私は会社員時代もコンサルタント時代も、企業倒産に近い（？）場所で働いていました。
よし悪しは別として、最初の職場が消滅したことによって、「会社はなくなるもの」という前提でビジネスに接しています。
今回紹介する資料「上に立つ者の度量」は、「 『貞観政要』が教える究極のマネジメント思考」を解説しており、「滅亡する国の10の特性」部分の以下フレーズが印象的でした。
「滅亡する国には10の特性がある。
1. 側近が保身の体制になっている国
2. 法を万能とした国
3. 見栄を張っている国
4. 『力ずく』一点張りの国
5. 皇后がリードを始めた国
6. 問題のない国
7. 次のビジョンが明確でない国
8. 好き嫌いで人事が行われている国
9. 独裁にしてその自覚のない国
10. 後継者が定まらない国」（引用終わり）
それでは、本日もPDCAを回して行きましょう！
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P.S. 本書が述べている滅亡する国の特性は、企業にもかなり当てはまるように感じています。
私が面白いと感じたのは「6. 問題のない国」であり、今回紹介した資料「上に立つ者の度量」は、以下のように説明しています。
「実際には問題が生じているのだが、『そのうち、そのうち』とズルズルと解決されずにおり、上から問われても下は、『いまのところ問題ありません』と答えるものだから、一向に問題が浮上せず、見えないところで問題が蓄積されてしまう。」（引用終わり）
本書が言う「問題のない国」を企業に例えると、「コンプライアンス無視の会社」と言い換えられるかもしれません。
コンプライアンスが無視されている組織では、問題が上申されず、制御不能の状況になってから経営陣や幹部が把握するため、「上に立つ者の度量」が述べている通り「見えないところで問題が蓄積される」傾向にあります。
経営陣や幹部が「上申してくれてありがとう」と伝えるくらいしなければ、問題がきちんと報告される仕組みを構築するのは難しいのではないかと、最近になってつくづく実感しています :-)。
＜ Mr. PDCAのボンジュール英語「上申」 = 「escalation」＞
今回出てきた「上申」の英訳は、「escalation」になります。
「Escalation」は外資系企業でよく耳にする単語であり、覚えておくと便利ですね。
Both as a corporate employee and as a consultant, I have worked in organizations which were about to be bankrupted.
By seeing such companies, I realized that the bankrupt companies have some similarities.
The material to be introduced today “Ability to become leaders (Japanese only)” describes “Ultimate management way of thinking” and the following 10 characteristics of the ruining countries were impressive.
“There are 10 characteristics of ruining countries.
1. Entourage is focusing on self-protection
2. The law a universal
3. Only the exterior looks good
4. Trying to survive just by force
5. The Empress began to lead
6. Insist that there is no problem
7. The next vision is not clear
8. Staffing by likes and dislikes
9. Decided by dictatorship without awareness
10. No successor" (Unquote)
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