PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 443「なぜ中古のベンツが売れるのか?」/ "Why do used Mercedes sell?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 443「なぜ中古のベンツが売れるのか?」】

 

私は家族がビジネスをやっており、実家に帰ると車を買い替えているケースが結構あります。

 

「中小企業の社長は外国車に乗っている」というイメージをお持ちの方がいるかもしれませんが、実際に乗っていることが多いのです。

 

これには背景があり、最大の理由は節税効果です。

 

今回紹介する資料「会社のお金はどこへ消えた?」は「“キャッシュバランス・フロー”でお金を呼び込む59の鉄則」を紹介しており、「なぜ、中古のベンツが売れるのか?」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「お金は、税金を引かれる前に使うと、有効に使えます。

 

社長が車を買うときに、個人で買う場合と、会社名義で買う場合で比較してみます。

 

たとえば、300万円の車を購入するとします。

 

個人で買う場合、給料から所得税と住民税を差し引かれた税引後の手取り額を貯めて買います。

 

個人の税負担の合計が25%(所属税15%、住民税10%)だとすると、300万円貯めるのに額面で400万円の給料をもらわなければ車を買えません。

 

それに対して、会社名義で車を買うのであれば、税金を払う前のお金で直接300万円を払うだけですみます。

 

社長としては、自分に400万円の給料を払って、100万円の税金を取られてから300万円の車を買うくらいなら、最初から400万円出してワンランク上の車を買ったほうが得です。

 

本来であれば、会社名義で車を取得した場合、税務上6年間で経費化するのですが、中古車だと償却期間が短くなります。

 

500万円で4年落ちの中古のベンツを取得(耐用年数2年)したとすると、1年でほぼ全額を経費で落とすことができます。

 

節税目的で、中古のベンツがよく売れたりするのはこのためです。

 

車が会社名義であれば、自動車保険自動車税、車検代、ガソリン代、洗車費用、修理代なども、同様に会社の経費で落とせます。

 

節税効果により、実際の支出の6割の負担で、同じ商品やサービスを手に入れることができることになります。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

PDCA日記が更新されたら通知が欲しいという方がいましたので、そのような場合は Twitter をご利用ください :-)。https://twitter.com/MPdca 

 

 

P.S. 自営業者が自宅で仕事をしている場合、賃貸住宅を借りていれば、家賃の一部も経費化することが可能です。

 

私が賃貸派である背景には、このような税務体系もあったりするのです。

 

また、2020年から個人事業主基礎控除額が拡充されており、会社員よりも優遇の余地が大きくなっています(青色申告をする等の条件はあります)。

 

フリーランスの増加が理由の一つのようですが、会社員と比較して、自営業者は投票率が高く、政治家への働きかけを行うケースが多いこともあって、今後もこの傾向は続く可能性が高いと思います。

 

自分でビジネスを始めてみると、所得税は税務署(国税)、住民税は市区町村の役所で納めるなど、手続きで初めて経験することがありますが、様々な観点から世知に長けてくることは間違いないでしょう。

 

この辺りは一度経験してみることが一番ですので、アイデアがある場合は自分でビジネスを始めてみることをお勧めします :-)。

 

ビジネスをやりながら法律や規制に矛盾を感じる場合、国会議員や市区町村の議員に陳情に行くなど、自営業者は行動力もかなりあったりします。

 

政治家は縁遠い存在に感じるかもしれませんが、彼ら、彼女らは有権者の意見を欲しがっていますので、基本的に耳を傾けてくれます。

 

自分の子供が公立の小学校でいじめにあっている場合、多くの親は学校に文句を言いますが、学校を管轄している市区町村の議員に相談に引く方が効果は高いです。

 

なぜならば、公立学校の先生は公務員であり、彼ら、彼女らは市区町村の教育委員会に業務報告を行っているからです。

 

教育委員会に対して市区町村の議員はヒアリングを行い、対応を求めることができます。

 

先生と議員の関係は、官僚と大臣に近いと考えれば分かりやすいかもしれません。

 

日本では、政治家への陳情についてイメージがいまいちのようです。

 

ただ、選挙で選ばれた政治家に対して有権者が陳情し、官僚機構や行政組織に働きかけてもらうことは、民主国家として当たり前のことなのです。

 

皆様も行政手続きでチャレンジに直面した場合、政治家に相談してみましょう。

 

最近はFacebookTwitterを活用している政治家も多く、メッセージを送ると返事をしてくれたりします。

 

この場合、自分が支持している政治家や政党の議員に連絡をする方が、より効果的です。

 

私が選挙に行くことを勧めている背景には、陳情を行う際にも有利に働くからです。

 

普段から投票に行くことで、どの政党がどのような信条で動いているか、どの議員がどういう考えを持って法律や条例の成立に取り組んでいるかを確認することができます。

 

上記の観点からも選挙に行くことは大変重要であり、より多くの人が政治に関心を持つことで、社会がよりよくなるのです。

 

というわけで、これまで選挙にあまり行かなかった人も、投票に足を運んでみてください :-)。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「ベンツ」=「Mercedes」>

  

今回出てきた「ベンツ」の英訳は、「Mercedes」になります。

 

英語で「Benz」と言っても通じないことが多いため、「Mercedes」と発音しましょう。

 

「なぜ中古のベンツが売れるのか?」を英語にする場合、「Why do used Mercedes sell?」とすればよいですね :-)。 

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 443 "Why do used Mercedes sell?"】

 

The material introduced today "Where has the company's money disappeared? (Japanese only)" explains "59 rules to attract money with cash balance flow", and the following phrases were impressive in the part "Why do used Mercedes sell?"

 

"Money can be used effectively if you spend it before tax is deducted.

 

For example, suppose you buy a car for 3 million yen.

 

If you buy it individually, you should save the after-tax amount after deducting income tax and residence tax from your salary.

 

If the total tax rate of an individual is 25% (income tax 15%, residence tax 10%), you cannot buy a car unless you get a salary of 4 million yen at face value to save 3 million yen.

 

On the other hand, if you buy a car in the name of a company, you only have to pay 3 million yen directly before you pay the tax.

 

This is why used Mercedes sells well in Japan for tax-saving purposes." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

In case you would like to receive a notice at the time of PDCA Diary post, please utilize Twitter :-). https://twitter.com/MPdca 

プライバシーポリシー・お問い合わせ