PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 974「やらないことを決めるのが習慣?」/ "Is it a habit to decide what not to do?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 974「やらないことを決めるのが習慣?

 

私は基本的に飲み会に行かないことにしており、誘われた場合、朝食か昼食で代替できないか確認するようにしています。

 

飲み会の場合、夜の会食になり、参加者が増える傾向があります。

 

私は6人以上の集まりには行かないようにしており、これは1つのテーブルで同じテーマを話す上限が6人までであると考えているからです。

 

飲み会と大人数の会食に行かないことによって、私の生産性は飛躍的に上がったと自負しています。

 

今回紹介する資料「黒本 四は、読者とのQAコーナーを再編集したベストセラー『黒本』シリーズの第四弾」でおり、習慣化に関する以下フレーズが印象的でした。

 

「どちらかというと僕は、朝起きてから寝るまで、『やらないこと』を決めているように思います。

 

起きてすぐにメールやウェブを見ないことや、あたらしい仕事の依頼は基本的に無視するなど、考えだしたら枚挙にいとまがありません。

 

そうすることにより、膨大な時間が生まれますので、遊びの時間も増え、結果、生産性が上がります。

 

また、寝る前に習慣を作らず、眠くなったら、すぐに寝るようにしています。

 

もし、習慣を作ってしまうと、それに囚われ、眠くてもその習慣を行う必要があります。

 

ですので、『やらないこと』と『決めないこと』を、意識しています。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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黒本 四

黒本 四

 

 

P.S. 今回紹介した資料「黒本 四」で、「あたらしい仕事の依頼は基本的に無視する」と記載している部分に筆者の凄みを感じました。

 

新しい仕事の依頼を無視するということは、既存顧客(リピーター)だけでやっていけることを意味します。

 

ビジネスにおいて、新規顧客になってもらうためには、リピーター獲得よりも6倍の労力が必要になると言われます。

 

今回紹介した資料「黒本 四」の筆者は、新規顧客の相手をしないことによって、効率的にビジネスを回していると言えます。

 

やらないことを決めることを習慣にすることで、優れたビジネスパーソンになれるかもしれませんね😊。

 

また、企業や組織にとっても、やらないことを決めることは重要です。

 

ある事業が成功した会社では、「次も上手くいくだろう」と楽観的に考えて、あれこれと新しいビジネスに参入しがちです。

 

成功体験がある組織では、失敗が明らかになっても「過去に上手くいったのだから、やめられない」というジレンマに陥りがちです。

 

これを避ける方法としては、事業参入時に「撤退するタイミング(やめ時)」を客観的な数字と共に明示しておくことがあります。

 

やめ時を決めておけば、社長や会長などの実力者が始めた事業であっても、「赤字が3年以上継続しており、最初に取り決めておいて撤退のタイミングになっています」と指摘することが可能です。

 

やめ時になっているビジネスについて、「それでも続ける」と経営者が判断した場合、約束事を守れない会社ということになり、その場から離れることを検討した方がよいことになります。

 

皆様も新しい事業を始める時には、やめ時をきちんと決めておきましょう。

 

ちなみに、私が2016年に自営業を始めた時、「2年連続で赤字になったら撤退する」というやめ時を明確にしていました。

 

 

やめ時を決めておくことで、自分自身にプレッシャーをかけることになり、「赤字垂れ流し事業」を放置させるリスクを軽減することにもなります。

 

1904年に始まった日露戦争と、1941年に開戦した太平洋戦争において、日本がロシアやアメリカに勝つ確率は、ほとんどなかったと指摘する歴史家がいます。

 

日露戦争で日本がロシアに勝利したことは、太平洋戦争で日本がアメリカに勝つことと同じくらいチャレンジングなことだったわけです。

 

過去のPDCA日記でも紹介しましたが、日露戦争と太平洋戦争の違いは、日本政府首脳が「どうやって戦争を終わらせるか」ということを、考えていたかどうかでした。

 

 

日露戦争が始まった2週間後の1904年2月下旬、枢密院議長だった伊藤博文は、アメリカに金子堅太郎を送ります。

 

ハーバード留学時代、金子はセオドア・ルーズベルト大統領と面識があり、ロシアとの早期講和に向けてのサポートをアメリカ政府に依頼し、これが1905年のポーツマス条約につながります。

 

一方の太平洋戦争では、戦線が太平洋全域に拡大しながら、どのように戦争を終わらせるか誰も考えないまま、敗戦を迎えることになりました。

 

日露戦争と太平洋戦争の日本政府首脳の対応は、ビジネスの成否において参考になります。

 

真珠湾攻撃が始まる数ヵ月前の1941年夏、首相直轄の機関「総力戦研究所」が、「開戦後1、2年は優位に立てるが、制海権を取れずに東南アジアの石油が日本に到達することはなく、ソ連が不可侵条約を破棄して侵攻してくるため、3年から4年でアメリカに必ず敗北する」という克明なシミュレーションを行っていました。

 

総力戦研究所について詳しく知りたい方は、元東京都知事猪瀬直樹氏の名著「昭和16年夏の敗戦」を読んでみてください😊。

 

昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)

昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)

 

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「やらないこと」 = 「what not to do」>

 

今回出てきた「やらないこと」の英訳は、「what not to do」になります。

 

「やらないことを決めるのが習慣になる」を英語にする場合、「It's a habit to decide what not to do」とすればよいですね😊。

 

黒本 四

黒本 四

 

 

<マドモアゼルPDCAのメルシー映画「昼も夜も」>

 

本日は、映画「昼も夜も」を紹介します。

 

 

映画「昼も夜も」は、中古車販売業を営んでいるの真野良介(瀬戸康史)が主人公です。

 

良介の職場に突如、奇妙な女(阿部純子)が現れます。

 

この女は名前も名乗らず、良介に悪態をつき続けますが、なぜか彼女に対して心を開いていきます。

 

監督は「黄泉がえり」の塩田明彦ですが、良介と女が車の中で交わしている他愛のない会話が興味深かったですね。

 

地方移住を考えている方は、映画「昼も夜も」を鑑賞してみるとよいでしょう。

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 974 "Is it a habit to decide what not to do?"
 

The material introduced today "Black Book No. 4 (Japanese only)" is the 4th edition of the best-selling "Black Book" series that re-edited the QA section with readers and the following phrases were impressive.

 

"I think it's a habit to decide what not to do.

 

There are many things to consider, such as not looking at emails and the web as soon as I get up, and basically I have been ignoring new jobs.

 

Doing so creates an enormous amount of time, increases play time, and increases productivity.

 

In addition, I do not make habits before going to bed, and I go to bed as soon as I get sleepy.

 

If you make a habit, you need to be caught in it and do it even if you are sleepy.

 

So I'm conscious of what I don't do and what I don't decide." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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