PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 715「自民党と野党の違い」/ "Difference between LDP & opposition parties"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 715自民党と野党の違い」】

 

2018年に改正された健康増進法で、2020年4月から受動喫煙に関する規制が全国で強化されました。

 

この法改正の議論が国会で行われていた当時のやりとりは、自民党という政党の姿をよくあらわしていると感じました。

 

「世界最強の圧力団体」と呼ばれる「全米ライフル協会(NRA)」もビックリの財務省日本たばこ産業JT)という利害関係者たちの動きが、2017年から2018年にかけての改正健康増進法審議で見え隠れしていたと私は考えています。

 

受動喫煙防止という観点からすると、「ザル法」と世界から笑われそうな改正健康増進法でしたが、良い意味でも悪い意味でも最後は決めるところが自民党と野党と違いなのでしょう。

 

自民党という政党を理解する上で、今回紹介する資料「自民党がよくわかる本」はおすすめの一冊です。

 

今後、3ヵ月以内に衆議院議員選挙が行われますが、「官僚」という本を読んで、自民党の機関決定方法を勉強しておくと、国政選挙に対する見方が変わるかもしれません。

 

また、PDCAカフェで、選挙の話になることが時々あったりします。

 

この間は、ある方が「Mr. PDCA、選挙に行くことが重要であることは分かるのですが、投票したい候補がいません」とコメントされていました。

 

私のお勧めは、「現在の政治に不満があれば野党候補に投票し、満足していれば与党候補に投票する」というものです。

 

どうしても投票できる候補がいなければ、白紙のまま投票箱に入れるという方法もあります。

 

余り知られていませんが、政治家は自分の選挙でどれだけ白票があったか気にしています。

 

白票は、有権者からの「支持する候補者なし」の意思表示であるため、政治家の行動に影響を与えることが可能なわけです。

 

というわけで、どのような状況であっても選挙に行って、投票を行うことが重要になります。

 

また、選挙中は色々な政治家が街頭で活動をすることになります。

 

今のビジネスで抱えているチャレンジがあれば、一度政治家に話かけてみましょう。

 

彼ら、彼女らは有権者の意見に耳を傾けてくれます。

 

街角で政治家に会うことが難しければ、ノーアポで、事務所や議員会館に行くという手法もあります。

 

ちなみに、私は選挙中、現在のビジネスが抱えている行政関連のチャレンジを政治家に直接伝えるようにしています。

 

ここ数年、この活動を繰り返していますが、実際に改善されたケースもあったりします。

 

これも一種の陳情ですが、過去のPDCA日記でもお伝えした通り、皆様も政治家と一度話をしてみてください。

 

普段接することのない政治家と話をすることで、新たな発見がありますし、ビジネスの参考にもなりますよ😊。

 

官僚

官僚

 

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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自民党がよくわかる本

自民党がよくわかる本

 

 

P.S. 自民党には部会と呼ばれる会合があり、朝8時から様々な政策について、議論が行われています(自民党の国会議員は朝型なのね ☀)。

 

 

自民党の部会では、中央官庁の役人や専門家が政策の説明をしたり、各業界関係者から専門分野についてレクチャーが行われたりしています。

 

自民党の場合、部会で議論された政策が政調審議会を通り、党三役(幹事長、総務会長、政務調査会長)が参加する最高意思決定機関である総務会で最終承認する仕組みになっています。

 

一方、2009年から2012年までの約3年間、与党だった旧民主党の場合、自民党とは違う形の意思決定方法を行っていました。

 

旧民主党には部門会議と呼ばれる仕組みがあり、これが自民党の部会に当たる会議体でした。

 

2012年当時の旧民主党では、部門会議、政調委員会で政策の議論が行われた後、政策調査会長の了承を経て、「政府・民主三役会議」で最終承認する仕組みでした。

 

自民党旧民主党の大きな違いは、総務会の有無でした。

 

自民党の総務会は、全会一致が原則です。

 

つまり、総務会で可決された法案について、自民党の国会議員には党議拘束がかかるわけです。

 

与党時代の旧民主党には、自民党の総務会に該当する会議体がありませんでした。

 

その証拠に、与党だった旧民主党が国会に提出した法案について、旧民主党内から造反が相次ぎました。

 

旧民主党は機関決定方法が未成熟だったこともあり、政権末期の2012年には空中分解を招いて、少数与党衆議院過半数を割った状態)になってしまったのです。

 

結果として、2012年12月の衆議院選挙で自民党に大敗し、2009年9月に大きな期待を受けた旧民主党政権はあっけなく崩壊しました。

 

旧民主党が抱えていた上記のガバナンス問題については、「官僚」という本の「官僚排除の慣例を正せ」部分で詳しく解説されています。

 

私自身、所属していた組織のガバナンスが揺らいだ時、機関決定方法に何らかの問題を抱えていたことを覚えています。

 

政党であっても、民間企業であっても、チャレンジを抱えている組織はガバナンスの問題があることが多いということですね😊。

 

 

<Mr. PDCAのボンジュール英語「野党」=「opposition party」>

 

今回出てきた「野党」の英訳は、「opposition party」になります。

 

自民党と野党の違い」を英語にする場合、「Difference between LDP & opposition parties」とすればよいですね😊。

 

自民党がよくわかる本

自民党がよくわかる本

 

 

 
PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 715 "Difference between LDP & opposition parties"】

 

Under the Health Promotion Act revised in 2018, regulations on second-hand smoke have been tightened nationwide from April 2020 in Japan.

 

I felt that this exchange of laws was a good representation of the political party called the LDP (Liberal Democratic Party).

 

From the standpoint of preventing second-hand smoke, it was the toothless law and the revised Health Promotion Act that is likely to be laughed at by the world. 


In order to understand the LDP, the material introduced today "LDP Textbook (Japanese only)" is recommended.

 

Let's function PDCA today!   

 

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P.S. The governance problems of the former Democratic Party of Japan are explained in the material introduced "Bureaucrats".

 

The author of this book explains the details of how LDP decides laws and policies in the part "Correct the practice of bureaucrat exclusion". 

 

I personally remember having some problems with the institutional decision-making method when the governance of the organization I belonged to was shaken.

 

This material is a recommended book for CEOs and managers who lead organizations and departments.

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