PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 462「メンタルサインを積極的に掴む」/ "Grasp the mental sign actively"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 462「メンタルサインを積極的に掴む」】

 

今年(2020年)になって、新型コロナウイルス騒動が起こり、労働環境の激変に直面した方が多いと思います。

 

最近は、「オフィスに来て皆で集まって働く」という概念が薄れつつあります。

 

それでも、伝統的な日本企業の中には、「原則出社」を貫いているところがあるようです。

 

全員がオフィスで働くことにより、雑談などのコミュニケーションが発生することは確かでしょう。

 

ただ、莫大なオフィス賃料や従業員の移動時間などのコストを凌駕するコミュニケーションが、対面業務で生まれるかどうかは、議論が分かれるところでしょう。

 

一方、ベンチャー企業やIT関連企業の中には、オフィス自体を廃止したり、「出社人数は2割を上限とする」などの方針を打ち出しているところがあったりします。

 

日本で2020年4月に緊急事態宣言が出され、テレワーク勤務を初めて経験した方も多かったと思います。

 

私は2016年に自営を始めたのですが、基本的に取引先のオフィスにお邪魔していたことから、自前の店舗が不要でした。

 

また、1人でビジネスを行う場合、「移動時間」が大きな固定費になります。

 

そのため、私は取引先を自宅から往復1時間以内で移動できるところに限定していました。

 

私のビジネスが1年目から黒字化した最大の理由は、固定費と移動時間を極限まで削ったことにあったと考えています。

 

また、週に数回は顧客先を訪問することで、「自宅でひきこもって仕事を続ける」状態を避けることができました。

 

適度に外出することで、心身の健康を維持でき、良い意味での気分転換にもなったと感じています。

 

お客様のオフィスにお邪魔した時は、積極的に関係者と対面で話すようにしていました。


つまり、私が提供しているサービスについて、利用者から本音やフィードバックを、聞き出すように意識していたわけです。

 

今回紹介する資料「企業はメンタルヘルスとどう向き合うか」は、「経営戦略としての産業医」をキャッチフレーズにしており、「メンタルサインを積極的に掴む」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「『産業医面談 = メンタル』という先入観は、依然として根強いように思います。

 

産業医は、けっして最後の砦ではありません。

 

いざという時にも、そうでない時にも、その存在を従業員に知っておいてもらうことが大切です。

 

私が産業医を務める、ある企業では、全社会や部会、朝会などで、産業医が自己紹介する機会を持たせてもらっています。

 

顔が見えると距離がグッと縮まるため、1人で悩みを抱えるリスクの軽減に繋がると考えています。

 

別の企業では、『産業医面談』と形式張らずに、『1on1』、『よもやま時間』などと称して、ランダムに面談を実施しているところがあります。

 

一度心を許してもらえれば、従業員自らが面談を申し出てくるサイクルが出来上がり、立派な二次予防になります。

 

さらに別の企業では、社内連絡ツール(FacebookやSlackなど、何でもかまいません)に、産業医不定期に参加しています。

 

時には産業医としてではなく、プライベートな側面も見せることで、グンと敷居が下がります。

 

あなたが従業員だったら、話しやすいドクターと、素性のまったくわからないドクター、どちらにかかりたいですか。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 過去のPDCA日記で、上司と部下が定期的に話をする「1on1」の重要性をお伝えしました。

 

 

色々なビジネスパーソンと話をすると、「1on1が苦手である」とコメントするケースがあります。

 

私は週に1回30分の1on1を勧めているのですが、「週に1回は多いのではないか?」と質問される方がいます。

 

私の経験則ですが、月次の1on1では色々なサプライズが発生するリスクが高いため、週次で行うことが合理的であると思います。

 

会社員が退職する理由で最大のものは、「上司との人間関係」です。

 

私自身、銀行を退職した理由は上司でした。

 

退職直前のことを思い出してみると、当時の上司とはほとんど話をしませんでした。

 

人間は「会わないと合わなくなる」という「ザイアンスの法則」を、過去のPDCA日記で紹介しました。

 

 

「ザイアンスの法則」は人間関係だけではなく、広告の分野でも活用されていますが、「会う頻度や目にする広告が多くなるほど、ポジティブに受け止められる可能性が高くなる」というものです。

 

テレビ広告などでもそうですが、繰り返し同じメッセージを放映するものです。

 

これは、スポンサー企業や広告代理店が「ザイアンスの法則」を意識していることを意味しています。

 

上司と部下の人間関係も基本的に同じであり、月次の1on1を1時間行うよりも、週次で15分行う方が、コミュニケーションは密になることが確認されています。

 

また、人間は近くにいる人に対して親近感を持ち、遠くにいる人よりもコミュニケーションを増やすことも、実験で確認されています。

 

皆様が組織で出世したい場合、社長の近くに座ることがポイントになるということですね。

 

権限を持っている人の近くに座ることで、対面のコミュニケーションに加えて、メッセンジャーなどのオンラインでのやり取りを増やすことにつながります。

 

最近は、フリーアドレスの会社も出てきていますので、皆様も明日から社長の前に座って仕事をしてみてはいかがでしょうか :-)。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「掴む」=「grasp」>

  

今回出てきた「掴む」の英訳は、「grasp」になります。

 

「メンタルサインを積極的に掴む」を英語にする場合、「Grasp the mental sign actively」とすればよいですね :-)。  

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 462 "Grasp the mental sign actively"】

 

The material introduced today "How companies deal with mental health (Japanese only)" has a catchphrase "Industrial physician as a management strategy", and the following phrases were impressive in the part "Grasp the mental sign actively".

 

"I think the prejudice that 'Interview with an industrial physician = mental illness' is still deep-rooted.

 

Industrial physicians are by no means the last bastion.

 

It is important for employees to be aware of their existence in the event of an emergency or not.

 

At a company where I work as an industrial physician, there are opportunities to introduce myself in the events of whole organization, subcommittees, and morning assemblies.

 

If you can see their faces, the distance will be shortened.

 

Other companies do not formally call it an 'Industrial physician interview,' but instead hold interviews at random, calling it "1on1".

 

In other companis, industrial physicians also participate irregularly in internal tools (Facebook, Slack, etc.).

 

Sometimes, not as an industrial physician, but by showing a private side, the threshold is lowered.

 

If you are an employee, do you want to see a doctor who is easy to talk to or a doctor who has talked with you before?" (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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