PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 586「部分否定が正しい方法」/ "Partial negation is the right way"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 586「部分否定が正しい方法」

 

ビジネスの世界に身に置いていると、経営陣の交代というイベントに遭遇することがあります。

 

新体制に入ると、これまでに実行されていなかったことが始まることになります。


バランスの取れた経営者は一気にやり方を変えずに、少しずつ修正しようとするものです。

 

急に組織を変えようとすると、「新経営陣の味方になっても良いかなぁ~」と考えていた人達が、「こんな急激に変更するのか!」と改革に反対してくる可能性があるためです。

 

バランスの取れた経営者であれば、新しい組織に入ったら最初の90日(つまり3ヵ月)は、じっくりとスタッフと話をするものです。

 

新社長や外部から送り込まれた幹部は、「とにかくスタッフの話に耳を傾ける」ことに集中することになります。

 

人間は、自分の話を聞いてくれる人の意見に耳を傾けるようにできているため、「この人は話を聞いてくれるから、改革に賛成しよう」という流れを作る必要があるというわけですね。

 

新経営陣は90日間、スタッフを十分な話し合いを行った上で、「変えなければならないところ」と「変える必要がないところ」を確認することになります。

 

変えなければならないところをスタッフに説明する際、新社長や執行部は決してネガティブな表現にならないよう気をつけなければなりません。

 

「この会社はこことここがダメ。だから、明日からこう変える」と新社長が宣言してしまうと、これまでやってきたことを否定された気持ちになります。


そのため、スタッフは新しいやり方に付いていこうという気が失せてしまいます。

 

ポイントは、「チャレンジングなところはここだから、こういう感じで改善していこう。そうすれば、このような効果が期待できる」という感じで、前向きな表現を心掛けることです。

 

居酒屋で愚痴をこぼしている会社員もそうですが、ネガティブな人の言っていることに誰も耳を傾けたいと思わないものです。

 

そのため、「問題」という単語を「チャレンジ」という表現に変えるなど、細部に気を使いながら、綿密なコミュニケーションを行って、味方になってくれるスタッフの数を増やしていく必要があります。

 

今回紹介する資料「新イベント運営完全マニュアルは、「実生活はイベントの連続」をキャッチフレーズにしており、「イベントはストーリーで考える」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「新しいプロデューサーは前回のイベント行った全員のプロデューサーを否定することが多いのですが、プランを練るときに否定ばかりしていては実行が難しくなります。

 

円滑に進めるためには、前任者が行った仕事の作業分布図を再度作ってみて良いところは残し、悪いところは修正して部分否定にするのが正しい方法だといえます。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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新イベント運営完全マニュアル 最新改訂版

新イベント運営完全マニュアル 最新改訂版

 

 

P.S. 今回紹介した資料「新イベント運営完全マニュアル」が述べている通り、プロデューサーに限らず経営者であっても、「前任者が行った仕事の作業分布図を再度作ってみて良いところは残し、悪いところは修正して部分否定にするのが正しい方法」なのでしょう。

 

部分否定の考え方は、ビジネスにおいても応用可能です。


組織で大きな変更に遭遇しているビジネスパーソンの方は、本書を一度手にしてみてはいかがでしょうか😊。

 

組織や部門を根本的に変革する場合であっても、一つひとつの課題を部分的に改善していくことが、最初のステップになります。

 

変革したくない人を「抵抗勢力」や「利権者」などと呼んでしまうと、大きな軋轢を発生させる可能性があります。


そのため、新社長や執行部は言葉の使い方に細心の注意を払う必要があります。

 

経営者は社内で誰よりも見られているという意識を持ちながら、一挙手一投足に気を使って組織を運営しなければならないということですね😊。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「部分否定」 = 「partial negation」>

 

今回出てきた「部分否定」の英訳は、「partial negation」となります。

 

「部分否定が正しい方法」を英語で表現する場合、「Partial negation is the right way」とすればよいですね😊。

 

新イベント運営完全マニュアル 最新改訂版

新イベント運営完全マニュアル 最新改訂版

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 586 "Partial negation is the right way"
 

When you are in the business world, you sometimes encounter an event called management change.

 

Entering the new regime will start with something that has not been done before, but a well-balanced manager will try to fix it little by little without changing it all at once.

 

The material to be introduced today "Complete Manual for New Event Management (Japanese only)" has a catchphrase of "Real life is a continuation of events" and the following phrases were impressive.

 

"New producers often deny everything done by the former managers, but it's difficult to do it if you just deny when planning.

 

In order to proceed smoothly, it is the right way to recreate the work distribution map of the work performed by the predecessor, leaving the good parts, and correcting the challenging parts and partially negating." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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