PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 311「小さな失敗を繰り返す」/ "Repeat making small mistakes"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 311「小さな失敗を繰り返す」】
 

この間、自営を始めた方と朝食をご一緒した際、「中々ビジネスが伸びないがどうしたものか?」という相談がありました。

 

「小さな失敗を繰り返すことがポイントではないでしょうか」と回答しましたが、これは私自身が実践していることでもあります。

 

私の場合、本業のプロジェクト管理業務で収入を確保しながら、宅配ヨガインストラクターやベンチャー企業マーケティング代行(Facebook経由の商品・サービス宣伝)等を小さく色々試していました。

 

結果として、宅配ヨガインストラクターは大失敗(顧客ゼロ!)、マーケティング代行もいまいち(何件か問い合わせがあった程度)でしたが、これらの失敗(武勇伝?)によって赤字が発生したわけではありません :-)。

 

今回紹介する資料「赤字30億円からV字復活させた 逆転発想の人材・組織改革術」は、2003年に52歳で総合商社を早期退職し、5か月間無職を経験した後、森下仁丹に転職した駒村純一氏(2006年に社長就任)による経営戦略本です。

 

本書の「何が成功するかわからないから、すべてやる」部分で「小さな失敗を繰り返す」ことの重要性を、以下のように解説しています。

 

「どれほど入念なマーケティング調査を事前に行ったとしても、失敗するときは失敗します。

 

コストをかけて調査したところで、それが成功するとは限らないのならば、プランを一つに絞らず、とりあえず全部走らせておこうという考えです。

 

他社が商品を1本に絞り込むのに時間をかけている間、当社は合わせて10本の案を走らせながら時流を読み続けて、一歩でも先に進む方がいいのではないかと考えたわけです。」(引用終わり)

 

小さな失敗を繰り返し、「効率のよくないものはやめてしまう」ことが駒村氏の経営戦略のポイントのようです(やめ時を決めておくということですね :-)。

 

森下仁丹は2017年から、主に40代から50代を対象に「第四新卒採用」を開始しました。


元社長の駒村氏自身が広告に登場し、「オッサンも変わる。ニッポンも変わる。」をキャッチコピーにして、全国から約2,200人の応募があったことで話題になりました。


「全てのエントリーシートに社長が目を通した」と森下仁丹は説明しています。

 

 

この広告が出た頃(2017年3月)、私は自分のビジネスが忙しくなっていたのですが、日経新聞を読みながら、「男性(オッサン)だけを対象にしているのはなぜだろう?」と感じた記憶があります(勿論、女性も応募可能でしたが :-)。

 

2017年の森下仁丹の第四新卒採用に応募した最高齢の方は72歳で、採用された10人の年齢層は30代から60代だったそうです。

 

日本の場合、「35歳転職限界説」等の仕事に関する謎の都市伝説が幾つかあり、年齢を理由にビジネスでのチャレンジをあきらめるケースがあるようですが、「年齢に関係なく挑戦したい」と感じている方は一度本書を手にするとよいと思います :-)。

 

森下仁丹の第四新卒採用広告は、ビジネスパーソンに以下のメッセージを送っています(動画の最後に登場するのが駒村氏です :-)。

 

森下仁丹 第四新卒採用「いつからだろう」:https://youtu.be/jsAQcZosJpE >


いつからだろう。会社への足取りが重くなったのは。


いつからだろう。終わりから考え出したのは。


いつからだろう。自分に期待しなくなったのは。


思い出してみませんか。


初めてスーツに袖を通した、あの感覚を。


ただただ走り回っていた、あの頃を。


熱意にあふれていた、あの自分を。


オッサンも変われば、この国も変わるのかもしれない。


オッサンも変わる、ニッポンも変わる。
ーーー

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

PDCA日記が更新されたら通知が欲しいという方がいましたので、そのような場合は Twitter をご利用ください :-)。https://twitter.com/MPdca

 

赤字30億円からV字復活させた 逆転発想の人材・組織改革術

赤字30億円からV字復活させた 逆転発想の人材・組織改革術

 

 

P.S. 森下仁丹が、40代から50代のシニアを「第四新卒」と呼んでいるのは理由があり、「第二新卒」が新卒入社後、数年で転職する若手求職者、「第三新卒」は大学院博士課程修了者(ドクター)を指すからだそうです。

 

PDCA日記を始めて良かったことの一つに、「本を読むだけではなく、読者の方々に伝えるために更に調べる」というプロセスが発生していることがあります :-)。

 

PDCA日記がなければ、恐らく「第四新卒」の定義を知ることなく一生(?)を過ごしていたことでしょう(皆様、いつもありがとう!)。

 

