【PDCA日記 Vol. 340「移動とコーヒーとピザ」】
私がニューヨークで働いていた時、オフィスではコーヒーが無料提供されていたのですが、コーヒーにうるさいトレーダーが「あれは新聞のインクだ!」と述べる等、味はいまいちであることが知れ渡っていました。
村上春樹の小説でも美味しくないコーヒーを「新聞のインクを絞ったような味」と言っており、あのトレーダーは文学的センスを持つ読書家だったのかもしれません :-)。
日本の場合、南米等の遠く彼方から運ばれてきたコーヒーを使っているため、当たり前ですがコーヒーが採取されてから私たちのカップに到着するまでに、かなりの時間を費やしていることになります。
今回紹介する資料「「移動」の未来」は、「ネットで注文した商品がその日に届く。そんな当たり前を実現するために、世界中の交通・物流システムは悲鳴をあげ、崩壊の危機に直面している」と警報を鳴らしています。
本書は採取されてから時間が経過し、ブラックでは飲めないようになったコーヒーを無理やり商品化し、「味をごまかすためにミルクと砂糖を入れるようになった」というコーヒー焙煎人の以下のセリフを紹介しています。
「何世代もの人々が、実にひどいコーヒーを飲んできました。
ミルクと砂糖を大量に入れて、ようやく飲めるようなものをね。」(引用終わり)
私がアメリカで働いていた時に遭遇した「新聞のインク」と呼ばれていたコーヒーも、流通網の発達により、人類が地球の裏側で生産されたものを簡単に消費できるようになったことの副作用だったと言えるのかもしれません。
それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!
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P.S. 全然関係ないですが、私の家族が経営しているイタリア料理屋ではピザの配達をしていません。
オーナーであり、シェフでもある義理の弟に理由を聞くと、「ピザは窯から出してすぐ食べるのが美味しいんです。ピザを宅配すると、本当の味が分からなくなります」とのこと(ちなみに今回紹介した資料「移動の未来」の原題は、「DOOR to DOOR」🚪)。
店から配達先までバイクで数分届けるだけでピザの味は分からなくなるくらいなので、何十日もかけて輸送されるコーヒーの味が落ちるのは当然かもしれませんね。
私が週に一回食べているお好み焼きも、鉄板の上で焼きながら食べるのと、持ち帰ってオフィスで食べるのとでは全くの別物やもんね(PDCA日記初の関西弁 :-)。
<Mr. PDCAのボンジュール英語「引っ越し業者」=「mover」>
私は引っ越しを10回以上経験している引っ越しマニアですが、「引っ越し業者」を英語にする「mover」になります。
日本もそうですが、アメリカでも小さめの会社が引っ越し業務を行っており、価格はリーズナブルですが、サービスはワイルドだったりします。
段ボールは普通、角がとがっているものですが、ワイルドな引っ越し業者に頼むと、引っ越し先になぜか角が丸くなっている段ボールが届くことがあります(仕事が粗いんだよ)。
荷物を殆ど持たない私の場合、やろうと思えば一人でも引っ越しはできますが、自分でやるとなると大変なのが引っ越しなのですよね :-)。
そう言えば、私が2011年4月にフランスから帰ってきて東京で部屋を借りようとした時、「Mr. PDCAは2年間収入がなかったため、普通の物件は審査が通りにくいです」と不動産屋の人に言われたことを思い出しました。
その時に紹介されたのは、「オバQ」のイラストが掲載されている物件(どういう物件だったかは、Mr. PDCAに聞いてみよう👻) などの怪しげなものばかりで、無収入だった人に対して、社会は厳しいのだなと感じたものです。
まあ、仕事も家もなかった時期はありましたが、今はこうして元気に過ごしているし、何だかんだ言っても健康であれば何とか生きていけるものですね :-)。
When I was working in New York, free coffee was offered in the office, but it is known that the taste is not that good.
One of the traders who was strict about coffee has been saying that "This coffee tastes like the ink for the newspaper!"
We can drink delicious coffee at Works, but still raw material of coffee is carried from far away such as South American countries, and it takes time from the timing of taking coffee to entering the cup.
The material to be introduced today “Door to Door” reiterates that “The products ordered online will be delivered on that day. In order to realize such an amazing operation, the transportation and logistics systems around the world are facing a crisis of collapse" and the following phrases were impressive.
"People all over the world are having terrible coffee, because they are using sugar and milk.
Anybody on this planet can have coffee now, but very few people are drinking real coffee." (Unquote)
The above sentence was made by the seasoned roaster and coffee is supposed to be consumed by black without putting milk or sugar according to him.
As the transportation system has developed, we can move to the opposite side of earth within a day.
The book “Door to Door” reminds us of important things we are about to forget and we may had better reconsider several convenient factors :-).
Let's function PDCA today!
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Door to Door: The Magnificent, Maddening, Mysterious World of Transportation
- 作者: Edward Humes
- 出版社/メーカー: Harper Perennial
- 発売日: 2017/05/16
- メディア: ペーパーバック
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