PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 482「子どもを矯正しようとしてはいけない」/ "Don't try to correct your child"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 482「子どもを矯正しようとしてはいけない」】

 

数年前に、「ティール組織」という本が話題になりました。

 

 

皆様も「ティール組織」という言葉を耳にしたことはあると思いますが、ティール組織の定義を正確に説明することは中々チャレンジングではないでしょうか。

 

ティール組織を一言で説明すると、「上司が部下にあれこれ指示しない会社」ということになるでしょう。

 

これを聞くと、「ティール組織は、上司が部下を全く管理しない会社ということか?そうであるならば、何をやってもよい無法地帯になるのではないか?」とコメントされる方が出てきます。

 

ティール組織は無法地帯ではなく、管理職から社員への権限移譲(英語でいう「delegation」)が適切に行われる会社ということになります。

 

皆様の会社でも、部長や課長が休暇を取る際、副部長や課長代理などに権限移譲が行われ、代わりに決裁を行う仕組みを採用しているかもしれません。

 

外資系企業の場合、年に一度は2週間休暇を取れるところが多いこともあって、権限移譲プロセスが明確になっているところが珍しくありません。

 

また、管理職が休暇を取る際、メールの不在通知に「XXさんに権限移譲しています」というメッセージが、オート・リプライ(自動返信)で返ってくるケースもあります。

 

ティール組織でもう一点重視されているのは、助言、アドバイスです。

 

最近は、コーチングという表現をする人も増えていますが、権限移譲された人が迷った際に適切なアドバイスを受け、自分の責任で判断するために深く考えられるような仕組みを制度として整えることの重要性を、ティール組織は強調しています。

 

今回紹介する資料「「ティール時代」の子育ての秘密」は、「あなたが輝き、子どももより輝くための12章」を解説しており、以下フレーズが印象的でした。

 

「子どもを矯正しようとして叱りつけることが、子育てがうまくいかない最大の理由です。

 

子どもが『聞き分けが悪い』と感じるのは、主としてあなたの内面が反映している、ということになります。

 

あなたが、何らかのワークで内面を整えると、子どもには何のアプローチをしなくても、その問題は解決します。

 

それにもかかわらず、叱られてしまったお子さんは救いようがありません。

 

どんどん『自己否定感』を膨らませてしまいます。

 

その『自己否定感』のせいで、その子は成長して親になった時に、自分の子どもに対して、また同じ仕打ちをすることになります。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 今回紹介した資料「「ティール時代」の子育ての秘密」は、ティール組織の考え方を家庭でも構築できるようにするため、色々な内容を網羅しています。

 

ビジネス(会社)とプライベート(家庭)では様々な違いがあり、「管理ではなくアドバイスを送る」と頭では分かっていても、我が子可愛さに冷静な判断がしにくくなることは、人間の性(さが)と言えるのかもしれません。

 

私は以前、銀行というティール組織とは真逆(?)の世界に所属していました。

 

ティール組織が「性善説の会社」とするならば、銀行などの金融機関は「性悪説に基づいてスタッフを管理する世界」と言えるのかもしれません。

 

金融業界は規制産業であり、お金を取り扱っているため、ある程度は性悪説に立って、組織運営をしなければならないことは理解できます。

 

過去のPDCA日記で、アダム・スミスが名著「道徳感情論」の中で、「政府に近づくほどビジネスは非効率になる」と述べたことを紹介しました。

 

役所や金融機関は、上司が部下を細かく管理する官僚主義的な組織運営を行っています。

 

ティール組織とは、役所や金融機関と真逆の運営をしている会社と考えると分かりやすいかもしれませんね :-)。

 

道徳感情論 (講談社学術文庫)

道徳感情論 (講談社学術文庫)

 

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「膨らませる」=「inflate」>

  

今回出てきた「膨らませる」の英訳は、「inflate」になります。

 

「彼は、自己否定感を膨らませた」を英語にする場合、「He inflated a sense of self-denial」とすればよいですね :-)。  

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 482 "Don't try to correct your child"】

 

The material introduced today "Secrets of Child-rearing in the Teal Era (Japanese only)" explains "12 chapters for you to shine and your children to shine more", and the following phrases were impressive.

 

"Screaming to correct your child is the number one reason why parenting doesn't work.

 

When a child feels 'difficult to hear', it is mainly a reflection of your inner self.

 

If you prepare your inner side with some kind of work, the problem will be solved without any approach to your child.

 

Nevertheless, the scolded child cannot be saved.

 

It will steadily inflate 'self-denial'.

 

Because of that 'self-denial', when the child grows up and becomes a parent, he will do the same for his child again." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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