PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 542「1番抵当権をとっていても税金には勝てない?」/ "Can't you beat the tax even if you have the first mortgage?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 542「1番抵当権をとっていても税金には勝てない?」】

 

私は銀行員時代、審査の仕事をやっていたことから、不動産の抵当権設定手続きを結構やっていました。

 

抵当権設定手続きは中々興味深く、色々な意味で勉強になったことを覚えています。

 

今回紹介する資料「債権回収基本のき」は、「新型コロナ下における『新常態』において企業の債権管理・法務担当者に必要な知識と動作を平易に示す」を解説しており、「1番抵当権をとっていても税金には勝てない?」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「抵当権(根抵当権)の対抗要件は登記です。

 

同じ不動産に複数の抵当権(根抵当権)を設定することができますが、その優先順位は登記の順位で決まります。

 

つまり、1番最初に抵当権を登記した人(1番抵当権者)は、2番目、3番目に抵当権の登録をした人に優先して、その不動産から債権を回収することができます。

 

しかし、1番抵当権の登記をしているからといって安心してはいけません。

 

1番抵当権の登記をしたときにすでに債務者が税金を滞納しており、その後その不動産が差し押さえられたときは、税金の方が1番抵当権よりも優先してしまうからです。

 

税金の滞納による差押えは、税金の支払期限(『法定納期限』といいます)から1年程度経過してから行われるのが通常です。

 

したがって、抵当権を設定するときに登記簿謄本を調べて税金の滞納による差押えがなされることもありますから注意しましょう。

 

なお、抵当権の設定登記をした後に債務者が税金を滞納した場合には、抵当権の方が税金に優先します。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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債権回収基本のき〔第5版〕

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  • 作者:権田 修一
  • 発売日: 2020/10/21
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P.S. 私は金融商品開発の仕事もしていたため、株式や債券などの伝統的な金融資産だけではなく、デリバティブなどの金融商品派生商品に対しても、担保(質権)を設定する仕組みも構築していました。

 

一番革新的だったのは、株式を保有している顧客にプット・オプションを購入してもらい、そのプット・オプションに対して質権を設定した仕組みです。

 

専門的な分野ですが、この仕組みによって顧客が保有している株式価値が下落しても、担保価値が大きく棄損することなく、融資を受けられる仕組みになっていました。

 

興味のある方は、PDCAカフェで詳しく説明できますので、お気軽にご質問ください😊

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「抵当権」=「mortgage」>

  

今回出てきた「抵当権」の英訳は、「mortgage」になります。

 

「1番抵当権をとっていても税金には勝てない?」を英語にする場合、「Can't you beat the tax even if you have the first mortgage?」とすればよいですね😊。  

 

債権回収基本のき〔第5版〕

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PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 542 "Can't you beat the tax even if you have the first mortgage?"】

 

The material introduced today "Basics of Credit Collection (Japanese only)" explains "In the new normal under the new corona, this book simply shows the knowledge and actions necessary for corporate credit management and legal affairs personnel", and the following phrases were impressive in the part "Can't you beat the tax even if you have the first mortgage?"

 

"The application of mortgages (maximal mortgages) is registration.

 

Multiple mortgages (maximal mortgages) can be set for the same real estate, but their priority is determined by the order of registration.

 

In other words, the person who registered the mortgage first (the first mortgagee) can collect the claim from the real estate in preference to the person who registered the mortgage second and third.

 

However, don't you worry just because you have registered your first mortgage?

 

This is because if the debtor is already delinquent in tax when the first mortgage is registered and the property is subsequently seized, the tax will take precedence over the first mortgage.

 

Foreclosure due to tax delinquency is usually done about one year after the tax payment deadline (called the 'statutory payment deadline').

 

Therefore, be aware that when you set up a mortgage, you may have to check the copy of the register and be seized due to tax delinquency.

 

If the debtor fails to pay the tax after registering the mortgage, the mortgage will take precedence over the tax." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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