【PDCA日記 Vol. 964「フランスを、取り戻す?」】
今年(2022年)はフランスで大統領選挙が行われます🥐。
現在のフランス大統領の任期は5年であり、3選が禁止されているため、最長10年間大統領を務めることができます。
実は、フランス大統領の任期は元々7年で、再選制限もありませんでした。
2000年の国民投票で、7年だった大統領の任期が5年に短縮されました。
また、2008年の憲法改正によって、大統領の連続再選は2期までに制限されることになります。
今回紹介する資料「自由なフランスを取りもどす 愛国主義か、 グローバリズムか」は、2017年のフランス大統領選挙の1回目投票で勝ち残り、最終候補者に選ばれたマリーヌ・ル・ペンが著者です。
「フランスが、フランスであり続ける」ために、ルペンは2017年に以下の公約を掲げていました。
●EU離脱の是非を問う国民投票の実施
●憲法改正でフランス人優位を明記
●移民受け入れを年間1万人に制限
フランスがEUを離脱することになったら、そのショックはイギリスの比ではないでしょう。
親仏家である私としては、今年の大統領選挙の行方が気になるところです。
ル・ペンは、国民連合(旧国民戦線)という政党の2代目党首です。
国民連合の初代党首は彼女の父であり、家族で党首を続けている珍しい政党です。
国民連合は極右と言われていますが、福祉関連の政策も提言しており、左派にも支持者が多い不思議な政党でもあります。
それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!
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P.S. フランスの国家元首は大統領ですが、実は首相もいます。
実は、大統領制を採用している国では、首相が存在しているケースの方が多いのです。
アメリカは大統領制ですが、首相がいない珍しい国だったりします。
また、首相が国家元首の国でも、大統領がいるケースもあります。
ドイツにおける行政のトップは首相ですが、儀礼的な国家元首として大統領もいます。
ドイツにおける大統領は形式的な職務であり、実際には首相が最終的な判断を行っています。
ドイツで大統領が存在している背景には、戦前に議会制民主主義が機能しなくなり、ナチスの台頭を許してしまった歴史への反省が反映されているそうです。
ドイツもそうですが、日本やイタリアなどの第二次世界大戦の敗戦国では、政府の行政権が制限されており、立法府である議会の権限が強い傾向があります。
ドイツの場合、選挙制度上、1つの政党だけで政権を担えないような仕組みになっています。
イタリアは上院と下院が同じ権限を持っており、日本と同様に首相が頻繁に変わる統治機構になっています。
日本の場合、官庁に「局」を設置する場合であっても、法改正が必要になります。
つまり、日本の内閣(行政府)は局の設置すら単独ではできず、議会に法改正を求めることになるわけです。
2009年に日本で政権交代が起こった際、当時の与党になった民主党は、「国家戦略局」を設置しようとしました。
法改正の準備をしていた途中の2010年に参院選で民主党が敗れたため、ねじれ国会となり、国家戦略局が設置されることはありませんでした。
イギリスの場合、局の設置は内閣の判断でできるため、新しい首相が就任後、すぐにでも設置が可能です。
第二次大戦の結果は、各国の議会運営にも影響を及ぼしており、この辺りの違いを確認することは、色々な意味で勉強になるものですね😊。
<Mr. PDCAのボンジュール英語「取り戻す」=「reclaim」>
今回出てきた「取り戻す」の英訳は、「reclaim」になります。
「フランスを、取り戻す」を英語にする場合、「Reclaim France」とすればよいですね :-)。
本日は、映画「クロエ」を紹介します。
映画「クロエ」の主人公は、産婦人科医キャサリン・スチュアート(ジュリアン・ムーア)です。
キャサリンは、やりがいのある仕事と大学教授の夫、高校生の息子を持ち、周りから羨ましがられる生活を送っています。
ただ、人間は分からないもので、キャサリンは夫であるデヴィッド・スチュアート(リーアム・ニーソン)の浮気を疑い、クロエ(アマンダ・サイフリッド)に調査を依頼することになります。
この調査が大きなチャレンジを引き起こすことになるのですが、映画「クロエ」は色々な意味で予想外の展開になるため、観賞していて飽きない作品でしたね。
また、映画「クロエ」はLGBTについても描写していますので、多様性について興味があるビジネスパーソンにとってもお勧めの作品です。
キャサリンの夫役として登場しているリーアム・ニーソンは、「ザ・シークレットマン」等にも登場している名優で、映画「クロエ」でも興味深い演技をしていましたね😊。
This year (2022), there will be a presidential election in France.
The current term of the French President is 5 years.
Since 3 consecutive elections are banned, he or she can serve as the President for up to 10 years in France.
The French President's term of office was originally 7 years, and there was no limit on the number of re-elections.
The 2000 referendum shortened the term to 5 years, and the constitutional amendment in 2008 restricted consecutive re-elections to 2 terms.
The material introduced today "Patriotism to regain free France or globalism" presented this time is authored by Marine Le Pen, who was selected as the final candidate of the 2017 French Presidential election.
In order to reclaim France, Le Pen made the following commitments in 2017:
● Implementation of a referendum asking whether to leave the EU
● Clarification of French superiority in constitutional revision
● Limited immigration acceptance to 10,000 per year
If France tries to leave the EU, the shock would be significantly larger than Brexit.
As a Francophile, I am curious about the whereabouts of this year's presidential election in France.
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