PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 674「些細な過ちで揚げ足をとる」/ "Nitpick trivial mistakes"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 674些細な過ちで揚げ足をとる」】
 

日本では、毎日のように謝罪会見が行われています。

 

謝罪会見の中にはうまくいくものもあれば、批判に火を注ぐこともあります。

 

史上最も有名な謝罪会見は、1997年11月の山一證券が自主廃業した時でしょう。

 

当時の野澤社長は「社員は悪くありませんから」と号泣したことで有名になりましたが、その後も社員の再就職のために自ら履歴書を持って色々な会社を回ったことで知られています。

 

山一證券債務超過に陥った背景に興味がある方は、「しんがり 山一證券最後の12人」を手に取ってみてください。

 

しんがり 山一證券最後の12人 (講談社+α文庫)

しんがり 山一證券最後の12人 (講談社+α文庫)

  • 作者:清武 英利
  • 発売日: 2015/08/21
  • メディア: 文庫
 

 

今回紹介する資料「謝罪大国ニッポン」は、うまく謝罪をするポイントについて解説しています。

 

本書によると、謝罪で重要なのは「イメージを壊さない形で謝ること」だそうです。

 

広報関係の仕事をしている人に、今回紹介する資料「謝罪大国ニッポン」はおすすめの一冊です。

 

学校でいじめが発生すると社会は大騒ぎしますが、なぜか大人のいじめは逆の動きをするようです。

 

有名人の法律に触れていない言動についてメディアが揚げ足をとり、謝罪を求める風潮はいじめそのものに見えます。

 

これは大きな謎ですが、どなたか理由をご存じであれば教えてください😊。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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謝罪大国ニッポン (星海社新書)

謝罪大国ニッポン (星海社新書)

 

 

P.S. 1997年に山一證券が自主廃業した時、私はハワイに住んでおり、大学生でした。

 

当時は1ドル=147円まで円安ドル高が進み、月10万円しか使えなかった私は、アメリカでの生活が日に日に苦しくなったことを覚えています

 

しんがり 山一證券最後の12人」はドラマにもなっており、「連続ドラマW しんがり 山一證券 最後の聖戦」として、DVDにもなっています。

 

ドラマ「連続ドラマW しんがり 山一證券 最後の聖戦」では江口洋介の好演が光っており、山一證券がどのようにして自主廃業に追い込まれたか興味がある人は、是非観賞してみてください😊

 

 

ちなみに、「しんがり」は撤退戦を行う部隊のことを指します。

 

しんがりを発生させない(戦いに負けない)ためには、戦略を練る執行部があらかじめ「辞め時」を決めておくことが重要であると私は考えています。

 

辞め時を決めることなく始めた戦争の代表格は、太平洋戦争でしょう。

 

1941年12月に太平洋戦争が始まった際の日本政府の判断は、現在でも様々な研究対象になっています。

 

過去のPDCA日記でも、色々な記事で旧日本軍の戦略や戦術について紹介してきました。

 

 

アメリカ政府から最後通告とも言える「ハルノート」を、1941年11月に突きつけられた時の日本政府の狼狽ぶりは、色々な資料で確認可能です。

 

日本政府がうろたえたことは理解できますが、ハルノートへの対応として最悪だったのは、「サンク(埋没)コスト」にとらわれたことであると考えられています。

 

当時の日本政府は大陸からの撤退をアメリカから要求され、それを拒否したわけです。

 

その理由は、「大陸の戦いで犠牲になった10万人の英霊に顔向けできない」というものでした。

 

つまり、「10万人もの犠牲を出して大陸に進出したのに、今さら撤退できない」という典型的なサンクコストのワナに陥ったわけです。

 

その結果、1945年の終戦を迎える頃には、300万人以上もの犠牲を出す大惨事になりました(しかも、半分以上は飢えや病気での犠牲者でした)。

 

この判断ミスは80年以上前の出来事ですが、現在のビジネスでも様々なサンクコストのワナに陥っているケースがあります。

 

私が以前、所属していた組織でも、実力者が決めた間違った判断を中々修正できず、致命的な問題に直面したことがありました。

 

PDCA日記を読んでいるビジネスパーソンの皆様は、サンクコストのワナに入らないよう「真珠湾〈奇襲〉論争 陰謀論・通告遅延・開戦外交」という本を読んでみましょう😊。 

 <Mr. PDCAのボンジュール英語「揚げ足をとる」=「nitpick」>

 

今回出てきた「揚げ足をとる」の英訳は、「nitpick」になります。

 

「彼は些細な過ちで揚げ足をとる」を英語にする場合、「He nitpicks trivial mistakes」とすればよいですね😊。

 

謝罪大国ニッポン (星海社新書)

謝罪大国ニッポン (星海社新書)

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 674 "Nitpick trivial mistakes"】

 

The material introduced today "Apologizing Country Japan (Japanese only)" explains the points of successful apology.

 

According to this book, the most important thing in apology is "To apologize without destroying the image".

 

This material is recommended for people who work in public relations fields.

 

When bullying occurs at school, society makes a fuss, but for some reason adult bullying seems to move in the opposite direction.

 

The tendency for the media to take a leap forward and ask for an apology for words and deeds that do not touch the laws of celebrities seems to be bullying itself.

 

This is a big mystery in the Japanese society, but if anyone knows why, please let me know 😊.

 

Let's function PDCA today!   

 

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