PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 261「失敗に学ぶのは簡単」/ "Learning from the mistakes is easy"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 261「失敗に学ぶのは簡単

 

私は2016年に自営を始めた際、旧日本軍の失敗を研究した上で、「店舗を持たない」「人を雇わない」という条件を決めていました。

 

店舗と従業員を持たないことによって、固定費を最低限に抑えることが可能で、いつでも「やめられる」ようにしておいたのです。

 

日本が太平洋戦争で犯した最大の失敗は、「やめ時」を決めずに戦線を拡大したことにあると考えています。

 

今回紹介する資料「あの天才がなぜ転落は、伝説の12人に学ぶ「失敗の本質」」をキャッチフレーズにしており、以下のフレーズが印象的でした。

 

「成功者と同じことをするのは容易ではない。

 

彼らの成功を支えるのは、まさに『天に与えられた才』だ。

 

誰もが持ち合わせるものではなく、真似しようと思っても簡単ではない。

 

ところが、天才たちの失敗に学ぶことは思いのほか簡単だ。

 

転落するとき、さしもの天才も凡人の顔をのぞかせる。

 

似たような局面に出あったとき、それを真似しなければよいだけだ。

 

そのためには、天才たちの失敗の本質を、深く知ることが必要なのである。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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あの天才がなぜ転落 伝説の12人に学ぶ「失敗の本質」

あの天才がなぜ転落 伝説の12人に学ぶ「失敗の本質」

 

 

P.S. 今回紹介した資料「あの天才がなぜ転落」は、ピーター・ドラッカーの「壮大すぎる構想は禁物」という名言も紹介しています。

 

ドラッカーは、「イノベーションで成功するには小さくスタートしなければならない。大がかりであってはならない」と色々な著書の中で強調しています。

 

電気自動車開発で話題の「テスラモーターズ」の社名の由来になった天才科学者二コラ・テスラは、交流発電であのエジソンを打ち負かしたことで知られています。

 

しかしながら、二コラ・テスラは「壮大な無線システム」を構築しようとしたため、莫大な資金と人手が必要となり、軌道修正をすることが困難になりました。

 

無線送電と無線通信を同時に実現しようとした二コラ・テスラは、スタートが大きすぎたため、技術と人手が追い付かず、金融支援を受けていたモルガンからの資金が途絶えると、たちまちビジネスが行き詰ってしまいました。

 

一方のエジソンは、ビジネスにおいて堅実であったため、二コラ・テスラのような大失敗はせず、実用的な商品を提供し続けることで、大きな成功を収めることになります。

 

今回紹介した資料「あの天才がなぜ転落」は、エジソンを「実業家」と呼んでいます。

 

一方で、本書は二コラ・テスラを「本質的には科学者だった」と評しています。

 

ドラッカーは、ホンダとフォードが世界的な企業に成長した背景として、「開発者一人で起業せず、管理、マーケティングに明るいパートナーの登場を待ったことにあった」と述べています。

 

「小さく始める」ことの重要性は、今も昔も変わらないことを改めて感じた一冊でした :-)。

 

今回紹介した資料「あの天才がなぜ転落」は、失敗に学ぶという観点から本当にためになります。

 

全てのビジネスパーソンに熟読して頂きたい一冊ですね :-)。

 

あの天才がなぜ転落 伝説の12人に学ぶ「失敗の本質」

あの天才がなぜ転落 伝説の12人に学ぶ「失敗の本質」

  • 作者:玉手 義朗
  • 発売日: 2019/04/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

ちなみに、「神」とか「天才」などの単語が飛び交っている組織はリスクが高いと私は感じています。

 

人間は全知全能ではないため、当然ながら神にはなれません。

 

また、エジソンは以下のように言っています。

 

「天才とは1%のひらめきと99%の努力である。(Genius is 1% inspiration and 99% perspiration.)」(エジソン名言終わり)

 

つまり、天才もこの世に存在せず、「天才のように見える人」は見えないところで努力をしていることになります。

 

神や天才と崇(あが)められる存在がある組織がなぜリスキーかと言うと、その人たちが失敗した時に根本原因分析ができず、改善策が打てないために問題が解決しない状況が長く続くからです。

 

過去のPDCA日記で紹介した「失敗の科学」は、「人はウソを隠すのではなく信じ込む」という本質を突いた分析を行っています。

 

PDCA日記Vol.16「失敗との向き合い方がすべてを決める

https://pdcadiary.hateblo.jp/entry/2019/08/16/015602

 

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織

 

 

失敗の科学」によると、人間は大きな失敗に直面した際、「自分は失敗していない」と信じ込む傾向にあるというのです。

 

「失敗を認めずに信じ込むこと」を防ぐ手立ては簡単で、失敗が明らかになった場合、それを速やかに報告するのです。

 

これができている組織であれば、問題が起きても自浄作用が働くことになります。

 

そういえば、私の前職の社長が、以下のようなことを言っていました。

 

「すぐに問題を報告した場合、それは我々(会社側)の問題である。

 

すぐに問題を報告しなかった場合、それはあなたの問題である。

 

報告をしなかった場合、あなたが問題である。」(前職社長名言終わり)

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「思いのほか」 = 「surprisingly」>

 

今回出てきた「思いのほか」の英訳は、「surprisingly」になります。

 

「失敗に学ぶことは思いのほか簡単だ」を英語にする場合、「Learning from mistakes is surprisingly easy」とすればよいですね :-)。

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 261 "Learning from the mistakes is easy"
 

The material introduced today "Why that genius fell (Japanese only)" has a catchphrase "Essence of failure learned from 12 legends" and the following phrases were impressive.

 

"It's not easy to do the same thing as a successful person.

 

What truly supports their success is the genius of heaven.

 

Not everyone has it, and it's not easy to copy.

 

However, learning from the mistakes of geniuses is surprisingly easy.

 

When falling, the genius also looks into the ordinary human face.

 

When it comes to a similar situation, you just don't have to copy it.

 

To do so, it is necessary to deeply understand the nature of the mistakes of geniuses." (Unquote)

 

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