PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 912「三年坂の由来」/ "Origin of 3 year slope"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 912「三年坂の由来」
 

私は2011年から5年間、銀行で当局対応の仕事をしていました。

 

その関係で、東京都港区虎ノ門にある金融庁のビルに足しげく通っていた時期があります。

 

金融庁文部科学省の間になだらかな坂があり、そこは「三年坂」と呼ばれています。

 

そこで転ぶと三年以内に命を落とすと言われていることから、「三年坂」と呼ばれている物騒な坂です。

 

私は幸い、元気に生きていますが、当局とやり取りした期間は、当初予定していたよりも長いものになりました😊。

 

今回紹介する資料「捨てられる銀行」は、金融庁の検査マニュアルについて議論している珍しい本です。

 

過去の金融庁長官など、金融庁幹部の人間模様も垣間見える興味深い資料です。

 

検査マニュアル自体は2019年12月に廃止されましたが、金融機関の企画部門などで当局対応に携わっている人にお勤めの一冊です。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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捨てられる銀行 (講談社現代新書)

捨てられる銀行 (講談社現代新書)

 

 

P.S. 当局対応経験者であれば、報告書などを役所に提出したことがある人がいるかもしれません。

 

役所にもよりますが、サンダル履きの公務員がいるなど、カジュアルな雰囲気のところもあったりします。

 

仕事面では厳しくても、普段の生活では人間らしい部分が見えていたため、私は報告書を役所に持っていくのが、結構楽しみでした😊。

 

ただ、当たり前ですが、役所は「役所対応」をしてきます。

 

5年間の当局対応経験があった私からすると、中央政府の非効率な作業についての逸話(?)には事欠きません。

 

私の前職が過去に行政処分を受け、定期的に当局へ報告を行っていたことがありました。

 

その時に一度提出した資料の中で、1枚だけを差し替える必要が出たことがあったのです。

 

私から当局の担当者に対して、「メールでファイルをお送りしますので、御庁(おんちょう)の方で差し替えて頂きますでしょうか?」と依頼をしました。

 

そうすると、当局の担当者は以下のような回答をしました。

 

「Mr. PDCA、恐縮ですが差し替える部分の紙(1枚)を持って役所までお越しください。

 

こちらでプリントアウトすると、紙質が異なってしまいますので。」(当局担当者コメント終わり)

 

私の前職は外資系金融機関であり、真っ白な紙を使っていました(どこの会社でも大体そうでしょう)。

 

しかしながら、私が対峙していた役所では「わら半紙(ばんし)」のような黄色味を帯びた安価な紙を使っていたのです。

 

私が小学校に通っていた35年前は、授業のプリントやテスト用紙でなどでわら半紙を使っていましたが、今はどうなのでしょう?

 

小学校の先生をしている知り合いがいますので、今の紙質を今度聞いてみようと思います😊。

 

私の職場で使っている真っ白な紙の報告書の中に、1枚だけ黄色味を帯びた紙が入るのは「適切ではない」とこの担当者は判断したようです。

 

その結果、担当者の指示に沿って、私は1枚だけ紙を持ってタクシーに乗り、当局へ提出に行ったのでした🚖。

 

「役所はコストを考える必要がない」と言われます。

 

私の「紙1枚だけ持って役所に提出したエピソード」に限らず、2020年の現金10万円給付の非効率な作業を見ても、日本の行政がいかに遅れているか確認できますね。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「人間模様」 = 「complicated relationship」>

 

今回出てきた「人間模様」の英訳は、「complicated relationship」になります。

 

「この資料で、組織の人間模様を垣間見ることができる」を英語にする場合、「This document gives us a glimpse of the complicated relationships of the organization」とすればよいですね😊。

 

捨てられる銀行 (講談社現代新書)

捨てられる銀行 (講談社現代新書)

 

 

<マドモアゼルPDCAのメルシー映画「アグリー・ベティ」>

 

今回は、ドラマ「アグリー・ベティ」を紹介します。

 

 

 ニューヨークを舞台にした「アグリー・ベティ」は有名な作品であり、ドラマを鑑賞したことがなくても、主題歌である「Suddenly I See」は聴いたことがあるでしょう。

 

Suddenly I See

Suddenly I See

Amazon

 

「アグリー・ベティ」は、出版業界で働くことを夢見ていたベティが実際に夢を叶える物語です。

 

ただ、現実中々チャレンジングであり、ベティには様々な試練が待ち構えています。

 

それでも、ベティは前向きに課題に取り組み、少しずつ周りの信頼を得て、キャリアを築き始めるのでした。

 

今の仕事に悩んでいる人は、「アグリー・ベティ」を鑑賞して、今後のキャリアを考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 912 "Origin of 3 year slope"

 

I've been working in a bank for five years since 2011 and I was a window of the regulatory agency during that period.

 

For that reason, I often visited the building of the Financial Services Agency building in Tokyo.

 

There is a gentle slope between the Financial Services Agency and the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology, and it is called 3 year slope.

 

It is said that if you fall on the slope, you will lose your life within three years.

 

Fortunately, I didn't fall and I have been healthy since then.

 

The material introduced today "Discarded Banks (Japanese only)" is a rare book that discusses the FSA's inspection manual.

 

It is an interesting material that gives a glimpse of the past FSA executives, including the past FSA commissioners.

 

Although the inspection manual itself was abolished in December 2019, it is a useful book for people who work in the planning department of financial institutions, etc. who are involved in dealing with authorities.

 

Let's function PDCA today!   

 

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