PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 277「捨てる勇気を持つ」/ "Don't be afraid of walk away"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 277「捨てる勇気を持つ

 

シンデレラと言えば、「ガラスの靴」を思い浮かべる方が多いと思います。

 

ただ、「ガラスの靴」はディズニー映画で創作された内容であって、「シンデレラ」の原作であるグリム童話には「カボチャの馬車」も「12時の時計」も登場せず、かなりシビアな人生物語になっています。

 

シンデレラと王子が結婚するところは同じなのですが、グリム童話ではシンデレラの姉たちが「玉の輿に乗った」妹のおこぼれをもらおうと群がってきます。

 

グリム童話の「シンデレラ」では人間らしさ(?)が「これでもか!」と描写されており、ディズニー映画よりも別の意味で面白かったりもします。

 

今回紹介する資料「シンデレラの謎」の「決定づけられたシンデレラのイメージ」部分で、グリム童話とは異なるイメージが世界中で広がった背景として、「1950年に公開されたディズニー映画『シンデレラ』がある」と強調しています。

 

また、ディズニー映画のシンデレラには、「アメリカン・ドリームと資本主義のバックボーン」が見え隠れしていると本書は指摘しています。

 

「貧しいシンデレラが王子と出会って幸せになる」という現実に起こるかどうか微妙(?)な物語を通して、アメリカの素晴らしさと資本主義の理想の「強力なメッセージ」であるとも本書は説明しています。

 

シンデレラが好きな方はもちろんのこと、経済学に興味がある人にも本書はおすすめの一冊です。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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シンデレラの謎 (なぜ時代を超えて世界中に拡がったのか)

シンデレラの謎 (なぜ時代を超えて世界中に拡がったのか)

 

 

P.S. 今回紹介する資料「シンデレラの謎」を読んでいて、私の前職である外資系金融機関が2007年に発表した機関投資家向けのレポートの内容を思い出しました。

 

そのレポートによると、「2007年時点でアメリカの90%の富は10%の富裕層が所有しており、2050年には99%の富を1%の層が持つことになる」と予想していました。

 

ここまではよく聞く話なのですが、興味深かったのはレポートの最終部分で、アメリカで格差がなくならない理由として、「貧困層もいつか富裕層になれると信じているからである」と分析していました。

 

全員が富裕層になるとそれはもはや資本主義ではなく、起こりえないはずです。

 

ただ、多くの人がアメリカン・ドリームを信じていることが、「アメリカの強さの源泉なのかもしれない」とニューヨークを離れて16年が経過した今、改めて感じています。


P.S.2. 私がニューヨークで働いていた頃、アメリカ人からよく道を聞かれました。


「なぜ日本人がニューヨークでアメリカ人に道を聞かれるのだ?」と思われるかもしれません。


マンハッタンの場合、スーツを着て歩いている人はそこで働いており、道に詳しい可能性が高いのです。


当時、スーツを着ていた私はその一人で、ニューヨークに観光にやってきたアメリカ人から道を聞かれたわけですね。


特に、アメリカ南部から来たと思われる人達から道を聞かれることが多かったですね :-)。


人によって使う英語に違いがあって、バックグラウンドを聞くと、英語のアクセントの理由などが分かって興味深いです。


私の場合、最初の英語の師匠がアメリカのノース・カロライナ出身であったため、ずっと東海岸の英語を使い続けています。


これがニューヨークで働いた時、私にとってアドバンテージになりました。


ノース・カロライナと言えば、クリント・イーストウッドの名作映画「人生の特等席」の舞台になっています。


仕事に対する情熱を失いかけている人は、この連休中にぜひ「人生の特等席」を観てください。


 

人生の特等席 [Blu-ray]

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  • 発売日: 2013/10/02
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人生の特等席」の中で、イーストウッド演じるガスが述べた以下のフレーズは、全てのビジネスパーソンに響くものかもしれません。


「捨てる勇気も必要だ。思うとおりにやれ。(Don't be afraid of walk away. Go ahead and do what you like.)」(ガスの名台詞終わり)


私はイーストウッドの作品が好きですが、去年(2019年)上映されていた「運び屋」も良かったですね :-)。


現在89歳のイーストウッドが一線で活躍しているように、実年齢はビジネスに関係ないことを改めて感じています。


好きで得意なことであれば、いつまでも働けることをイーストウッドから学ぶゴールデンウイークになりそうです :-)。


 

運び屋(字幕版)

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< Mr. PDCAのボンジュール英語「おこぼれ」 = 「leftovers」>

 

今回出てきた「おこぼれ」の英訳は、「leftovers」になります。

 

「Leftovers」は「残飯」という意味ですが、「take the leftovers」で「おこぼれをもらう」という意味になり、分かりやすいですね :-)。

 

シンデレラの謎 (なぜ時代を超えて世界中に拡がったのか)

シンデレラの謎 (なぜ時代を超えて世界中に拡がったのか)

  • 作者:浜本 隆志
  • 発売日: 2017/06/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 277 "Don't be afraid of walk away"
 

Speaking of Cinderella, I think many people think of "Glass Shoes", but this is the content created in the Disney movie, and in the original Grimm Fairy Tale Cinderella, there are no "Pumpkin Carriage" or "Watch of 12 midnight", and it truly is a severe life story rather than fairy tale.

 

Cinderella and Prince get married and this part is the same, but in Grimm Fairy Tale, Cinderella's older sisters are trying to get a spill of Cinderella, because she could get happy days with Prince.

 

Cinderella in Grimm Fairy Tale is more interesting than Disney movies, because we can see humanness in the story.

 

In the material to be introduced today "How Cinderella image was decided (Japanese only)", the different image of Cinderella had spread all over the world by a Disney movie Cinderella played in 1950.

 

In addition, this book points out that "American dream and the backbone of capitalism are seen in Cinderella of Disney movie".

 

This book also explains that "It is a strong message of American wonderfulness and capitalism ideal through a movie".

 

It is a recommended material for people who like Cinderella, as well as those who are interested in economics.

 

Let's function PDCA today!   

 

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P.S. When I was reading this book, I remembered the contents of the report for institutional investors that my former working place (bank) institution announced in 2007.

 

According to this report, it was predicted that 90% of wealth in the US is owned by 10% of wealthy people in 2007, and 1% of people will have 99% wealth in 2050.

 

The most interesting part of the report was in the final page, and the reason why the gaps between the rich and the poor in America do not disappear was explained as follows.

 

"In the United States, the poor are believing that someday they can become wealthy."

 

In the capitalist society, everyone cannot become rich and it is natural to occur the gap between the rich and the poor when the economy is operated based on invisible hands.

 

Many people are believing in the American dream, and I thought that it might be a source of the strength of the United States.

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