今回紹介する資料「読書は格闘技」は、「武器となる読書術、読むべき書を呈示する、知的実践の書」をキャッチフレーズにしており、「心をつかむ」部分の以下のフレーズが印象的でした。
「人を説得することについて書いた古典をもう一つ紹介したい。
『韓非子(かんぴし)』の「説難(ぜいなん)」編である。
これは、タイトルの通り、説得することの難しさについて書かれたものである。
例えば、『相手が思っていることとあまりに外れたことを言うと相手にされず、かといって、相手の思っている通りの進言をするとつまらないと思われたり、相手のプライドを傷つけたり、警戒されたりするので難しい』、といった考察が述べられている。
なかなか入り組んだ考察だが、これには背景がある。
実は 『韓非子』55編には特定の文脈があり、その特殊性がこの考察を生んでいる。
というのも、『韓非子』は絶対的な権力を持ち、生殺与奪を完全に握っている君主に、『法家』という新統治理論をどうやって納得させるかという問題意識から書かれているものだからである。
しかし、その極端でピンとこない状況にもかかわらず、いやむしろ、そうであるからこそ、その考察は鋭く有益である。
極端な状況から導かれた理論であるから、読者はその文脈を捨象(しゃしょう)して自分の事例(例えば気むずかしい上司や、絶対的な取引先、締め切りにルーズな筆者など)に当てはめて理解しようとし、その結果、よりその考察を自分のものとして理解することになるのである。」(引用終わり)
それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!
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P.S. 今年(2022年)はフランスで大統領選挙がある年で、まもなく決選投票が行われます🥐。
現在のフランス大統領の任期は5年であり、3選が禁止されているため、最長10年間大統領を務めることができます。
実は、フランス大統領の任期は元々7年で、再選制限もありませんでした。
2000年の国民投票で、7年だった大統領の任期が5年に短縮されました。
また、2008年の憲法改正によって、大統領の連続再選は2期までに制限されたことになります。
『韓非子』の著者である韓非は今から約2,200年前に、君主のコントロールする方法を考え、悪戦していたことになります。
現在、多くの国では国家元首の再選制限が設けられており、8年から10年で交代する仕組みになっています。
これは人類の知恵であり、8年から10年以上同じ人が同じ仕事をしていると、達成感が全能感に気が付かないうちに変わってしまうためであると私自身は考えています。
政治家に限らず、経営者の場合でも8年から10年の間に交代する方が望ましく、それができないと「カリスマ」と呼ばれる存在ができあがってしまい、20年、30年同じ人の統治が続いてしまうリスクが発生します。
私自身、同じ仕事を8年から10年続けた場合、そこから引継ぎに入り、早い段階で退任するようにしています。
ビスマルクは「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」と言いましたが、政治でもビジネスでも10年以上同じ人が同じ仕事をしていると、大きなチャレンジが発生するという歴史を学びたいものですね。
< Mr. PDCAのボンジュール英語「説得する」 = 「persuade」>
今回出てきた「説得する」の英訳は、「persuade」になります。
「人を説得する方法」を英語で表現する場合、「How to persuade others」とすればよいですね😊。
映画だけではなく、小説と漫画の「青の炎」もあり、こちらも面白かったですね😊。
映画「青の炎」は、「僕は、独りで世界と戦っている。」をキャッチコピーにしています。
主人公の櫛森秀一(くしもりしゅういち:二宮和也)は由比ヶ浜高校に通う2年生で、完全犯罪を企み、養父の殺害に手を染めます。
ただ、警察の捜査が続き、櫛森秀一は追い詰められていきます。
映画「青の炎」はサスペンスとしても秀逸ですが、流れている音楽も素晴らしい作品です♪。
推理小説が好きなビジネスパーソンに、今回紹介する映画「青の炎」はお勧めの作品です。
この映画は最後の自転車のシーンが秀逸で、ヒロインである松浦亜弥の演技は中々のものでした。
プライベートやビジネスでチャレンジングな日々が続いている人は、映画「青の炎」をみて青春を取り戻しましょう😊。
The material introduced today "Reading is a Fighting Game (Japanese only)" has the catchphrase "Reading as a Weapon, Presenting Books to Read, Books of Intellectual Practice", and the following phrases were impressive.
"I would like to introduce another classic that I wrote about persuading people.
This is the 'Han Feizi'.
For example, 'If you say something that is too different from what the other person thinks, you will not be treated as the other person. It is difficult because it is done.'" (Unquote)
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