PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 582「社員の帰りが遅いと潰れる?」/ "Going bankrupt if employees stay late at work?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 582「社員の帰りが遅いと潰れる?」

 

過去のPDCA日記でも紹介しましたが、私が日本の伝統的な組織(銀行だ!)で一番驚いたことに、サービス残業やつき合い残業というものが延々と行われていたことがありました。

 

2020年4月、2021年1月に日本で緊急事態宣言が出され、テレワークが一気に普及しましたが、これにより、サービス残業やつき合い残業という悪しき慣習も減ったと考えています。

 

私は2016年に銀行を去りましたが、当時の取締役などのお偉方から、「銀行を辞めると大変なことが起こるよ」という意味不明のありがたい助言(?)を頂いたものです。

 

結果として、銀行の偉い方々が予言(?)したような大変なことは一切起こらず、「もっと早く独立しておけば良かった」と感じているくらい、銀行を退職した判断は正しかったのです😊。

 

2020年11月に東京証券取引所(以下、「東証」)のシステム障害が発生し、丸一日取引ができなくなるという前代未聞の事件が起こりました。

 

東証でシステム障害が発生したのは当日の早朝に分かっていたのですが、官房長官に報告されたのが午前9時を過ぎていたことから、政府首脳の怒りに火をつけたとされています。

 

私が銀行で当局対応として働いていた時、「システム障害が発生した場合、5分以内に報告してください」と監督官庁の担当者から言われていたものです。

 

日本における行政の対応方法については賛否両論があると思いますが、東証のシステム障害対応はリスク管理の観点から大きな問題があったと言えるでしょう。

 

結果として、東証は社長が辞任することになりました。

 

東証からの報告が遅れた背景には、「金融ムラ」と呼ばれる日本の金融業界と金融庁という「狭い世界のしきたり」があったと考えられています。

 

東証の執行部は、野村證券大和証券などの大手証券会社の幹部が占めており、監督官庁である金融庁の上層部とも色々な意味でつながりがあります。

 

それぞれの業界において「しきたり」は色々とあると思いますが、金融業界のしきたりは独特であり、他の業界から見ると、「何だそれは?」と感じるものが結構あったりするものです。

 

この観点からすると、業界を変えて転職を行うことはビジネスパーソンにとって発見が多く、人間関係をリフレッシュするという意味でも合理的であると私は考えています。

 

転職を考えている人がPDCAカフェに来ると、私は業界を変えることを勧めているのですが、実行に移すケースはまれなようです。

 

皆様も転職を考えているのであれば、是非業界を変えることを検討してみてください。

 

年齢を気にする人がいるかもしれませんが、私は40歳で金融の世界から足を洗い、独自の道へ進みましたが、普通に生活できています。

 

10年以上同じ業界で仕事をしていると、無意識の内に「ムラの掟」のようなものに従って行動していたりします。

 

別の業界に行くことで、「ああ、あれはおかしな慣習だったのだ」と気づくこともできるため、新しい発想を生み出したり、イノベーションを起こしたいという人は、是非検討してみてはいかがでしょうか :-)。

 

今回紹介する資料「野村證券第2事業法人部は、「オリンパス巨額粉飾事件で逮捕された著者が、黄金時代と事件の真相を綴った実名手記」です。

 

モーレツ社員として知られていた筆者ですが、高崎支店長時代に行った働き方改革(?)に関する以下フレーズが印象的でした。

 

「潰れる会社はどこも会議ばかり長くなり、社員の帰りが遅くなる。

 

優れた会社は、その逆だ。

 

だから若い奴らは早く帰して、朝もゆっくり来させればよい。

 

無意味な会議はやるべきじゃない。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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野村證券第2事業法人部 (講談社+α文庫)

野村證券第2事業法人部 (講談社+α文庫)

 

 

P.S. 最近は、早朝にオフィスに出社した社員に対して、朝食と割増残業代を支給する企業が業績を伸ばしており、このことは必然であるように感じています。

 

早朝は電車も空いており、オフィスも静かで集中力が高まりやすく、夜遅くまで働くことと比較して、生産性が高まることは当然と言えます。

 

私の場合、取引先の大部分がIT企業であったため、早朝出勤型の会社にはまだお目にかかったことがありません。

 

「IT業界も朝型になれば良いのに」と考えていますが、まだまだ時間がかかりそうな雰囲気です😊。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「帰りが遅い」 = 「stay late at work」>

 

今回出てきた「帰りが遅い」の英訳は、「stay late at work」となります。

 

「従業員達は帰りが遅くなっていた」を英語で表現する場合、「Employees were staying late at work」とすればよいですね😊。

 

野村證券第2事業法人部 (講談社+α文庫)

野村證券第2事業法人部 (講談社+α文庫)

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 582 "Going bankrupt if employees stay late at work?"
 

The material to be introduced today “Nomura Securities 2nd Corporate Business Division” was written with real names and the truth of the case by the author arrested in case of the Olympus Accounting Fraud.

 

Although the author of this book was a well-known hard working employee, I was impressed with the following phrase about work style reform that he performed during the time of Takasaki Branch Manager.

 

"Every company that collapses has a longer meeting and employees are staying late at work.

 

A good company has the opposite.

 

So young people should leave early and come slowly in the morning.

 

Don't hold meaningless meetings." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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