PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 353「選挙が多すぎて長期間の政治が苦手?」/ "Not good at long-term politics due to too many elections?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 353「選挙が多すぎて長期間の政治が苦手?」】

 

橋本元首相は、「選挙が多すぎる」とぼやいていたと言われています。

 

今回紹介する資料「日本を考える」は、「衆院解散が多すぎて、長期間の政治が苦手」部分で以下のように解説しています。

 

「たしかなことは、これだけ国政選挙が多い国はないということです。

 

それに解散は先進国ではほとんど行われなくなり、イギリスもある時期5年間は解散しないということを法律で決めました。

 

政治の時間をどう考えるか。

 

1つの政策を実行するには、やはり時間がかかりますから、解散しないようになったということは、例えば(任期の)4年の最後の半年くらいは仕方がないけれど、それまでは選挙で約束したことを実行することに内閣は力を使うということだったろうと思います。

 

(議会の任期の)期間が短くなり、しかも不意打ちで、いつ選挙があるかわからないとなると、政策の準備、政策の実現性という面で不確実性が高くなる、あるいはそんなこと(政策の準備、実現)をしている暇がなくなります。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 日本の場合、衆議院の平均在職期間は2年9カ月であり、3年に1度やってくる参議院選挙を合わせると、1.5年に一度は国政選挙があることになります。

 

長期間の政治ができなくなるのは当然のことで、今回紹介する資料「日本を考える」が唱えている通り衆議院の解散を法律で縛る議論が必要なのかもしれません。

 

昨年(2019年)総選挙が行われたイギリスですが、日本と同じ議院内閣制を採用している一方で、両国の政治制度にはいくつかの違いがあります。

 

まず、日本の衆議院に該当するイギリスの下院(庶民院)の任期は5年であり、公選制を採用している上院(貴族院)は、日本の参議院と違い選挙がないため、上下院の意見が異なるねじれ国会は、イギリスで発生しないことになっています。

 

また、日本では首相の伝家の宝刀と呼ばれる衆議院の解散権が、イギリスでは2011年に施行された「議会任期固定法」によって、首相による解散権に制限がかけられています。

 

日本の場合、首相の判断で衆議院をいつでも解散できますが、イギリスの首相は解散したくても、庶民院の3分の2以上の賛成がなければ解散できない仕組みになっています。

 

解散が頻繁にあると選挙が繰り返し行われることになり、せっかく設けられている5年という任期の意味が半減し、選挙費用などの税金が無駄に使われてしまうという理由で法改正が行われ、イギリスの首相は簡単に庶民院を解散できなくなりました。

 

そのはずだったのですが、実際には2017年にメイ前首相が解散を発表し、野党を含めて賛成が多く、あっさりと庶民院の3分の2以上の数が集まって、いとも簡単に解散されました。

 

また、ジョンソン首相は下院を解散させるための法律を2019年に作り、総選挙を行うという手法を取りました。

 

「議会任期固定法」は制度設計した想定と実際のケースが違った例でしょうが、結局は首相の意向で下院が解散されたことに色々な声が国内外で上がったようです。

 

  

<Mr. PDCAのボンジュール英語「政治」=「politics」>

 

今回出てきた「政治」の英訳は、「politicsになります。

 

「選挙が多すぎて長期間の政治が苦手?」を英語にする場合、「Not good at long-term politics due to too many elections?」とすればよいですね :-)。

 

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PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 353 "Not good at long-term politics due to too many elections?"

 

Former Prime Minister Hashimoto said that there were too many elections in Japan.

 

The material introduced today "Thinking about Japan (Japanese only)" explains as follows in the section "Not good at long-term politics because there are too many dissolutions of the lower house."

 

"It is certain that no country has so many national elections like Japan.

 

In addition, dissolution of the lower house has almost never happened in developed countries, and Britain has decided by law that it will not be dissolved for a period of five years.

 

If the period of the parliamentary term is shortened, and even if it is unexpected and politicians do not know when there will be an election, there will be more uncertainty in terms of policy preparation and policy feasibility." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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