【PDCA日記 Vol. 312「悪法もまた法なり」】
法律に関する有名な格言として、「悪法もまた法なり」があります。
今回紹介する資料「法学」によると、「悪法もまた法なり」は「古代ギリシャの哲学者ソクラテスが裁判にかけられ、死刑判決を言い渡された際の言葉」であるそうです。
ソクラテスはアテナイ国家の信仰とは別の神々を信仰した罪で、裁判にかけられました。
ソクラテスはアテナイの牢獄で罪により毒杯を仰いだ際、「悪法もまた法なり」のセリフを口にしたと伝えられています。
悪法であっても法は法であるから遵守すべきで、法的安定性の重要性を説いたセリフと考えられています。
今回紹介する資料「法学」は固いテーマを取り扱いながら、 ソクラテスの名言を織り混ぜるなど読み物としても面白かったですね :-)。
それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!
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P.S. 私が過去に受けた学校の授業の中で一番面白いと思ったのは、隅田浩司教授の「経営法学」というクラスでした。
詳細は「プロフェッショナルの戦略交渉術: 合意の質を高めるための31ポイント」を読んで頂ければと思いますが、隅田教授の授業では実際に起こったビジネス上の交渉ケースが利用されていました。
ある日の授業で、「コンプライアンス違反を指示された時の対応」に関するケースがあり、教授は「取るべき行動」を以下のように学生に伝えました。
「社内であっても、社外であっても、自分が参加している会議などでコンプライアンス違反の指示があった場合、まず行うことがある。
『そんなことはできません!』とはっきりと伝えて、その場を立ち去ることである。
そして、すぐに職場の管理部門に連絡を取り、コンプライアンス違反の指示が行われたことを報告する。」(教授コメント終わり)
この教授の話を聞いて、私は「なるほどなぁ」と思いましたが、実際にそのような現場に直面した場合、上記なような行動をすぐに取れる人は、実はそれほど多くないような気がしています。
「服従の心理」を著したミルグラムは、人間が権力者からの指示を拒否することの難しさを、「ミルグラム実験」で確認しました。
伝統的な日本企業の場合、従業員の忠誠心が強いことが知られています。
忠誠心を持つことは、「諸刃の剣」であるような気が私はしていますが、コンプライアンスや倫理の問題について、組織ぐるみの問題を抱えている会社に身を置いてしまった場合、すぐに立ち去る勇気をもつことが、ビジネスパーソンとしてのバランス感覚だと言えるでしょう。
隅田教授は社会人向け授業も行っているようですので、興味のある方は是非一度参加してみてください(楽しくて本当にためになります :-)。
<隅田教授プロフィール>
https://www.keiomcc.com/faculty/teacher/sumidakouji.html
<Mr. PDCAのボンジュール英語「悪法」=「bad law」>
今回出てきた「悪法」の英訳は、「bad law」になります。
「悪法もまた法なり」を英語にする場合、「A bad law is also a law」とすればよいですね :-)。
【PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 312 "A bad law is also a law"】
A famous saying about law is "A bad law is also a law."
According to the material introduced today "Law Journal (Japanese only)" mentions that "A bad law is also a law" is the word when ancient Greek philosopher Socrates was sentenced to death.
Even if it is a bad law, it is a law and people must obey.
"A bad law is also a law" is considered to be a line that emphasized the importance of legal stability.
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