私は2016年に銀行を退職したのですが、その時に色々な偉い方々から呼ばれ、「考え直したほうがよい」と諭されたものです。
ある取締役は、私を2時間も部屋に閉じ込め、「自営を始めると、とんでもないことが起きる」とまで豪語されていました（何だったんだ、あれは？）。
このPDCA日記でもお伝えしている通り、自営を始めてからお客様の厚意もあって、ビジネスは順調に推移することになりました。
銀行のお偉方達が、「自営＝地獄に落ちる」ような言い方をしていた理由がよく分からなかったのですが、今回紹介する資料「意志の倫理学」を読んで、彼らの言い分が少し理解できたような気がします。
本書は、「カントに学ぶ善への勇気」をキャッチフレーズにしており、「自らの頭で考えよ」部分の以下のフレーズが印象的でした。
「自分の頭で考えようとしない人間がいる。
しかもカントによれば、多くの者が自ら好んでそのような状態（つまり、未成年状態）に留まっていると言うのです。
その理由は、なんとも拍子抜けしてしまうような単純なものなのですが、その方が『気楽』だからです。
理性使用を放棄すれば、労力を削減することができ、確かに気楽でしょう。」（引用終わり）
それでは、本日もPDCAを回して行きましょう！
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P.S. 今回紹介する資料「意志の倫理学」が伝えているように、「自分で考えない方が気楽」なのはその通りなのでしょう。
2016年以降、私が金融機関に残っていても、それなりに上手くやれていたような気がしますが、基本的には「他人の判断に沿って動く（自分で考えない）」状態が続いていたことになります。
最近のPDCAカフェで、「会社員の方が安全」とコメントしていた人がいましたが、私は全く別の考えを持っています。
私の場合、最初の職場が消滅したことが影響しているのかもしれませんが、会社員の場合、会社側の判断に従う必要があります（まあ、当たり前だけれどね :-)。
会社側の判断が間違っていることがあるのは、倒産したり、大赤字を計上する企業があちこちであることからも明らかでしょう。
「自分で新しいことを始めたいが、周りが反対している」という悩みをPDCAカフェで吐露していた人もいましたが、これも「自分で考えない」状態と言えるかもしれません。
他人の考えに沿う方が気楽ですし、その生き方も一つだと思います。
ただ、自分で判断できる状態というのは、他の何にも代えがたい楽しさがあるものです :-)。
＜ Mr. PDCAのボンジュール英語「そのような状態」 = 「in that state」＞
今回出てきた「そのような状態」の英訳は、「in that state」になります。
「多くの人が自ら好んでそのような状態に留まっている」を英語にする場合、「Many people prefer to stay in that state」とすればよいですね :-)。
The material introduced today "Ethics of Will (Japanese only)" has a catchphrase of "Courage for the Good to Learn from Kant" and the following phrases were impressive in the part "Think for yourself".
"Some people don't think on their own.
Moreover, Kant says that many prefer to stay in such a state.
The reason for this is that it's a simple thing that makes you beat it, but it's 'easy'.
Abandoning rational use can save you a lot of effort, and it will certainly be easier." (Unquote)
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