PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 230「ブラジルに木は何本あるのか?」/ "How many trees are there in Brazil?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 230「ブラジルに木は何本あるのか?」
 
 
私はフランスで学生に戻っていた頃、コンサルティング会社のケース面談を何度か経験したことがあります。
 
一般的な就職面談とは違い、ケース面談は実際にビジネス課題に近いケースを近い、議論しながら課題を解決するものです。
 
あるグローバルなコンサルティング会社のケース面談のテーマは以下のようなもので、今でもよく覚えています。
 
「日本の小学校の前にある小さな文房具店から、『鉛筆の売上を伸ばすための提案を出してほしい』というコンサルティング依頼が来ました。あなたなら、どうしますか?」
 
コンサルタントである面接担当者(in 東京)と私(in パリ)で、鉛筆の売上をのばすための方策について、1時間半ほど議論をしたのでした(結果は「合格」:-)。
 
ただ、面接担当者がいたコンサルティング会社の東京オフィスと、私がいたパリオフィスをテレビ電話でつないだため、コミュニケーションする事が結構チャレンジングでした。
 
この会社のパリオフィスは、最先端のセンサー照明を使っていたのです。
 
パリオフィスの部屋の中で、私が動かずに東京側と話をしていると、照明が時々落ちてしまいました。
 
そうすると、私は手を動かして、照明がつくようにしたのですが、東京側は「なぜこの学生は手を振っているのだろう?」という感じでこちらを見ていました。
 
また、私がケース面接を受けた時、このコンサルティング会社のトイレの手を洗う蛇口が壊れており、水が出ない状態になっていました。
 
蛇口の水の代わりに、飲料用のボルビックの大きなペットボトルが置いてあり(写真あり)、「これで手を洗ってね」ということのようでした(さすが、水大国のフランス!)。
 
<パリの某コンサルティング会社のトイレ:真ん中のボトルが手洗い用ボルビック>
 
 
本当に、フランスは楽しい国でしたよ :-)。

 

今回紹介する資料PDCAがよくわかる本は、「PDCAを習慣化するためのメソッド」を解説しており、「フェルミ推定」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「計画の中でも難しいのが、期待効果の見積もり。

 

昔から繰り返しやっていることなら問題ないでしょうが、これまでにない新しいことに取り組む場合、期待効果を生活に見積もるのは容易なことではありません。

 

たとえば、葬儀会社がペットのお葬儀を取り扱う場合、市場規模を以下のようにフェルミ推定します。

 

1. 日本の世帯数:5,000万世帯

2. ペットを持つ世帯の割合:5分の1

⇒ペットの総数は、5,000万 × 1/5 = 1,000万匹

3. ペットの平均寿命は14年

⇒ペットの年間死亡数は1,000万匹 ÷ 14 = 70万匹

4. ペットの葬儀をする割合:最大3割

⇒ペットの葬儀の年間件数は70万匹 × 3割 = 20万匹

5. ペットの葬儀の単価:10万円(法要はないとして)

⇒ペットの葬儀の市場規模は20万匹 × 10万円 = 200億円」(引用終わり)

 

図解ポケット PDCAがよくわかる本

図解ポケット PDCAがよくわかる本

 

 

P.S. フェルミ推定は、コンサルティング会社の面談でよく利用されます。

 

フェルミ推定対策として、「ブラジルに木は何本あるのか?」「日本で年間どれだけのトイレットペーパーが使われるか?」などの仮説を立て、論理的に回答する練習をしておくことで、コンサルティング会社の面接を合格する可能性を高めることにつながります。

 

ただ、個性を出すやり方として、あるコンサルティング会社の代表がこんなことを言っていました。

 

その方は、大学生の時「日本に電柱は何本あると思う?」と面接で聞かれた際、「本当に数えるのであれば、北海道から沖縄まで歩いて数えます。これから一緒に北海道に行きましょう!」と答えたそうです。

 

この面接のタイミングが夏だったため、この人は北海道に行こうと言ったらしいです(暑かったのね :-)。

 

当時、この人はフェルミ推定を知らなかったそうですが、無事(?)合格し、現在はコンサルティング会社の代表になっています。

 

何が幸いするか分からないというのは、人生もコンサルティング会社の面接も同じようですね :-)。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「推定」 = 「estimation

 

今回出てきた「推定」の英訳は、「estimation」になります。

 

「私は、フェルミ推定で仮説を立てた」を英語で表現する場合、「I made a hypothesis with Fermi estimation」とすればよいですね :-)。

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 230 "How many trees are there in Brazil?"
 

When I was a business school student, I had several interviews with consulting firms.

 

Unlike general job hunting interviews, consulting firms have been using a way to solve issues while discussing cases that are actually close to business challenges.

 

I still remember the theme of one consulting firm's case interview.

 

I had an hour and a half discussion with an interviewer, a senior consultant, about the question "What should we do to sell more product at a small stationery store in front of elementary school?"


The material introduced today "PDCA Guidebook (Japanese only)" explains "Methods for customizing PDCA" and the following phrases of "Fermi Estimation" part were impressive.

 

"The most difficult part of planning is estimating expected effects.

 

If you've been doing it for a long time, that's fine.

 

However, when it comes to doing something new you have never seen before, it's not easy to estimate the expected effect in your life.

 

For example, if a funeral company handles pet funerals, Fermi estimates the market size as follows:

 

1. Number of Japanese households: 50 million households

2. Percentage of households with pets: 1/5

⇒ Total number of pets is 50 million x 1/5 = 10 million

3. Life expectancy of pets is 14 years

⇒ 10 million pets die annually ÷ 14 = 700,000

4. Ratio of pet funeral: up to 30%

⇒The annual number of pet funerals is 700,000 x 30% = 200,000

5. Pet funeral unit price: 100,000 yen (assuming no legal requirement)

⇒Pet funeral market size is 200,000 × 100,000 yen = 20 billion yen" (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

In case you would like to receive a notice at the time of PDCA Diary post, please utilize Twitter :-). https://twitter.com/MPdca 

プライバシーポリシー・お問い合わせ