PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 764「日本の正社員は三無?」/ "Do Japanese permanent employees have nothing?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 764「日本の正社員は三無?

 

私にとって最初の職場だった外資系金融機関の特徴として、それぞれの担当者の「ジョブ・ディスクリプション」が明確になっていることがあります。

 

そのため、外資系金融機関では、ある仕事を別の人に依頼すると、「それは私の仕事ではありません」という返事が返ってくることが結構ありました。

 

一方、日本の銀行では、部門や部署の職務分掌は明確に定められていますが、担当者の「ジョブ・ディスクリプション」らしきものは見当たりませんでした。

 

日本の銀行の場合、「数年で異動」という文化があるせいか、色々な業務をよく知っている人が多いように感じましたね😊。

 

外資系企業ではテレワークが普及しており、日本企業でオフィスワークにこだわるところが多い背景には、「ジョブ・ディスクリプション」の有無があるように思います。

 

「ジョブ・ディスクリプション」によって、個人の業務範囲がはっきりしている外資系企業では、テレワークで仕事をしても、チャレンジが発生しにくいのです。

 

日本企業の場合、部門や部署が一体となって業務を運営する傾向にあります。

 

日本企業のこのやり方は悪いことではなく、強みを発揮するケースもあります。

 

そのため、「ジョブ・ディスクリプション」一辺倒の外資系企業にも、弱みがあるわけですね。

 

ただ、チームで業務を行う日本企業の場合、田んぼ型のデスクに座ったスタッフが部長の指示に沿って、阿吽(あうん)の呼吸で作業を進めるため、「顔が見える状態にある」オフィスで業務を行うことが重要になってくるわけです。

 

経済学者の野口悠紀雄氏は「経験なき経済危機」の中で、「在宅勤務を阻むもの」として「いるか族の跋扈(ばっこ)」を指摘しています。

 

野口氏が言う「いるか族」とは、部下が常に目の前に「いるか」どうか確認する上司(族)のことを指します。

 

詳細は「経験なき経済危機」をお読み頂ければと思いますが、日本企業の管理職を「いるか族」と比喩するのは、中々的を射ていると感じています😊。

 

経験なき経済危機 日本はこの試練を成長への転機になしうるか?

経験なき経済危機 日本はこの試練を成長への転機になしうるか?

  • 作者:野口 悠紀雄
  • 発売日: 2020/10/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

今回紹介する資料「仕事2.0」は、「人生100年時代の変身力」をキャッチフレーズにしており、「日本の正社員は三無」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「職務、勤務地、労働時間が選べない。

 

この3つのことから、日本の正社員(総合職)はよく『三無』と呼ばれます。

 

加えて、日本型労働の特徴の1つである『チームで働く』こと、上意下達カルチャーにより上司が帰るまで部下が帰りにくいことが、早く帰りにくい雰囲気を蔓延させ、結果として労働時間が長くなっていく現象が起きていました。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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仕事2.0 人生100年時代の変身力 (NewsPicks Book)

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P.S. 私が外資系金融機関で働いていた頃、単身赴任をしている人は見たことがありませんでした。

 

エキスパットと呼ばれる海外からのシニアバンカーは、家族を連れて東京にやってきており、家賃、車代(運転手の費用も含む)、授業料などの子供の養育費も会社から支給されていました。

 

外資系金融機関のエキスパットの場合、勤務地、労働時間は選べない「二無」かもしれませんが、職務は選択可能であり、ジョブ・ディスクリプションは明確だったように思います。

 

日本企業、外資系企業、どちらにもよしあしはあると思いますが、両方経験しておくことで、ブログのネタに困らなくなるという効用(?)が得られるかもしれませんね😊。

  

 < Mr. PDCAのボンジュール英語「雰囲気」 = 「atmosphere」>

 

今回出てきた「雰囲気」の英訳は、「atmosphere」になります。

 

「早く帰りにくい雰囲気が蔓延している」を英語にする場合、「An atmosphere that makes it difficult to return early is widespread」とすればよいですね😊。

 

仕事2.0 人生100年時代の変身力 (NewsPicks Book)

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PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 764 "Do Japanese permanent employees have nothing?"
 

As a characteristic of foreign-affiliated companies, the job description of each employee was clear, and I heard quite a few words saying "it's not my job."

 

At Japanese banks, I could not find anything that seemed to be a job description, and I felt that many employees were familiar with various businesses, probably because of the culture of changing departments in a few years.

 

The material introduced today "Job 2.0 (Japanese only)" has a catchphrase of "transformation ability in the 100 years of life" and the following phrases in the "Japanese permanent employees have nothing" section were impressive.

 

"Permanent employees at Japanese companies can't choose the job, office location, and working hours.

 

In addition, they are working in a team, which is one of the characteristics of Japanese-style labor, and the fact that it is difficult for subordinates to go home before their bosses and this culture has been resulting in long working hours." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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