PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 924「風刺は境界線が重要」/ "Borders are important for satire"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 924「風刺は境界線が重要

 

今回紹介する資料「「皮肉」と「嫌み」の心理学」は、「人はなぜ皮肉や嫌味を言うのか?」をキャッチフレーズにしており、「風刺」部分の以下のフレーズが印象的でした。

 

「風刺が最もよく機能するのは、突拍子もないことと起こり得ることとの境界線がぎりぎりのところで守られているときだ。

 

そして、その境界線がきわどくなればなるほど、風刺家の仕事は難しくなる。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 今回紹介する資料「「皮肉」と「嫌み」の心理学」が述べている通り、「境界線がきわどくなればなるほど、風刺家の仕事は難しくなる」というのは、その通りなのでしょう。

 

戦前の日本もそうでしたが、政治を風刺することで逮捕される国や社会が、現在でも存在していたりします。

 

「独裁の方が合理的」と主張する人がいますが、人類は民主主義よりも合理的な政治制度を発見できていないことは事実なのでしょう。

 

過去のPDCA日記で、イギリスの宰相ウィンストン・チャーチルが「民主主義は最悪の政治システムだが、人類は民主主義よりも優れた仕組みを見つけられていない」と述べたことを紹介しました。

 

 

余り知られていませんが、保守党を率いていたチャーチルは、ナチス・ドイツとの戦いが終了した直後の総選挙(1945年7月)で敗北し、首相の座から退いています。

 

この選挙戦で、福祉政策の充実を掲げた労働党のクレメント・アトリーが首相の座につきました。

 

イギリスの国営医療サービス事業である「国民保健サービス(National Health Service:略称NHS)」は、1945年の選挙で労働党が公約に挙げた政策でした。

 

NHS創設を冗談だと受け止めていた人が多かったようですが、アトリー政権下で1948年に制度として開始されることになります。

 

1945年当時、戦争に勝利したチャーチルの支持率は高く、選挙前は保守党優勢が伝えられていました。

 

ただ、上流階級出身だったチャーチルは労働者の権利を認めず、社会保障の拡充を選挙公約に掲げることはなく、戦前から組合との確執が続いていました。

 

「戦争がなければチャーチルは平凡な政治家で終わっていた」という歴史家もおり、チャーチルは「戦争に勝ち、平時に負けた首相」とも呼ばれています。

 

興味深いことに、1951年にチャーチルは再び保守党党首として総選挙を戦って勝利し、アトリーから政権を奪取することに成功します。

 

私はイギリスの歴史に結構詳しいため、興味がある方は是非ランチで議論しましょう。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「風刺」 = 「satire

 

今回出てきた「風刺」の英訳は、「satire」になります。

 

「風刺は境界線が重要」を英語で表現する場合、「Borders are important for satire」とすればよいですね😊。

 

 

<マドモアゼルPDCAのメルシー映画「女神の見えざる手」>

  

本日は、ジェシカ・チャステイン主演の映画「女神の見えざる手」 を紹介します。

 

女神の見えざる手(字幕版)

女神の見えざる手(字幕版)

  • 発売日: 2018/04/03
  • メディア: Prime Video
 

 

映画「女神の見えざる手」は、アメリカの銃ロビイングを描いた珍しい作品です。

 

アメリカでは銃保有憲法修正第2条によって認められており、全米ライフル協会(National Rifle Association of America、略称::NRA)は「最強のロビイング団体」と考えられています。

アメリカでは民主党共和党が交代で政権を担っていますが、誰が大統領になっても根本的な銃規制に踏み切ることはできませんでした。

 

その背景には、全米ライフル協会民主党共和党双方の政治家に大規模な献金を継続的に行っていることがあります。

 

映画「女神の見えざる手」では、銃規制に対するアメリカ政治のジレンマが上手く表現されています。

 

日本の場合、「国会議員がロビイスト」と表現されることがあり、アメリカほどロビイング団体が表に出てくることはありません。

 

それでも、経済団体連合会(日経連)や医師会などの利益団体はあり、日本の政治に大きな影響力を及ぼしています。

 

政治のことを考えてみる上で、映画「女神の見えざる手」は参考になる作品ですね😊。

 

女神の見えざる手」のメルシー評価【クロワッサン3個:🥐🥐🥐】

 

【マドモアゼルPDCAコメント】アメリカのロビイング業界を垣間見たい人は、今回紹介する映画「女神の見えざる手」を鑑賞してください。

 

アメリカの大統領選挙は投票率が5割程度ですが、選挙に行かないことのリスクを感じる作品にもなっています😊。

 

女神の見えざる手(字幕版)

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PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 924 "Borders are important for satire"
 

The material introduced today "Irony and Sarcasm" has the catchphrase "Why do people say irony or sarcasm?", and the following phrases in the "satirical" part were impressive.

 

"Satire works best when the line between what's out of the ordinary and what can happen is just barely kept.

 

And the sharper the boundaries, the harder it is for the satirist to work." (Unquote)

 

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