PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 707「江戸から大坂まで90万円」/ "U$ 8,000 from Edo to Osaka"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 707「江戸から大坂まで90万円」
 

 

私には元俳優の知り合いが何人かいますが、20代前半までプロを目指しながら、最終的にビジネスの世界に入った方が多いです。

 

プロの俳優になり、演技だけで生活していける人は限られており、舞台などの仕事をしたとしても、アルバイトをしなければならないケースがほとんどのようです。

 

演劇の脚本を書く作家の場合でも、アルバイトをしながらプロを夢見ていることが多いのが現実です。

 

このように俳優や作家の卵たちは、経済的にチャレンジングな状態でクリエイティブな作業を続けざるを得ないのです。

 

そのせいか、「俳優を目指している人たちは、自己評価が低い傾向にある」と元俳優の私の友人がコメントしていました。

 

学生時代の私自身もそうでしたが、経済的に困窮していると、「自分はしょせんこんなもの」と自暴自棄な精神状態に陥りがちです。

 

売れないお笑い芸人たちも同じかもしれませんが、あまりにもお金がなさすぎると、自分の未来に希望を持ちにくくなるのでしょう。

 

「やりたいことはあるが生活ができない」状態の人たちが、芸術の世界では多いわけですね。

 

そう言えば、私の音大生の知り合いは「音大を出ても、民間企業に就職先がない」と嘆いていました。

 

その音大生はピアノを専攻しているのですが、音大を出て実際にやれる仕事は自宅でピアノ教室を開いたり、楽器メーカーでアルバイトをするくらいしかないとも話していました。

 

それでも音楽が好きで、その人はピアノを弾き続けているわけです。

 

日本の場合、演劇の脚本は新作が重宝がられますが、この仕組みが「食べていけない俳優や作家を生み出している」と非難する識者がいます。

 

一方、バレエやミュージカルの場合、「白鳥の湖」や「オペラ座の怪人」などの名作が何度も繰り返し上演されています。

 

私自身、ニューヨークで「白鳥の湖」や「オペラ座の怪人」を鑑賞しましたが、「素晴らしい」の一言で、感動のあまり涙したことを今でも覚えています。

 

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今回紹介する資料東大教授がおしえる 忠臣蔵図鑑は、「忠臣蔵」のもととなった赤穂事件を様々な角度から最新の成果に基づいてわかりやすく解説しており、「江戸の通信制度」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「飛脚は現代の郵便システムのようなもので、手紙や荷物などのやり取りのために利用された。

 

幕府の公文書を運ぶ『継飛脚』、諸大名が国元と江戸藩邸との通信のために用いた『大名飛脚』、民間の商人が運営した『町飛脚』などがあり、江戸ー大坂間を最短三日で届けたという。

 

江戸から大阪へ書状を送るために、一番高い特急便で金7両2分(約90万円)かかった。

 

江戸時代の情報のスピード感がわかる。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 「忠臣蔵」は江戸時代に歌舞伎の形で有名になりましたが、現在の日本では年末のテレビで目にすることが多くなっています。

 

新作の舞台脚本も素晴らしいと思いますが、名作と呼ばれる作品に焦点を当てて、エンターテインメント業界を立て直すことで、「食べていける俳優や作家」を増やしていくことが可能ではないかと最近になって感じています。

 

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ニューヨークやロンドンに行くと、色々な演劇が行われています。

 

実は東京でも結構な数の演劇が上映されているのですが、ニューヨークやロンドンと比較すると場所が分散されているのです。

 

ニューヨークの場合、マンハッタンの中心部分にあるタイムズスクエア周辺に劇場が集中しています。

 

そのため、観光客やニューヨークの住民はタイムズスクエアに行けば、目当ての演劇を鑑賞できるわけです。

 

東京の場合、新宿や渋谷、浅草や新橋などに劇場が分散されているため、演劇が好きな人はあちこちに足を運ばなければなりません。

 

この辺りのことは東京の演劇関係者も把握しているようで、色々な対策を打ち出してはいます。

 

ただ、ニューヨークのタイムズスクエア周辺のような場所が、現時点で東京にはありません(少なくとも私は認識していません)。

 

日本で有名な演劇集団として、「宝塚歌劇団」や「劇団四季」があります。

 

宝塚歌劇団の場合、兵庫県宝塚市にある宝塚劇場が有名ですが、東京では有楽町に東京宝塚劇場があります。

 

宝塚歌劇団は、関西と関東の両方に専用劇場がある日本では稀有な劇団ですが、劇団四季は東京に専用劇場がないようです(大阪と名古屋にはあります)。

 

宝塚歌劇団劇団四季などの主要な劇団が音頭を取るべきかどうかは別として、東京にもタイムズスクエア的な場所ができると嬉しいと私は感じています😊。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「公文書」 = 「official document

 

今回出てきた「公文書」の英訳は、「official document」になります。

 

「政府が公文書を発行した」を英語で表現する場合、「The government issued an official document」とすればよいですね😊。

 

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PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 707 "U$ 8,000 from Edo to Osaka"
 

The material introduced today "Encyclopedia that Professor of Tokyo University can tell you (Japanese only)" explains a lot of customs in Edo era (1603-1868) in Japan and the following phrases were impressive.

 

"Hikyaku is like a modern postal system, used to exchange letters and luggage.

 

It cost approximately 900,000 yen (U$ 8,000) on the highest express service to send a letter from Tokyo to Osaka.

 

You can understand the speed of information in the Edo period." (Unquote)

 

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