PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 469「思い込みから自由になる」/ "Free from Assumptions"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 469「思い込みから自由になる」】

 

過去のPDCA日記でも紹介しましたが、私は「人生の夏休み」を色々な人に推奨しています。

 

私の場合、2009年から2年間学生に戻り、フランスを拠点に勉強をしながら、休みの時はヨーロッパの色々なところを回ったものです。

 

私は2000年に社会人になり、約9年間働いた後、「人生の夏休み」に入ったわけです。

 

学生に戻った2009年は、金融危機がピークに達しており、周りからは「2年後に仕事があるかどうか分からない」、「現状維持の方が安全」というコメントがありました。

 

これらの意見はあながち間違っておらず、2011年4月に私がフランスから帰国した時、東京は東日本大震災の混乱の最中でした。

 

帰国後、「プータロー(!)だったMr. PDCAが借りられる家はありません」などと不動産会社のお兄さんに冷たい言葉をかけられ、新宿のカプセルホテルにしばらくの間、滞在していました。

 

また、帰国後、一定期間は仕事が見つからず、トルイストイの「戦争と平和」やドストエフスキーの「罪と罰」などの大著を読みふける日々を過ごしていました。

 

戦争と平和 (まんがで読破)

戦争と平和 (まんがで読破)

 
罪と罰

罪と罰

 

 

ただ、この住所不定無職の状態が、決して不幸だったわけではありません。

 

「何もやることがない」時間を過ごすことは、決して無駄ではなく、「さて今日は何をしようか」と考える期間は必要だったと、今更ながら感じています。

 

会社員の方が転職する場合、前の会社から新しいところに移る際、有給休暇消化期間があります。

 

長い人であれば、2か月程度の有給休暇を消化できる場合もあるでしょう。

 

PDCAカフェで話をしていると、「転職後、有給休暇を消化せずにすぐ新しい会社で働く」という人に会うことがあります。

 

人によって色々な事情はあるのでしょうが、私はできるだけ有給休暇を消化するよう勧めています。

 

私自身、2016年に銀行員を辞めて自営業者になる際、2ヵ月以上の有給休暇を消化しました。

 

あの時のリフレッシュ感覚は未だに残っており、16年間に及ぶ銀行員としての柵(しがらみ)から、解き放たれたことを覚えていますね :-)。

 

今回紹介する資料「落ち込みやすいあなたへ」は、「「うつ」も「燃え尽き症候群」も自分で断ち切れる」をキャッチフレーズにしており、「思い込みから自由になる」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「心理学者の多くは、わたしたちはこうやって少なくとも1日に70回は思い違いをしていると想定しています。

 

しかし、他人と話しているときにはうすうす気づいていても、自分に言い聞かせるときには『監督機関』が働きません。

 

自分に向って言い立てるこの『嘘 = 思い違い』は、大きなダメージになる可能性があります。

 

これらは、うつ病の特に初期によく見られるものです。

 

『他人に迷惑をかけてはいけない。』

 

あなたがうつに陥っていることに周りの人がなかなか気づかないのは、まさにこのためです。

 

注目されたり他人の負担になったりするのを恐れて、わざと明るく振る舞ってつらさを隠そうとするからです。

 

こうして軽度のうつがだんだんと深刻になっていくのです。

 

黙っていることは、自分だけでなく周りの人たちにも害を及ぼすことを理解してください。

 

沈黙を続ける時間が長ければ長いほど、家族もセラピストも容易には助けられない段階に入ってしまいます。

 

うつ病は、特に初期なら、非常に迅速に薬物なしで治療できるのですよ。

 

『周りの人たちにあなたを助けるチャンスを与えてください!黙っていても誰のためにもなりません。』」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 日本では、今回紹介した資料「落ち込みやすいあなたへ」が述べている通り、「他人に迷惑をかけてはいけない」という意識が強いように思います。

 

これは良い面もあるのですが、他人に頼るべき場面であっても、他人に頼ろうとしない人を大量に作り出している側面があると思います。

 

私はビジネスでもプライベートでも、インド人とやり取りすることがあります。

 

インドでは、「生まれてきたら他人に迷惑をかけるのだから、あなたも他人に対して寛容になりなさい」という考え方があるそうです。

 

私は、インドのこの考え方は中々良いことだと感じています。

 

日本人ももう少しインド人を見習い、「他人に迷惑をかけてもよい」という意識を持つべきであるとも考えています。

 

ここで言う「他人に迷惑をかける」とは、「社会に頼る」ということを含みます。

 

「他人に迷惑をかけてはいけない」という意識から、失業給付や生活保護などの社会保障に頼らない人たちが一定数、日本には存在していると言われています。

 

人間は生まれてきた時、親や社会の保護なしに生きることはできません。

 

つまり、人間は誕生と同時に他人に頼っているわけで、必要に応じて周りの助けを求めてよいのです。

 

ビジネスやプライベートで追い詰められている人の多くは、「相談相手がいない」というチャレンジに直面しています。

 

誰かに相談することで、チャレンジの多くは解決することが確認されています。

 

つまり、抱えているチャレンジよりも、「相談相手がいない」チャレンジの方が深刻なわけです。

 

過去のPDCA日記でも紹介しましたが、「誰かに頼られること」を人間は望んでいることが確認されています。 

 

というわけで、皆様もチャレンジがあれば、遠慮なく周りに頼ってみましょう。

 

体調を崩したり、心身のバランスを崩すよりは、頼ってもらう方が周りも助かると思いますね。

 

「自分には相談する人がいない」と感じる方がいるかもしれませんが、行政機関を含めて相談に乗ってくれる人達は色々なところに存在します。

 

会社員の場合、産業医が社内相談窓口になっているケースも結構あるでしょう。

 

産業医は、面談内容について守秘義務があるため、会社側に会話が漏れる心配はありません。

 

「心身の調子がいまいちだなぁ~」と感じた時点で、産業医に相談するのは結構お勧めです。

 

特に体調面での不安がない場合であっても、もやもやしたことが出てきたら気軽に相談してみましょう。

 

産業医は社員からのアプローチを待っており、サービスを提供している会社側もそれを望んでいたりします。

 

というわけで、何かあった場合は、気軽に周りに頼りましょう。

 

私はいつも、周りに頼ってばかりですよ :-)。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「思い込み」=「assumption」>

  

今回出てきた「思い込み」の英訳は、「assumption」になります。

 

「思い込みから自由になる」を英語にする場合、「Free from assumptions」とすればよいですね :-)。  

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 469 "Free from Assumptions"】

 

The material introduced today "To people who are easily depressed (Japanese only)" has a catchphrase "You can cut off both depression & burnout syndrome", and the following phrases were impressive in the part "Free from assumptions".

 

"Many psychologists consider that we are making assunptions at least 70 times a day.

 

However, even if you notice it lightly when talking to others, the supervisory function does not work when you tell yourself.

 

Assumptions that you say to yourself can be very damaging.

 

These are common, especially in the early stages of depression.

 

That's why people around you aren't aware that you're depressed.

 

This is because depressed people intentionally act cheerfully and try to hide their pain, fearing that they will be noticed or burdened by others.

 

In this way, mild depression becomes more and more serious.

 

Understand that being silent can harm you as well as those around you.

 

The longer you stay silent, the more difficult it is for your family and therapist to help.

 

Depression can be treated very quickly and drug-free, especially in the early stages.

 

Give the people around you a chance to help you!

 

It doesn't help anyone to keep silent." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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