PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 378「徴税請負人の存在」/ "Existence of Tax Collector"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 378「徴税請負人の存在」】

 

いつの世も税金は大きな関心毎であり、フランスで18世紀後半に民主化革命が起こったのも、高い税率が背景にあります。

 

民主主義の基本原則は、「税金を納める者が税金の使い道を決める」ということです。

 

フランス革命以前の世界では、「税金を使う側」である王族や貴族が税金の使い道を決めており、これに対して民衆が反乱を起こしました。

 

今回紹介する資料「異世界居酒屋「のぶ」」は中世の欧州に類似した異世界を描いており、当時の職業などを垣間見ることができ、歴史の勉強にもなります。

 

異世界居酒屋「のぶ」」には色々な面白いキャラクターが登場しますが、中でも興味深かったのは徴税請負人です。

 

徴税請負人は古代ローマで実際に存在した職業であり、騎士の身分を持つものが、州の代理として徴税を行っていました。

 

徴税請負人は、現在の日本における税務調査官に近いかもしれませんが、決定的に異なる点があります。

 

古代ローマの場合、徴税請負人が課せられたノルマ以上に徴収した税金は、自分の懐に入れてもよいことになっていました。

 

そのため、腕の良い徴税請負人は富豪に成長するケースが多かったと言われています。

 

一方、税金を徴収される州民にとって、徴税請負人は忌み嫌う存在でした。

 

今回紹介する資料「異世界居酒屋「のぶ」」の中で登場した徴税請負人は、異世界居酒屋「のぶ」で提供される料理に感動し、それまでの徴税作業でため込んだ遺産を寄付する決心をします。

 

本当に美味しい料理を口にした時、人は感動すると言いますが、徴税請負人に財産を寄付させるほど考えを変えるとは、「異世界居酒屋「のぶ」恐るべし」という感じですね :-)。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 過去のPDCA日記でも紹介しましたが、私がフランスに留学していた頃、ある新興国から来た留学生がこんなことを言っていました。

 

「日本やフランスなどの先進国が低成長になったのは、社会福祉の整備が原因である。

 

先進国では、年金や生活保護などの社会福祉に税金を使いすぎである。

 

そのため、将来を担う子供や若年層にお金が回らなくなって、社会が成長しなくなった。」(新興国からの留学生コメント終わり)

 

 

民主国家である限り、政治家が大多数の声に耳を傾けるのは当然のことです。

 

ただ、18世紀後半のフランス革命のきっかけとなった「納税者が税金の使い道を決める」という民主主義の原理原則が、先進国を中心に変わりつつあるのは確かでしょう。

 

日本の場合、若年層の投票率が低いこともあって、政治家は高齢者向けの政策を出しがちです。

 

つまり、「税金を使う側が税金の使い道を決める社会」に入りつつあります。

 

オーストラリアのように、投票を義務にすることも一つの方法かもしれません(日本は権利)。

 

この状況をどう打開するかが、人類に課せられた大きなチャレンジかもしれませんね :-)。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「社会福祉」 = 「social welfare

 

今回出てきた「社会福祉」の英訳は、「social welfare」になります。

 

社会福祉が、低成長の原因であるという意見がある」を英語で表現する場合、「Some say that social welfare is the cause of low growth」とすればよいですね :-)。

 

  

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 378 "Existence of Tax Collector"

 

The material introduced today, “A Different World Pub 'Nobu' (Japanese only)” depicts a different world similar to Europe in the Middle Ages, allowing us to get a glimpse of the occupations of the time and we can study history from this book.

 

There are various interesting characters that appear in this material, but the tax collector is one of the most interesting characters.

 

A tax collector is a profession that actually existed in ancient Rome, where knightly statutes collected taxes on behalf of the state.

 

The tax collector may be close to the current tax inspector in Japan, but there are decisive differences.

 

In case of a tax collector in ancient Rome, it was supposed that the tax collected in excess of the imposed quota could be put in his or her pocket.

 

Therefore, it is said that many good tax collectors have grown into millionaires.

 

Let's function PDCA today!   

 

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