PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 565「人間は善良だけれど怠慢だ」/ "Humans are good but lazy"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 565「人間は善良だけれど怠慢だ」】

 

私がフランスのビジネススクールで学生に戻っていた頃、「組織論」という授業の中で「X理論」「Y理論」という考えを学びました。

 

X理論、Y理論は、アメリカの心理学者だったダグラス・マクレガーによって提唱されました。

 

X理論によると、人間は働くことが嫌いであり、目標を達成するためにはインセンティブが必要となり、管理職による指示や命令が必要であるとされています。

 

一方のY理論は、X理論と逆であり、人間は仕事に対して主体的に取り組み動物であり、管理職がマイクロマネジメントを行わなくても、性善説に基づいて組織運営を行うことができるという考え方です。

 

今回紹介する資料「マッキンゼーのエリートはノートに何を書いているのか」は「トップコンサルタントの考える技術・書く技術」を解説しており、「ノートを人生を良くするツールに」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「『人間は善良だけれど怠慢だ。』

 

あるマッキンゼーの先輩に言われ、思わずノートに書き取った言葉です。

 

たしかに、そのとおりかもしれません。

 

私たちは、基本的には『よく生きたい』と考えています。

 

プライベートも仕事も、まわりの人たちに喜ばれ、また自分自身も幸福感を感じ、満足感を得られるようでありたいと思っています。

 

しかし、なかなかそのようにいかないことが多いのも現実です。

 

いろいろな『困ったこと』『解決しないといけないこと』が起こると、つい、楽なほうに流されてしまいそうになるものです。

 

本当は、もっと深く追求していければもっといい解決ができそうだと感じていても、目の前に楽な選択肢があれば、それを選んでしまうのも人間です。

 

だからこそ、その先輩は『人間は怠慢だからこそ、それでも自分を動かせる仕組みが必要なんだよ』と教えてくれました。

 

本当はこうありたい、もっとこうしたい。

 

私たちは、日々、ビジネスでもプライベートでも、あるいは世の中のことでも、そうした『問題』をたくさん抱えています。

 

生きることは問題解決そのものだと言ってもいいくらい。

 

そこで、最終的に自分の人生を納得できるものにできるかどうかは、『自分で選んだ』という実感を得られているかどうかだと思うのです。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. マクレガーのX理論、Y理論は世界中のビジネススクールで議論されていますが、私の経験ではX理論は銀行のイメージが強いですね。

 

銀行は規制産業ということもあって、チェック機能を働かせる必要がある公共的な業務を担っており、性悪性に基づいて組織運営をしなければならないという側面が確かにあります。

 

一方、IT業界では、銀行のような細かい管理は行われていないことが多く、Tシャツにジーンズで勤務できるIT企業もあって、性善説に基づくY理論的な組織運営が行われているように見えます。

 

X理論、Y理論のどちらが良いかは意見が分かれると思いますが、提唱者のマクレガーは「Y理論を取り入れるべき」と考えていました。

 

過去のPDCA日記で紹介した「ティール組織」は、管理職がスタッフを細かく管理しない集団のことを指します。

 

マクレガーが性善説に基づくY理論を好んだように、社会全体でマイクロマネジメントを避ける傾向が進んでいるのかもしれませんね😊。

 

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「怠慢な」=「lazy」>

  

今回出てきた「怠慢な」の英訳は、「lazy」になります。

 

「人間は善良だけれど怠慢だ」を英語にする場合、「Humans are good but lazy」とすればよいですね😊。  

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 565 "Humans are good but lazy"】

 

The material introduced today "What the McKinsey Elite Writes in Notebooks (Japanese only)" explains "Techniques Thinking and Writing Techniques of Top Consultants", and the following phrases were impressive in the part "Making Notebooks a Tool to Improve Your Life".

 

"'Human beings are good but lazy.'"

 

This is a saying I wrote down in my notebook when I was told by a McKinsey senior.

 

That may be true.

 

We basically want to live well.

 

We want to make people around us happy, both privately and at work, and to feel happy and satisfied with ourselves.

 

However, the reality is that this is often not the case.

 

When various 'problems' and 'things that must be solved' occur, it is likely that we will be swept away by the easier one.

 

The truth is, even if we feel that a better solution can be achieved by pursuing deeper, if there is an easy option in front of us, it is human beings who choose it.

 

That's why the McKinsey senior told me, 'Because humans are lazy, we still need a mechanism to move ourselves'.

 

I really want to be like this, and I want to be more like this.

 

We have a lot of such 'problems' every day, whether in business, in private, or in the world.

 

It can be said that living is problem solving itself.

 

Therefore, I think whether or not you can finally make your life convincing is whether or not you have the feeling that you have 'chosen yourself.'" (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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