【PDCA日記 Vol. 658「課題の見極めが9割」】
過去のPDCA日記でも紹介しましたが、「こういうビジネスをやりたい」と相談をもちかける方が、PDCAカフェでは結構多かったりします。
それでも、実行に移すのは20人に1人いるかいないかであり、その背景には「どう実行すればよいか分からない」というチャレンジがあるように感じています。
私は繰り返し、「とりあえず始めること」の重要性をお伝えしています。
始めてみることで統計を取ることができ、データに基づいて検証して、改善することが可能になるからです。
ただ、将来的に上場したり、外部から資金を調達したい場合、熱意だけでは不十分です。
他人のお金にお金を出してもらう時、経営者の熱意は必要条件ですが、それだけでは十分条件にはならないからです。
熱意と数字をセットにした形でプレゼンテーションを行い、将来的に安定した収益を上げられるということを客観的に説明しなければなりません。
また、プレゼンテーション後の投資家からの厳しい質問にも、経営者は、的確に回答しなければなりません。
数字の根拠もなく「大丈夫です!」と大声を出す社長がいたりしますが、これは逆効果です。
また、「日本の未来のためにこのビジネスは重要です」と事業の社会的意義を唱える経営者もいます。
これもやめた方がよいと私は考えています。
なぜなら、投資家は日本の未来ではなく、出資したお金がどれだけ大きくなって返ってくるかを重視しているからです。
日本の未来や社会のためにビジネスをやることは結構ですが、まずは収益を上げることに専念しましょう。
ビル・ゲイツくらいの富裕層になってから、社会貢献を考えても遅くはありません。
「もうこれ以上働かなくてもよい」と感じるまで働き、その後で日本の未来や社会のために何かできることを探しましょう。
今回紹介する資料「問題解決のためのデータ分析」は、「熱意より数字で提案してくれないか?」をキャッチフレーズにしており、「データ分析は課題の見極めが9割」部分の以下フレーズが印象的でした。
「ビジネスパーソンに求められる問題解決では、次のような一連の流れを実行できてはじめて『問題解決ができた』といえるのです。
①現状の理解:問題が発生している状況を正確に理解し
②原因の見極め:問題の発生している根本的な原因を見極めて
③打ち手の決定:効果的な打ち手を導き
④実行:打ち手を実行に移し、必要に応じて修正していく」(引用終わり)
それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!
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P.S. 「ビジネスのアイデアはあるのだが、実行に移せない」とお悩みの方は、今回紹介した資料「問題解決のためのデータ分析」を手に取ってみてはいかがでしょうか?
やる気を全面的に押し出すビジネスパーソンは結構いるのですが、数字を理詰めで分析してプレゼンテーションできる人は少数派だったりします。
日本の伝統的な組織では、遅くまで残業をしたり、徹夜で働き続けることが「是」とされた時代があったようです。
科学的には、そのような働き方が非効率であることが証明されています。
また、2020年4月に日本で緊急事態宣言が出されて以降、テレワークが拡大し、家から働くことが普通になったビジネスパーソンが増えました。
オフィスにずっといて働いている人よりも、限られた時間でアウトプットを出し続けるビジネスパーソンが評価される時代が到来したとも言えます。
今回紹介した資料「問題解決のためのデータ分析」が力説している通り、「データ分析は課題の見極めが9割」です。
この部分を読みながら、大学の教授が「論文はテーマの見極めが重要」とコメントしていたことを思い出しました。
データ分析の課題も論文のテーマも見極めができれば9割終わったことになるため、そこに労力と時間を割くべきということですね。
未だに精神論を振りかざしている組織があるようですが、そのような会社は株価の低迷という市場のしっぺ返しを浴びることになりそうですね😊。
< Mr. PDCAのボンジュール英語「課題の見極め」 = 「identify issues」>
今回出てきた「課題の見極め」の英訳は、「identify issues」になります。
「課題の見極めが9割」を英語で表現する場合、「90% solved by identifying issues」とすればよいですね😊。
There are many people who consult with me about "I (participant) want to do this" at PDCA Cafe.
Still, it's up to 1 out of 20 to take action, and I feel that the background lies in the challenge of not knowing how to do it.
The material to be introduced today "Data Analysis for Problem Solving (Japanese only)" has a catchphrase "Would you like to make suggestions with numbers rather than enthusiasm?" and the following phrases were impressive.
"In the problem solving required of a business person, it can only be said that a problem can be solved if the following sequence of steps can be performed.
1. Understanding the current situation: Understand the situation where the problem is occurring
2. Identify the cause: identify the root cause of the problem
3. Decision of move: Guide effective move
4. Execution: Move the execution and modify as necessary." (Unquote)
Let's function PDCA today!
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