PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 217「高価だから魅力的?」/ "Attractive because of the high price?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 217「高価だから魅力的?

 

先日行った鍋料理屋で、大根おろし食べ放題のサービスをやっていました。

 

このお店の店長は、実家が農家であり、そこから大根などの野菜を仕入れているそうです。

 

今年は暖冬の影響で、大根が豊作になっており、例年に比べて価格が大きく下落しています。

 

そのため、農家によっては収穫した大根を全て市場に出さず、破棄しているケースがあるそうです(もったいない!)。

 

私は大根料理も大根おろしも好物であるため、食べ放題のサービスに、大変満足したことは言うまでもありません。

 

資本主義経済では、商品・サービスの供給が増えすぎると、価格が急落する仕組みになっており、今年の大根価格は経済学のセオリー通りの動きと言えます。

 

一方、ダイヤモンドや香水などの「奢侈品(しゃしひん:経済学における贅沢品のこと)」は、価格を高くしても、需要が減らないという経済学の原理原則とは逆の動きをすることで知られています。

 

私がフランスのビジネススクールマーケティングの授業を受けている時、教授がペットボトルの水を持って「君たちの仕事は、この1ユーロ(120円)の水を100ユーロ(12,000円)で売ることだ」と豪語していました。

 

マーケティングの勉強をしたい」と思っている人にお薦めなのが、女性向け雑誌を読むことです。

 

過去のPDCA日記でも紹介しましたが、ルイヴィトンやシャネル、カルチェなどの高級ブランドは、女性向け雑誌に最新の手法を取り入れた広告を出しています。

 

高級ブランドの女性向けマーケティングには、「完璧な美しさ(20代前半)」「良い仕事を持つこと(20代後半)」「良い母親になること(30代以降)」という3つのキーワードがあります。

 

この3つを訴求する広告をマーケターは意識し、ブランディングに相応しい女優やモデルを呼んでくるわけです。

 

男性の方で、「女性雑誌は買いにくい」という場合、スポーツジムなどに女性誌が置いているケースがあります。

 

ウォーキングやジョギングをしながら、パラパラ女性誌をめくるだけで、現在のマーケティング・トレンドを知ることができます。

 

だまされたと思って(?)、試してみてください。

 

最近面白かったのは、Diorの新作香水「Miss Dior Rose & Rose」のサンプルが、雑誌についていたことですね🌹。

 

雑誌の広告には、ナタリー・ポートマンが全面に登場しており、50mlで9,000円(税抜)でした(ラグジュアリー!)。

 

<Diorの広告>

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Diorの新作香水「Miss Dior Rose & Rose」の価格9,000円の内訳としては、広告宣伝費6,000円、調香士(香水を作った人)への支払い500円、容器代500円、原価500円、その他コスト1,500円という感じでしょうか。

 

香水ビジネスに詳しい方は、是非PDCAカフェで教えてください :-)。

 

今回紹介する資料「図説 デザートの歴史は、デザートの奥深い歴史を楽しいエピソードと共に探訪する」をキャッチフレーズにしており、「スプーン1杯の砂糖」部分の以下のフレーズが印象的でした。

 

「中世において、ハチミツは飲みものに甘みを加え、果物を保存するのに使用されていた。

 

だがその独特の風味は、料理の味をよくすることもあれば他の風味を消してしまうこともあった。

 

一方で砂糖、特に精製された白砂糖の味は純粋な甘みのみであり、その用途はハチミツよりはるかに広い。

 

ハチミツより高価だったことも、砂糖をいっそう魅力的にした。

 

原産地から中世ヨーロッパの食卓にたどり着くまで、砂糖は長く遠い道のりを旅してきた。

 

サトウキビの栽培と砂糖に精製する技術はまずインドからペルシャへ、そして中東、北アフリカ、地中海へと伝えられた後にようやく北ヨーロッパに輸出されるようになった。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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図説 デザートの歴史

図説 デザートの歴史

 

 

P.S. 古代・中世ヨーロッパでは、コショウが金や銀と同じ扱いを受けていたことはよく知られています。

 

今回紹介した資料「図説 デザートの歴史」を読んで、中世ヨーロッパで砂糖が希少品であり、「高価だから魅力的」という扱いを受けていたことを初めて知りました。

 

私たちが今は何気なく使っている商品やサービスでも、昔は砂糖のような扱いを受けていたものがあるかもしれません。

 

こういう未知のものを発見する最も効率的な手法は、いうまでもなく「読書」ですね :-)。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「魅力的」 = 「attractive」>

 

今回出てきた「魅力的」の英訳は、「attractive」になります。

 

「いくつかの商品は、高価だから魅力的になる」を英語にする場合、「Some products are attractive because they are expensive」とすればよいですね :-)。

 

図説 デザートの歴史

図説 デザートの歴史

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 217 "Attractive because of the high price?"
 

The material introduced today "Illustration of Dessert History (Japanese only)" has a catchphrase of "Exploring the deep history of desserts with fun episodes" and the following phrases were impressive.

 

"In the Middle Ages, honey was used to add sweetness to drinks and preserve fruit.

 

However, the unique flavors sometimes enhanced the taste of the dishes and sometimes eliminated other flavors.

 

On the other hand, the taste of sugar, especially refined white sugar, is pure sweetness only, and its use is much wider than honey.

 

Being more expensive than honey also made sugar more attractive.

 

Sugar has traveled a long and distant journey from its place of origin to the table in medieval Europe.

 

Sugarcane cultivation and sugar-refining techniques were first exported from India to Persia, then to the Middle East, North Africa and the Mediterranean, and then finally exported to Northern Europe." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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