PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 388「3分の1の食料は捨てられている」/ "One third of food is discarded"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 388「3分の1の食料は捨てられている」

 

世界人口は78億人を突破しましたが、地球規模で見ると食料不足どころか、食料が余っている状態が長年続いています。

 

イギリスの経済学者だったトマス・ロバート・マルサスは、「食料不足が深刻になることで人口増加は停止し、社会発展は抑制される」という「マルサスの罠」を提唱しました。

 

マルサスの罠」に興味がある方は名著「人口論」に目を通して頂ければと思いますが、1800年くらいまではマルサスの考えは概ね当たっていたようです。

 

ただ、1800年以降にイギリスで産業革命が起こり、人口増加と経済成長が両立する世界が登場したことによって、人類は「マルサスの罠」から脱却したようにも見えます。

 

日本においても、江戸時代(1603年~1868年)は人口が3,000万人程度で推移していました。

 

江戸時代は鎖国を行っており、凶作の年には飢饉が発生するなどして、人口が増加しにくい環境にあり、「マルサスの罠」の状態にあったと考えられます。

 

1868年の明治維新によって日本は開国して「マルサスの罠」から解放され、100年後の1967年に日本の人口は1億人を突破し、100年で約3倍になったことになります。

 

人口論 (光文社古典新訳文庫)

人口論 (光文社古典新訳文庫)

 

 

今回紹介する資料「捨てられる食べものたち」は、「食品ロス問題がわかる本」をキャッチフレーズにしており、「世界の食料の3分の1は食べられずに捨てられています」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「FAO(国際食糧農業機関)は、世界の年間食料生産量のうち、3分の1にあたる約13億トン(重量ベース)が、食べられずに捨てられていると発表しています。

 

発展途上国では、生産地から運ばれるまでの間に多くのムダが発生しています。

 

冷蔵・冷凍設備が整っていない、物流費が高くて運べないなどがその理由です。

 

一方、先進国では製造現場から消費者の手に渡るまでの過程で多くがむだになっています。

 

企業の商習慣や、小売店の売りすぎ、消費者の買いすぎなどが原因です。」(引用終わり)

 

私の場合、食料を捨てるということがありません。

 

なぜなら、その日に食べる分だけを買っているからです。

 

私は勝手に「食料カンバン方式」と呼んでいますが、トヨダもびっくり(?)のムダがない食事法を皆様も一度試してはいかがでしょうか :-)。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

PDCA日記が更新されたら通知が欲しいという方がいましたので、そのような場合は Twitter をご利用ください :-)。https://twitter.com/MPdca     

 

捨てられる食べものたち(食品ロス問題がわかる本)

捨てられる食べものたち(食品ロス問題がわかる本)

  • 作者:井出留美
  • 発売日: 2020/06/29
  • メディア: 単行本
 

 

P.S. 過去のPDCA日記でも紹介しましたが、「ミドリムシ」で有名なユーグレナの出雲充社長は、大学時代にバングラデシュへ行き、「炭水化物は足りているが、タンパク質やミネラルの不足によって栄養失調が発生している」という食糧問題の本質に気づき、ユーグレナを起業したことで有名です。

 

 

日本の食料自給率の低さを指摘する識者がいますが、地球規模で食料が足りなくなる可能性は低そうです。

 

今後、行き過ぎた保護主義が発生するリスクはありますが、弊害が大きいことを各国は理解しています。

 

日本の場合、農業従事者の平均年齢が70歳近くになっており、人間が耕作するというよりも、機械を使いながら様々な作業が行われています。

 

その観点からすると、石油をはじめとする資源の輸入がストップしてしまえば、農業機械も止まってしまうことになります。

 

低迷する食料自給率の問題を解決することは結構ですが、海外依存度が極めて高い資源の問題をどうするか議論しなければ、日本の農業はますます袋小路に入りそうな気がしています。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「捨てる」 = 「discard

 

今回出てきた「捨てる」の英訳は、「discard」になります。

 

「3分の1の食料は捨てられている」を英語で表現する場合、「One third of food is discarded」とすればよいですね :-)。    

 

捨てられる食べものたち(食品ロス問題がわかる本)

捨てられる食べものたち(食品ロス問題がわかる本)

  • 作者:井出留美
  • 発売日: 2020/06/29
  • メディア: 単行本
 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 388 "One third of food is discarded"

 

The material introduced today “Abandoned Food (Japanese only)” has a catchphrase “A book that understands the problem of food loss”, and the phrases below were impressive in the part “1/3 of the world's food is discarded without being eaten”.

 

"The FAO (International Food and Agriculture Organization) has announced that about one-third of the world's annual food production, about 1.3 billion tons (by weight), is being discarded without being eaten.

 

In developing countries, many wastes occur from the place of production to the time of transportation.

 

This is because refrigeration and freezing facilities are not in place and logistics costs are too high to carry.

 

On the other hand, in developed countries, much is wasted in the process from manufacturing to the hands of consumers.

 

This is due to business practices of companies, overselling at retail stores, and overbuying by consumers." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

In case you would like to receive a notice at the time of PDCA Diary post, please utilize Twitter :-). https://twitter.com/MPdca 

プライバシーポリシー・お問い合わせ