PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 668「所属感は基本的欲求?」/ "Is the sense of belonging a basic desire?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 668「所属感は基本的欲求?」】
 

私は2002年から2年間、ニューヨークで働いていたのですが、アメリカの会社では定年がないことに驚いたことを覚えています。

 

アメリカでは年齢による職業差別が法律で禁止されているため、定年が存在しないのです。

 

アメリカは定年のない社会であるため、私の祖父や祖母と同じくらいだと思われる人達と、ニューヨークのオフィスですれ違うことが結構ありました。

 

ただ、皆様がご存じの通り、アメリカでは雇用が流動的であるため、私がニューヨークで働いていた時も結構な数の同僚が、いつの間にかいなくなっていました。

 

つまり、アメリカでは企業側が従業員を容易に解雇できるというわけです。

 

アメリカでは、このような商慣習(?)があるため、ビジネス界として定年が不要であるという社会的背景があるわけですね。

 

この点については色々な意見があるところですが、定年がないことは、アメリカの強さの一つであると私は考えています。

 

また、アメリカの企業では、引退する年齢が人によって、まちまちであることは非常に面白かったですね😊。

 

日本は社会保障が整備されている国ですが、年金や失業保険などを受けるよりも、働く方が経済的なメリットが大きいです(当たり前のことだけれど)。

 

最近は、日本でも転職が当たり前になりつつありますが、退職金への税制優遇などもあって、同じところで長く働くインセンティブが日本社会には依然存在しています。

 

この辺りは人それぞれ考えが違うところですが、アメリカ経済が世界で最も強い背景には雇用の流動性があると私は考えています😊。

 

また、日本には定年があることで、実務レベルでは一定の若さが維持されています。

 

一方、役員レベルでは定年がない日本企業もあり、社長や会長が80代、90代という組織があるのは、そういう背景があるのでしょう。

 

社長をやめた人が会長や顧問として組織に居座り続ける(?)ことも、日本企業の特徴というか、悪しき慣習(?)なのかもしれません。

 

最近で言えば、2021年4月に社長が交代したリクルートにおいて、前社長が会長に就任しました。

 

リクルートは革新的な企業として知られていますが、前社長が会長になるという日本の伝統企業的な動きをして、私は意外に感じたものです。

 

ただ、リクルートの場合、新社長がアメリカ在住であり、代表権のある会長を日本に置くことで、リスクをコントロールしようとしているのかもしれません。

 

リクルートは2012年のインディード買収後、海外での売上を飛躍的に伸ばしました。

 

現在(2021年)のリクルートの海外売上比率は5割弱になっており、社長がアメリカから陣頭指揮を執ることで、この比率を更に上げようとしているのかもしれませんね。

 

一方で、現在の社長を含めて、トップが3代続けて生え抜きの日本人男性であり、海外売上比率を急増させながらも、伝統的な日本企業の側面を残すリクルートについて、今後も注目していきたいと思います😊。

 

今回紹介する資料「定年をどう生きるか」は、「アドラーが教える人生の後半を幸福に生きるためのヒント」をキャッチフレーズにしており、以下のフレーズが印象的でした。

 

「居場所があると感じられること、所属感は人間にとって基本的な欲求だといっていいものです。

 

定年を迎え仕事から離れると、もはや自分に価値があると思えなくなる人がいます。

 

仕事をしないことが何もしないという意味だと考えるのは早計です。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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定年をどう生きるか (SB新書)

定年をどう生きるか (SB新書)

 

 

P.S. 今回紹介した資料「定年をどう生きるか」の著者は岸見一郎氏で、私がビジネスでチャレンジに直面した際に読むバイブルである「嫌われる勇気」も執筆されています。

 

アドラー心理学は、ビジネスパーソンにとって参考になる部分があり、PDCAカフェに来られて悩んでいる方に「嫌われる勇気」の一読を勧めています。

 

良い本を書いている人は、他の著作物も面白い傾向が強いですね😊。

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「所属感」=「sense of belonging」>

  

今回出てきた「所属感」の英訳は、「sense of belonging」になります。

 

「所属感は基本的欲求であると、この本の著者は唱えている」を英語にする場合、「This book's author advocates that sense of belonging is a fundamental desire」とすればよいですね😊。

 

定年をどう生きるか (SB新書)

定年をどう生きるか (SB新書)

 

 

<マドモアゼルPDCAのメルシー映画「ソーシャル・ネットワーク」>

  

本日は、SNSをテーマにした映画「ソーシャル・ネットワーク」 を紹介します。

 

ソーシャル・ネットワーク (字幕版)

ソーシャル・ネットワーク (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

Facebookが、ハーバード大学の寮で生まれたことはよく知られています。

 

ただ、当初はソーシャル・ネットワークではなく、女子学生の評価サイトであり、これがハーバード大学の男子学生に受けて、爆発的に拡大しました。

 

その後、Facebookの事業拡大に伴って、本拠地がアメリ東海岸のボストンから西海岸のサンフランシスコに移り、巨額の資本調達を行ったプロセスも映画の中で描かれています。

 

ベンチャー企業の経営者や起業家にとって、今回紹介する映画「ソーシャル・ネットワーク」 は必見です。

 

ソーシャル・ネットワーク 」のメルシー評価【クロワッサン5個:🥐🥐🥐🥐🥐】

 

【マドモアゼルPDCAコメント】Facebookの創業者であるマーク・ザッカーバーグの起業時の状況を鮮明に描いた映画です。

 

映像が美しいのはもちろんですが、音楽も素晴らしく、何度見ても飽きない作品です。

 

メルシー映画史上2回目のクロワッサン5個です😊。

 

ソーシャル・ネットワーク (字幕版)

ソーシャル・ネットワーク (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 668 "Is the sense of belonging a basic desire?"】

 

I've been working in New York for two years since 2002.

 

Since there was no retirement age at an American company, I sometimes crossed people in my office who seemed like in the same age as my grandfather or grandmother.

 

I think the lack of retirement is one of the strengths of America, and it was very interesting that the retirement age varies from person to person :-).

 

The material to be introduced today “How to live after retirement (Japanese only)” explains “Tips for living happily in the second half of life taught by Adler” and the following phrases were impressive.

 

“It feels like that a sense of belonging is a basic desire for humans.

 

Some people no longer feel worthwhile when they leave their retirement and leave work.

 

It's too early to think that not working means doing nothing.” (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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