PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 938「倫理観を揺さぶる問題」/ "Problems that shake ethics"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 938「倫理観を揺さぶる問題

 

私は外資系金融機関で働いていた時、「倫理」のことについて繰り返しトレーニングを受けていました。

 

私の前職は非常にグローバルな金融機関であり、世界的にさまざまな問題が発生していたため、「倫理」について非常にこだわっていたのです。

 

ただ、倫理の概念は国や地域によって異なるため、グローバルな組織で方向性を統一することのチャレンジを感じていたことも確かです。

 

今回紹介する資料「論理的思考力を鍛える33の思考実験」は、「論理的思考を鍛える」ための問題を数多く説明していますが、第1章では、倫理観を揺さぶる問題が散りばめられています。

 

治安が良く、性善説がまかり通りがちな日本ですが、これは世界的に見ると例外的な社会であり、日本に住んでいる人たちは非常に恵まれていると言えるでしょう。 

 

今回紹介する資料「論理的思考力を鍛える33の思考実験」は論理的思考を鍛え、倫理観を揺さぶる問題を考えるのに適した一冊です。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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論理的思考力を鍛える33の思考実験

論理的思考力を鍛える33の思考実験

  • 作者:北村 良子
  • 発売日: 2017/04/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

P.S. そういえば、私の前職の日本法人社長が倫理について、以下のようなことを言っていました。

 

「すぐに問題を報告した場合、それは我々(会社側)の問題である。(If you report a problem right away, it's our (company side) problem.)

 

すぐに問題を報告しなかった場合、それはあなたの問題である。(If you don't report the problem right away, it's your problem.)

 

報告をしなかった場合、あなた自身が問題である。(If you don't report, you're the problem.)」(私の前職の日本法人社長コメント終わり)

 

これは、的を射た名言だったと今から考えても思いますね😊。

 

私の前職の金融機関では、2008年の金融危機を受け、全社的に「倫理(Ethics)」に関する研修が始まりました。

 

金融危機以前、多くの外資系金融機関は「利益さえ出せば何をしても良い」という強欲さが蔓延した結果、お客様のためにならない無理な取引を繰り返して壊滅的な状態をもたらしました。

 

行き過ぎた強欲さによって、数百億米ドル(数兆円)という天文学的な損失につながり、政府からの公的資金がなければ、資金繰りが行き詰るという大きなチャレンジに陥ったのです。

 

その後、私の前職の本部があるニューヨークに最高倫理責任者(Chief Ethics Officer)が設置されました。

 

当時の最高経営責任者(CEO)が世界中のオフィスを訪問して、「倫理(Ethics)」の重要性を説き続け、倫理違反には実際に厳しく対処していました。

 

また、人事評価基準に新たに「コンプライアンス」項目が設けられました。

 

これにより、社内の雰囲気はかなり変わったことを覚えています。

 

金融危機を通じて感じたことは、いくら口で言っても状況を変えることは難しいということでした。

 

企業文化を変革する場合、根本的な仕組みを整備しない限り、従来のやり方や考えを修正することはできないということです。

 

金融危機が発生した2008年から2009年にかけて、私の前職では大規模な人員削減が行われました。

 

当時は、私の同僚の3割がいなくなるなど、かなりチャレンジングな局面でした。

 

ただ、この時の経験は、2016年に私が独立してコンサルタントになった際にかなり役立ちました。

 

久しぶりに(?)、PDCA日記で真面目な話をしてしまいましたね😊。

 

 < Mr. PDCAのボンジュール英語「倫理観」 = 「ethics」>

 

今回出てきた「倫理観」を英語にする場合、「ethics」になります

 

「倫理観を揺さぶる問題」を英語にすると、「Problems that shake ethics」となりますね😊。

 

論理的思考力を鍛える33の思考実験

論理的思考力を鍛える33の思考実験

  • 作者:北村 良子
  • 発売日: 2017/04/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

<マドモアゼルPDCAのメルシー映画「海辺のエトランゼ」>

 

 今回紹介する映画「海辺のエトランゼ」は、沖縄を舞台にしたLGBTに関する物語です。

 

 

 LGBTに対する意識は日本でも変わりつつありますが、アメリカやフランスと比較してカミングアウトする人の比率は低いようです。

 

それだけ、日本ではLGBTに対する理解が低いということなのでしょうね。

 

日本でも海外でも、自分がLGBTであることを言わず、異性と結婚して生活を送っている人がいます。

 

今回紹介する映画「海辺のエトランゼ」でも、この辺りのことが描写されており、日本社会における世間体の重みを感じる瞬間でもあります。

 

多様性に興味がある方や、人事系の業務を行っている方に、今回紹介する映画「海辺のエトランゼ」はお勧めの作品です。

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 938 "Problems that shake ethics"
 

When I worked for a foreign financial institution, I was repeatedly trained on "ethics" by the employer.

 

My previous workplace was a very global financial institution, and it seemed that the company was very particular about "ethics" because of various problems around the world.

 

However, since the concepts of ethics differ from country to region, it is certain that we felt the challenge of unifying the direction of global organizations.

 

The material introduced today "33 Thinking Experiments to Train Logical Thinking (Japanese only)" explains a number of issues for "training logical thinking".

 

Japan is safe compared to other countries, and this is an exceptional society in the world.

 

It can be said that people living in Japan are very blessed.

 

This book is a good material for training logical thinking and to consider about ethical issues.

 

Let's function PDCA today!   

 

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P.S. By the way, my former employer's President of the Japanese corporation said the following about ethics.

 

"If you report a problem right away, it's our (company side) problem.

 

If you don't report the problem right away, it's your problem.

 

If you don't report, you're the problem."

 

I think this was a nice saying 😊.

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