PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 535「戦略と戦術の違いを理解する」/ "Understand the difference between strategy & tactics"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 535「戦略と戦術の違いを理解する」】

 

過去のPDCA日記でも紹介していますが、日露戦争と太平洋戦争の違いは、日本政府首脳が「どうやって戦争を終わらせるか」を常に考えていたか否かだったと私は考えています。

 

 

日露戦争が始まった2週間後の1904年2月下旬、枢密院議長だった伊藤博文は、アメリカに金子堅太郎を送ります。

 

ハーバード大学留学時代、金子はセオドア・ルーズベルト大統領(当時)と面識があり、ロシアとの早期講和に向けてのサポートをルーズベルト大統領に依頼します。

 

これが1905年のポーツマス条約につながり、この功績でルーズベルト大統領はノーベル平和賞を受賞することになります。

 

今回紹介する資料「課題解決につながる「実践マーケティング」入門」は「『最高の解決策』は『原理原則』から生まれる」をキャッチフレーズにしており、「戦略と戦術の違い」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「まずは戦略と戦術の違いを把握しておきましょう。

 

戦略は、目標を達成する方向性です。

 

大局をにらみながら、目標達成を目指すためのシナリオを、年単位などの長期的な視点で立案します。

 

戦術は、戦略を実行する具体的な手段です。

 

四半期単位など短期的な期間で、計画可能な数字を用いて立案し、実施後も臨機応変、必要に応じて調整しながら進めていきます。

 

分析から、戦略、戦術、実施までの全体の流れを把握し、戦略と戦術の違いを認識していないと、戦術、実施なおの手法論に振り回されることになってしまいます。

 

近年、ITの発達もあり、新しいSNSマーケティングの手法や理論が次々に生まれています。

 

流行していると、どうしてもそちらに目が行き、手法に振り回されやすい環境になってしまいます。

 

数多くの手法から最適な選択をするためにも戦略の重要性はますます高まっているといえます。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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課題解決につながる「実践マーケティング」入門

課題解決につながる「実践マーケティング」入門

  • 作者:理央 周
  • 発売日: 2017/10/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

P.S. 日露戦争の勝利によって、日本が諸外国と締結させられていた不平等条約改正につながるわけですが、余り知られていない逸話が、日露戦争には結構あったりします。

 

1904年2月8日に日本の奇襲で日露戦争が始まりましたが、日本はロシアに対して事前に宣戦布告をしていませんでした。

 

1941年12月8日に開戦した太平洋戦争では、日本からアメリカへの宣戦布告が遅れたことが大きな問題になりました。

 

宣戦布告の遅れが、「日本側の卑怯な奇襲」とアメリカで受け止められたことは、よく知られています。

 

日露戦争で日本は宣戦布告なしにロシアを攻撃しましたが、太平洋戦争の時のような問題にはなりませんでした。

 

この背景としては、「攻撃前に宣戦布告をしなければならない」という規定が、日露戦争が勃発した1904年の国際法になかったことがあります。

 

太平洋戦争が勃発した1941年は、「攻撃前に宣戦布告が必要」と国際法で定められていたために、日本が各国から非難を浴びたことになります。

 

ただ、日本政府はアメリカに宣戦布告を打電する手続き自体は行っていました。

 

しかしながら、当時の日本外務省が作業を怠ったため、アメリカ政府への宣戦布告が真珠湾攻撃開始後になったという裏話があります。

 

この辺りのことは、「開戦神話―対米通告はなぜ遅れたのか」に詳細が記述されていますので、興味がある方は目を通してみるとよいでしょう。

 

開戦神話―対米通告はなぜ遅れたのか

開戦神話―対米通告はなぜ遅れたのか

 

 

驚くべきことに、宣戦布告は口頭でも良かったため、ワシントンD.C.日本大使館が1941年12月8日に予定通り東京の外務省からの暗号を解読し、アメリカ政府に伝えていれば、状況は変わっていた可能性があります。

 

「戦略の神は細部に宿る」と、ビジネスの世界では言われます。

 

上手くいかないオペレーションや事故が多発するプロジェクトの場合、往々にして細部にほころびがあるものです。

 

小さな油断が大きな失敗につながることは、今も昔も同じようですね。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「戦術」=「tactics」>

  

今回出てきた「戦術」の英訳は、「tactics」になります。

 

「戦略と戦術の違いを理解する」を英語にする場合、「Understand the difference between strategy and tactics」とすればよいですね😊。  

 

課題解決につながる「実践マーケティング」入門

課題解決につながる「実践マーケティング」入門

  • 作者:理央 周
  • 発売日: 2017/10/26
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PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 535 "Understand the difference between strategy and tactics"】

 

The material introduced today "Introduction to Practical Marketing that Leads to Problem Solving (Japanese only)" has a catchphrase "The best solution is born from the principle", and the following phrases were impressive in the part "Difference between strategy and tactics".

 

"First, let's understand the difference between strategy and tactics.

 

Strategy is the direction to reach the goal.

 

While looking at the big picture, we will formulate a scenario to achieve the goal from a long-term perspective such as on a yearly basis.

 

Tactics are a concrete means of executing a strategy.

 

In a short period of time, such as quarterly, we will make plans using planable figures, and even after implementation, we will proceed flexibly and adjust as necessary.

 

If you do not understand the overall flow from analysis to strategy, tactics, and implementation, and do not recognize the difference between strategy and tactics, you will be swayed by tactics and implementation methodologies.

 

In recent years, with the development of IT, new SNS and marketing methods and theories are being born one after another.

 

When it's in fashion, it's easy to get caught up in it and be swayed by the method.

 

Strategies are becoming more and more important for making the best choice from a number of methods." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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