【PDCA日記 Vol. 1,123「人の引っ張り方」】
実際のターンアラウンド・マネージャーはファンド・マネージャーではなく、ファンド側が送り込んでくる人材であることが多いです。
ファンド・マネージャー側は監査役などになって監視する役割を担い、日常の業務についてはターンアラウンド・マネージャーに任せるケースが多いようです。
ターンアラウンド・マネージャーはチャレンジを抱えている企業の課題を一つひとつ解決し、企業価値を上げることに心血を注ぎ、IPOや売却などでファンド側に利益をもたらすことを目指します。
この話をすると、「なんて冷酷なやり方だ!」と憤慨する方がいるようです。
ただ、資本主義の世界で生きる我々にとって、ファンドのやり方は非常に合理的だったりします。
チャレンジを抱えている企業は、自分たちのやり方では課題を根本から解決することが難しいからです。
そのため、外からやってきたしがらみのないターンアラウンド・マネージャーが、問題を根本から解決しようとします。
外からやってきたターンアラウンド・マネージャーに問題解決が可能である背景には、人間関係のしがらみのなさがあります。
社長や最高経営責任者(CEO)の指示に沿って内部の従業員たちは、組織が抱えているチャレンジを認識していながらも、経営側に忖度して根本から壊す行動に出ることは難しいのです。
英語には、「部屋の中の象(Elephant in the room)」という考え方があります。
「部屋の中の象」は、組織内の全員が知っていながら、言及しない重要で大きな課題、論争の問題に関する英語の比喩的な表現です。
ターンアラウンド・マネージャーは「部屋の中の象」を見て、「象がいるぞう!」と指摘できますが、中の人間はできないということですね😊。
カルビーやライザップの要職を歴任した松本晃氏は、米国のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)日本法人での勤務経験があり、「プロ経営者」の1人と考えられています。
45歳で伊藤忠商事を退職し、次の仕事を考えていた松本には複数の選択肢がありました。
その中からJ&Jを選んだ理由が、今回紹介する資料「社長引責 破綻からV字回復の内幕」の中で以下のように説明されています。
「米国の役員が何度も来日し、家族まで東京・青山の有名レストラン『サバティーニ』に招待してくれた。」(引用終わり)
仕事には情熱が必要と言われますが、今回紹介する資料「社長引責 破綻からV字回復の内幕」を読んで人を引く抜く場合にも情熱が必要なのだと感じました。
松本氏はその後、J&J日本法人の社長になります。
今回紹介する資料「社長引責 破綻からV字回復の内幕」はカルビー以外にも、スバルやJALなどのケースも取り上げています。
会社が苦境にある経営者や、職場が業績不振の方は今回紹介する資料「社長引責 破綻からV字回復の内幕」を手に取ってみましょう。
それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!
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P.S. 私が新しい仕事を始める場合、何をするかではなく「誰とするか」に重きを置くようにしています。
全く経験のない業界であっても、一緒に働く人達が協力的であれば私は引き受けるようにしています。
自分1人では大きなことができないため、周りといかに協力するかがビジネスでは重要になりますからね😊。
<Mr. PDCAのボンジュール英語「引き抜く」=「pull out」>
今回出てきた「引き抜く」の英訳は、「pull out」になります。
「人の引き抜き方」を英語にする場合、「How to pull out people」とすればよいですね😊。
今回は、架空の大学である「御山大学」でのやり取りを描いた映画「何者」を紹介します。
原作は小説「何者」であり、就職活動に揺れ動く大学生の心理を描いています。
映画「何者」 では、主人公の二宮拓人(佐藤健)が大学の演劇サークルで脚本を書き、人を分析するのが得意な大学生です。
二宮拓人は大学の同級生5人で定期的に集まり、就職活動への対策を行っています。
ただ、5人の中で成果に差が出てきています(現実のビジネスと同じですね😊)。
就職活動に疑問を持っている大学生や転職活動にチャレンジを抱えているビジネスパーソンは、今回紹介する映画「何者」を是非観賞してみてください😊。
「とりあえず自分で何かを始めた方がよさそうだな」と感じるかもしれませんよ。
「何者」のメルシー評価【クロワッサン3個:🥐🥐🥐】
【マドモアゼルPDCAコメント】映画「何者」を鑑賞して、就職活動の意味不明さが改めて浮き彫りになりました。
同じ服装で同じような髪型で就職活動をすること自体、違和感があります。
最近は、インターネットがあるため、無理して就職活動する必要がなく、色々なビジネスを自分で始められるようになって素晴らしいですね😊。
【PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,123 "How to pull out people"】
Mr. Akira Matsumoto, who has held executive positions in Calbee and RIZAP, has worked for Johnson & Johnson (J&J) Japan before.
Having retired from ITOCHU Corporation at the age of 45 and Mr. Matsumoto was thinking about his next job, and he had several options.
The reason why J&J was selected is explained as follows in the material introduced today “Introduction to V-shaped recovery from the failure (Japanese only)”.
"American officers visited Japan many times and they invited my family to a famous restaurant in Tokyo." (Unquote)
It is said that work requires passion, but I also felt that passion is required when pulling out people.
Mr. Matsumoto then becomes the President of J&J Japan.
In addition to Calbee, this book covers the cases of Subaru and JAL.
If you are a business owner who is in a difficult situation or who is not performing well in the workplace, please take this material once.
Let's function PDCA today!
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