PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 547「鉄道と不動産」/ "Railroad and Real Estate"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 547鉄道と不動産」】

 

私が今住んでいる街の周りには、色々なマンションが建設されているのですが、いつも「こんなに建てて人が入るのだろうか?」と心配になってしまいます(大きなお世話?)。

 

私の家を出てすぐのところに東急建設が建てているマンションがありますが、東急建設はその名の通り東急株式会社が筆頭株主になっています。

 

鉄道会社が建築ビジネスを手掛けているのは日本の特徴ですが、これには歴史的な背景があります。

 

そんなことを考えている時に、今回紹介する資料「不動産業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書」に遭遇しました。

 

本書は「国内総生産の1割を占める不動産業は、「開発・分譲」「流通」「賃貸」「管理」「証券化」の5つに分けられます」と解説しており、「分譲事業は東急電鉄阪急電鉄がリード」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「分譲事業の歴史は、私鉄会社による郊外沿線開発の歴史ともいえます。

 

明治時代末期の都市地域の拡大によって私鉄が路線を郊外に延ばしていき、宅地や一戸建てを分譲していくことで、沿線に住む人を増やし、乗客を生み出していく構造です。

 

土地を安く買って開発し、高く売ることで利益を得ていく分譲事業の原型は、この時代につくられました。

 

最初の分譲事業は、東京では1913(大正2)年に分譲が始まった東京信託株式会社(現:日本不動産株式会社)による玉川田園都市計画、関西では1909(明治42)年の箕面(みのお)有馬電気軌道(現:阪急電鉄)の沿線開発事業です。

 

箕面有馬電気軌道の開発事業は『関西の私鉄王』ともいわれた小林一三が計画したもので、大阪府池田氏豊中市箕面市で開発を進め、池田氏室町では土地の分譲と建売住宅(200戸)の月賦販売(分割で支払うこと)を行いました。

 

このように、明治初期に生まれた不動産業は明治末から大正時代に開発、分譲事業が花開きました。

 

月賦販売:不動産を購入するのに月単位で分割で支払うこと。現代では割賦払いともいう。明治や大正時代にはローンがなかったため、不動産を購入する際は、売主に対して月払いで支払うことが多かった。」(引用終わり)

 

今回紹介する資料「不動産業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書」を読んで、明治や大正時代にローンがなかったことを初めて知りました👀。

 

今の時代に家を買うと、ローンを使って一括で売主に支払いを行い、毎月銀行に返済をする方法が一般的ですね。

 

明治や大正時代には、不動産の買手が売主に毎月支払いを行っていたようで、売主が銀行的な役割もしていたことになりますね。

 

このようなことを知ることができるため、読書は本当に楽しくてためになります😊。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 現在、大学のキャンパスがある場所は鉄道会社が関わっているケースが結構あったりします。

 

元々、慶應義塾大学は三田キャンパスしかありませんでしたが、1929年に東急の創業者である五島慶太氏が日吉東口駅前の土地約72,000坪を慶應側に寄付し、1934年に日吉キャンパスがオープンします。

 

五島氏が日吉の土地を慶應に寄付した背景には、ビジネス上の判断がありました。

 

まず、神奈川県の郊外に位置している日吉キャンパスには、東京都から東急を使って学生が多数通学しています。

 

従来、東京行の上り電車は混雑しており、日吉行の電車はガラガラの状態でしたが、慶応義塾大学の日吉キャンパスが誕生したことにより、日吉行の電車の利用率が上昇したのです。

 

また、慶応義塾大学のブランドが周辺地域の価値を高めることになり、日吉キャンパスが開学した1934年4月、日吉の分譲地の売上は一気に10倍以上に跳ね上がりました。

 

東急と慶應の関係とは少し違いますが、阪急が最寄り駅の関西学院大学上ヶ原キャンパス(兵庫県西宮市)の周辺地域は、関西で屈指の高級住宅街になっています。

 

この辺りのことを考えながら電車に乗ると、色々と面白いビジネスのアイデアが生まれるかもしれませんね😊。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「ゆっくりする」=「slow down」>

  

今回出てきた「ゆっくりする」の英訳は、「slow down」になります。

 

「ゆっくりすることの意味」を英語にする場合、「The meaning of slowing down」とすればよいですね😊。  

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 547 "Railroad and Real Estate"】

 

The material introduced today "A textbook that clearly understands the mechanism and business of the real estate industry in this one book (Japanese only)" explains "The real estate industry, which accounts for 10% of the gross domestic product, can be divided into five categories: development / sales, distribution, leasing, management, and securitization", and the following phrases were impressive.

 

"The history of the condominium business can be said to be the history of development along the suburbs by private railway companies.

 

Due to the expansion of the urban area at the end of the Meiji era, private railways extended the route to the suburbs, and by selling residential land and single-family homes, the number of people living along the railway line increased and passengers were generated.

 

The prototype of the condominium business, in which land is bought cheaply, developed, and sold at a high price to make a profit, was created in this era.

 

The first sales business is the Tamagawa Garden City Planning by Tokyo Trust Co., Ltd. (currently Japan Real Estate Co., Ltd.), which began sales in 1913 in Tokyo, and along the Minoh Arima Electric Orbit (currently Hankyu Railway) in 1909 in Kansai.

 

The development project of Minoh Arima Electric Orbit was planned by Ichizo Kobayashi, who was also called 'Private Railway King of Kansai', and development was promoted in Ikeda, Toyonaka, and Minoo in Osaka Prefecture.

 

Monthly installment sales (payment in installments) of built-for-sale houses (200 units) were carried out.

 

In this way, the real estate industry, which was born in the early Meiji era, was developed from the end of the Meiji era to the Taisho era, and the sales business flourished." (Unquote)

 

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