PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 412「統計家としてのナイチンゲール」/ "Nightingale as a statistician"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 412「統計家としてのナイチンゲール」】
 

第二次世界大戦で犠牲になった旧日本軍の関係者は230万人ですが、その内6割強の140万人は戦死ではなく、餓死でした。

 

名著「失敗の本質」で分析が行われている通り、ガナルカナル島の戦いやインパール作戦で多数の餓死者が発生しましたが、その背景には旧日本軍の兵站(ロジスティックス)に対する認識の甘さがあげられています。

 

 

今回紹介する資料「図解入門 よくわかる最新公衆衛生学の基本と仕組み」は、「感染症とどう向き合うか?」をキャッチフレーズにしており、「統計家としてのナイチンゲール」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「イギリスの看護師フロレンス = ナイチンゲール(1820~1910年)は白衣の天使として伝記でも有名です。

 

しかし、日本ではナイチンゲールが統計と深く関わりがあることはあまり知られていません。

 

1853年にロシアとトルコ間で起こったクリミア戦争に、ナイチンゲールはイギリス政府より看護師として派遣されました。

 

彼女は看護師としての仕事の傍らで戦死者・傷病者のデータを分析し、戦死者の原因の多くが、戦闘によるものではなく、傷を負ったあとの治療や病院の衛生状態が不十分であることをデータで示したのです。

 

彼女はデータを示すことで野戦病院の衛生状態改善のための予算要求を通し、院内死亡率の改善に貢献したのです。

 

このような、統計家としての一面を知れば、優しそうな白衣の天使というナイチンゲールのイメージは変わってしまいそうです。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. ナイチンゲールと言えば、看護師学校の卒業式で読み上げられる「ナイチンゲール誓詞」が有名です。

 

ナイチンゲール誓詞は看護師としての必要な考え方、心構えを示したものです。

 

ナイチンゲールの偉業に敬意を表する形で、彼女の教えに基づいて、1893年アメリカ・デトロイトの看護師学校長夫人を委員長とする委員会によって、ナイチンゲール誓詞は作成されました。

 

ナイチンゲール誓詞は非常に高潔な内容ですが、「過酷な労働環境でも働き続けようとする看護師を生み出している」という意見もあります。

 

賛否両論あるナイチンゲール誓詞ですが、読んでおくと参考になるかもしれません。

 

ナイチンゲール誓詞>

 

われはここに集(つど)いたる人々の前に厳(おごそ)かに神に誓わん。

 

わが生涯を清く過ごし、わが任務(つとめ)を忠実に尽くさんことを。

 

われはすべて毒あるもの、害あるものを絶(た)ち、

悪しき薬を用いることなく、また知りつつこれをすすめざるべし。

 

われはわが力の限りわが任務の標準(しるし)を高くせんことを努(つと)むべし。

 

わが任務にあたりて、取り扱える人々の私事(しじ)のすべて、わが知り得たる一家の内事(ないじ)のすべて、われは人に洩(も)らさざるべし。

 

われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身を捧(ささ)げん。

ーーー

 

↓ こちらの動画でも、「ナイチンゲール誓詞」が紹介されています(「さよなら~のかわりに~♪」)。

 

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「統計家」 = 「statistician

 

今回出てきた「統計家」の英訳は、「statistician」になります。

 

「統計家としてのナイチンゲール」を英語で表現する場合、「Nightingale as a statistician」とすればよいですね :-)。 

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 412 "Nightingale as a statistician"】

 

The material to be introduced today "The basics and mechanisms of the latest public health sciences, which are well-understood and illustrated (Japanese only)" has a catchphrase "How do you deal with infectious diseases?" and the following phrases were impressive in the part "Nightingale as a statistician".

 

"The English nurse Florence Nightingale (1820-1910) is famous for her biography as an angel in a white robe.

 

However, it is not well known that Nightingale is closely related to statistics in Japan.

 

Nightingale was dispatched by the British government as a nurse during the Crimean War between Russia and Turkey in 1853.

 

She analyzed data on casualties and injuries while working as a nurse, and most of the causes of the casualties were not due to combat, but the treatment after injury was inadequate and the hygiene of the hospital was insufficient.

 

By presenting the data, she helped improve in-hospital mortality through a budget request to improve field hospital hygiene.

 

Knowing this kind of aspect as a statistician, the image of Nightingale, the angel in a white robe, seems to change." (Unquote)

 

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