【PDCA日記 Vol. 478「ウサギの数え方が変わっている理由」】
江戸時代は幕府の方針もあって、肉食が盛んではありませんでした。
江戸幕府の第5代将軍徳川綱吉は「犬公方(いぬくぼう)」と呼ばれ、「生類憐みの令」を出したことで有名ですが、実は狩猟絡みの禁令も多数出しています。
徳川綱吉が狩猟を禁じて以降、日本で獣肉(じゅうにく)を食べる人は減ったのですが、魚介類やウサギなどは、なぜか鳥の一種として食べることを認められていたのです。
ウサギを1羽、2羽と数える習慣は、この時期に始まったと言われています。
そんな中でも、江戸の庶民や下級武士は、獣肉をひそかに楽しんでいました。
今回紹介する資料「カリスマフード: 肉・乳・米と日本人」によると、「江戸ではサルの肉が好まれていた」そうです。
1860年に来日したスコットランドの植物学者ロバート・フォーチュンは、「幕末日本探訪記」の中でサルが江戸の肉屋の店先に吊り上げられている場面を描いています。
現在の日本では、サルの狩猟は禁止されていませんが、今回紹介する資料「カリスマフード: 肉・乳・米と日本人」によると、サルの肉は「キジそっくりの味」らしいです(私はキジを食べたことないけれど :-)。
ハンバーガーやステーキなどの肉料理が大好きな私は、「江戸時代に生まれなくてよかった」と感じました🍔。
今回紹介する資料「カリスマフード: 肉・乳・米と日本人」を読んで、色々な制限がある中で、様々な獣肉に挑戦していた江戸時代の人々のことを改めてすごいと感じました。
海原雄山によると、人間は本能的に野菜が嫌いであるため、サラダにしたり、ドレッシングをかけることで、無理やり野菜を食べているとのことでした。
ただ、最近は圧力鍋の登場もあって、野菜をそのまま美味しく食べられる方法が編み出されています。
過去のPDCA日記でも紹介しましたが、完全菜食主義者である「ビーガン」が世界中で増加しています。
私自身は、肉も野菜も何でも食べる雑食(?)であるため、ビーガンになることは永遠にないでしょう。
何でも好き嫌いなく食べられるということは、ビジネスにおいて結構有利になったりします。
私の場合、最初の仕事がプライベートバンカーと呼ばれる富裕層向け金融商品営業でしたので、会食の機会が多くありました。
私は和洋中何でも美味しく頂きますので、一緒に食事をする顧客に「Mr. PDCAは美味しそうに何でも食べてくれるので、食事に連れていくかいがあるよ」と喜んでもらっていたものです。
偏食の人は、いわゆる「食わず嫌い」というケースが結構あったりします。
食わず嫌いの場合、本当に美味しく調理された状態の食材を口にしていないことがあったりしますので、苦手なものを克服する努力は必要なのかもしれません。
ただ、アレルギーは別ですので、苦手なものを強要することは避けなければいけませんね。
それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!
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P.S. 避暑地として有名な長野県蓼科(たてしな)には有名なジビエ料理店があり、私も数年前に訪れたことがあります。
初夏の蓼科高原を車で走っていると、結構な数の野生のシカに遭遇しました。
数年前の7月上旬に蓼科へ行って初めて知ったのですが、蓼科の梅雨は短く、たとえ晴れなくても爽やかな日が多いそうです。
また、7月上旬であれば夏休み前ということもあってか、ホテルや旅館などにリーズナブルに宿泊することでき、色々な意味で楽しい旅行でしたね :-)。
最近は、新型コロナウイルスの影響もあって、休みのタイミングを分散する動きが拡大しています。
これは、旅行を楽しむ人だけではなく、観光業界で働いている人たちにとっても望ましい動きと言えるでしょう。
日本の場合、ゴールデン・ウィークやお盆、年末年始に休みを取る人が集中する傾向にありました。
これにより、繁忙期のみ観光地が混雑し、それ以外の平日はガラガラという状態が恒常化してきました。
ホテルや旅館、交通機関の混雑を平準化することで、社会全体の効用を上昇させられることが確認されています。
私達はこれからの休暇の取り方についても、考え直すタイミングに来ているのかもしれませんね :-)。
< Mr. PDCAのボンジュール英語「ひそかに」=「secretly」>
今回出てきた「ひそかに」の英訳は、「secretly」になります。
「江戸の庶民や下級武士は、獣肉をひそかに楽しんでいた」を英語にする場合、「The ordinary people and low-ranking samurai of Edo enjoyed wild meat secretly」とすればよいですね :-)。
According to the material introduced today "Charisma Food: Meat, Milk, Rice and Japanese (Japanese only)", people were fond of monkey meat in the Edo period.
Robert Fortune, a Scottish botanist who came to Japan in 1860, describes a monkey being hung at a butcher's shop front in his book "Yedo and Peking: A Narrative of a Journey to the Capitals of Japan and China".
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