、事業運営を行っている経営者が意外と多いことを紹介しました。

 

私がコンサルタントとして定量的なデータに基づいて提案を行っても、「Mr. PDCA は理屈っぽいなぁ~。元銀行員だからそうなるのも仕方がないけれども、世の中は数字だけで動かないのだよ!」と却下する社長が何人かいました。

 

今回紹介する資料「浜村渚の計算ノートは、「新時代数学ミステリーをキャッチフレーズにしており、数学の分野で天才的な能力を持つ主人公浜村渚が、テロリストに立ち向かう痛快ストーリーです。

 

本書で印象的だったのは、浜村渚が警察庁でテロリストの分析を行っている際、「四色問題」を警察官に紹介した場面です(「四色問題」は「四色定理」とも言います :-)。

 

四色問題とは、「どんな地図でも四色あれば、隣り合う国が同じ色にならないように塗り分けることができる」という数学の定理ですが、これを聞いた警察官が、「ふん!そんなの当たり前だろう!?」とつぶやいたのです。

 

それに対して、浜村渚は以下のように問いかけます。

 

「当たり前?それを証明できますか?

 

三色だけではダメなことは、そういう地図を提示すれば簡単に証明できます。

 

だけど、五色以上必要ないことを証明するのは、とても難しいことなんですよ!」(引用終わり)

 

浜村渚の計算ノート(1) (シリウスコミックス)
 

 

P.S. ビジネスにおいては、「どう考えても理不尽」と思われる局面に遭遇することがあるかと思います。

 

退職の意思を固めている場合に、あまりにも理屈が通らないことを投げかけられた時は、今回紹介した資料「浜村渚の計算ノート」が問いかけているように、「それを証明できますか?」と返してみるのも一つかもしれません(相手はびっくりすると思うぜ~ :-)。

 

「それがこの会社の常識」とか「〇〇さんがそう言っている」という回答が返ってきた場合、定量的な分析や論理的思考が浸透していない(or できない)組織なのかもしれません。

 

証明できないことを「やれ」ということは、問題が起こった時に原因分析や改善策を打ちにくくなる可能性が高いです。

 

そういう局面が多すぎる場合、今とは違う新しい道を探すということも、浜村渚の唱える数学的思考(?)なのかもしれませんね(世界は広い~♪)。

 

なお、「浜村渚の計算ノート」は小説もあって、こちらも面白かったです(こちらがオリジナル :-)。

 

浜村渚の計算ノート (講談社文庫)

浜村渚の計算ノート (講談社文庫)

 

 

P.S.2. 今回紹介した資料「浜村渚の計算ノート」は、大学で数学を専攻したある方から紹介してもらいました。

 

PDCAカフェで「こういうことをしたい」と話され、実際に行動に移された、いわゆる「5%の有言実行グループ」に所属する方です(95%は、言うだけで実行できない)。

 

実際に行動されたというだけで成功していると思いますが、是非とも、頑張ってもらいたいものです :-)。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「証明」 = 「prove」

 

今回出てきた「証明」の英訳は、「prove」になります。

 

「それを証明できますか?」を英語で表現する場合、「Can you prove it?」とすればよいですね :-)。

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 170 "Can you prove it?"
 

In the past PDCA diary, I introduced that there are surprisingly many business owners based who are heavily relying on experience, intuition, and courage.

 

Even though I made a proposal based on quantitative data, some CEOs rejected by saying that "Mr. PDCA, you are too logical. This world doesn't work with only numbers". 

 

The material to be introduced today, “Nagisa Hamamura's Calculation Note (Japanese only)” has a catchphrase that “New Age Mathematics Mystery” and is a thrilling story where Nagisa Hamamura, a heroin who has genius in the field of mathematics, confronts terrorists.

 

What impressed me in this book was Nagisa Hamamura's analysis of terrorists at the National Police Agency.

 

Nagisa Hamamura explained the four-color theorem to police officers.

 

The four-color theorem is a mathematical theorem that "If you use four colors on any map, you can paint adjacent countries so that they do not have the same color."

 

A police officer who heard this mentioned that "That's common sense, isn't it?"

 

In response, Nagisa Hamamura said the following questions.

 

"Common sense? Can you prove it?

 

What you can't do with just three colors can be easily proved by presenting such a map.

 

However, it's very challenging to prove that you don't need more than five colors!" (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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