私がビジネスケースをおすすめする一つの理由として、ケースを読み込んで自分の意見をまとめ、グループワークやクラスディスカッションなどで、クラスメートやファシリテーターと議論を交わせるところにあります。

 

普段の生活で私達は色々なことを考えていますが、頭の中にあることを自分の言葉に出すことは少ないものです。

 

テレワークの普及によって、雑談をする機会が減った方が多いと思いますが、ブログを毎日作成することは自分の考えをまとめてアウトプットする最高の方法です。

 

「ブログで何を書けばよいか分からない」というコメントを頂くことがありますが、書いている内にアイデアが浮かんでくるため、何を書くか考える前に「書き出す」ことが重要になります。

 

私の大学院時代のある教員は、「論文は迷っている暇があったら書け」を口グセにしていました。

 

皆様も日報や報告書などを作成する機会があると思いますが、あれこれ考えずにとにかく書き出してしまいましょう。

 

過去のPDCA日記でも紹介しましたが、「とにかく始める」ことが効率的であることは「作業興奮」の研究でも確認されています。

 

日々の仕事でもそうですが、モチベーションが上がらない時などはとにかく始めてしまいましょう :-)。

 

 

 

<Mr. PDCAのボンジュール英単語「 武勇伝」=「saga」>

 

PDCAカフェで時々耳にするのが、「3日連続徹夜で働いたことがある」とか「2週間以上、家に帰らなかったことがある」等の「自分はどれだけ無理をして働いたことがあるか」という「武勇伝(?)」です。

 

武勇伝を英語にすると「saga」になりますが、大河ドラマを英訳する場合「TV saga」と言えるので、便利な英単語と言えるでしょう。

 

スクエア・エニックスRPGテレビゲームに「SaGa」がありますが、これは「大冒険」という意味を取っているようです。

 

日々、目にしている英語にも意味が込められており、留学や海外駐在等をしなくても外国語は日本でも勉強できるとつくづく感じています(一番効率的なのは、NHKの教材を丸暗記することですね :-)。

 

赤字30億円からV字復活させた 逆転発想の人材・組織改革術

赤字30億円からV字復活させた 逆転発想の人材・組織改革術

  • 作者:駒村 純一
  • 発売日: 2018/06/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 
PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 311 "Repeat making small mistakes"】

 

I am continuing PDCA cafe with PDCA readers and one person started his own business and he consulted me that "I am facing challenges to grow my own business. You (Mr. PDCA) were self-employed, are there any tips?"

 

I answered that, "Repeat making small mistakes would be the key, I suppose".

 

In case of myself, while securing income in the project management business when I was self-employed, I tried home delivery Yoga Instructor service and the marketing support service for venture companies (Products & services advertisements via Facebook) ), etc.

 

As a result, home delivery Yoga Instructor service was a disastrous failure (Zero customer!) and the marketing support service was not functioning either (Only several inquiries).

 

However, these failures did not create a deficit, because they were just trial basis :-).

 

The material to be introduced today “Creative Human Resources & Organizational Reform (Japanese only)” was written by Mr. Junichi Komamura, who retired a huge trading company at the age of 52 in 2003, then got a new job at Morishita Jintan (Healthcare Products Distributor).

 

Mr. Komamura became the President of Morishita Jintan in 2006 and he started hiring senior experienced professional from 2017.

 

In Japan, traditional companies tend to hire new graduate around the age of early 20s, but Morishita Jintan focused on seniors around 40s to 50s.

 

In this book, Mr. Komaura explained these small trials as follows.

 

"Even with careful marketing, you might fail. If you spend a lot of research for new trials, there is no guarantee to be successful. Therefore, we don't focus on one plan, and tried several small challenges.

 

While other companies took time to narrow down the products to one plan, we started new 10 plans swiftly to read the current trend by running new ideas."

 

Let's function PDCA today!   

 

In case you would like to receive a notice at the time of PDCA Diary post, please utilize Twitter :-). https://twitter.com/MPdca 

 

P.S. In Japan, there are some mysterious urban legends such as “35 years old career limit theory (You cannot change your job if you are over 35 years old)”, but Mr. Komamura (Author of this book) changed his job at the age of 52 and he became the president when he was 56 years old.

 

Therefore, we don't have to worry about these meaningless urban legends at all :-).

 

This book is recommended those who misunderstand that "I am too old to change my job".

 

Age has nothing to do with business and I am proving it :-).

 

I wish more and more professionals in overseas offices would become members or followers of the below project for the smooth communication :-).

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