PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 1,145「繰り返し起こる失敗の原因がよくわからない」/ "Japanese cannot understand the cause of repeated failure?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,145「繰り返し起こる失敗の原因がよくわからない」】
 

過去のPDCA日記で、2006年ドイツ・ワールドカップにおいて、日本代表が惨敗した理由を分析した名著「敗因と」を紹介しました。

 

敗因と

敗因と

 

 

最近は、「失敗からの学び方」に関する議論がブログやYou Tubeなどで行われており、これはとても良いことであると考えています。

 

今回紹介する資料「失敗の法則 日本人はなぜ同じ間違いを繰り返すのか」は、日本の組織が「繰り返し起こる失敗の原因がよくわからない」状況に陥りやすい背景を分析しています。

 

過去のPDCA日記でも紹介した名著「失敗の本質」が分類化できなかった日本型組織が陥る失敗の法則を、以下の8つにパターン化しています。

 

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1. 現場が強いリーダーを許さない
2. 部分が全体を決める
3. 非効率を残業でカバーする
4.「空気」は法律を超える
5. 企業戦略は出世競争で決まる
6. サンクコストを無視できない
7. 小さくもうけて大きく損する
8.「軽いみこし」は危機に弱い」(引用終わり)

 

 

史書などを読んでいると、第二次世界大戦中、旧日本軍と戦った外国人兵士の感想として、「日本兵の一人ひとりはとても優秀だったが、上層部に戦略がなかった」というコメントを目にすることがあります。

 

戦争だけではなく、ビジネスもそうですが、現場がどれだけ優秀であっても、経営側がおかしな判断をすると組織が瓦解するということなのでしょう。

 

東芝崩壊、電通事件、豊洲移転を含む数多くの問題を本書は分析しており、戦前から日本の組織で繰り返し起こっている失敗の原因を究明する上で、非常に役に立つ一冊と言えるでしょう。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 有名な元プロ野球監督である故・野村克也氏のセリフとして、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」が知られています。

 

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」は元々、江戸時代の大名である松浦静山の言葉であす。

 

これは、「上手くいった時はなぜ上手くいったか分からない時があるが、失敗した時は必ず理由が存在する」という意味です。

 

スポーツやビジネスだけではなく、戦争においても失敗した時は必ず理由があり、その分析を続けることが重要ということなのでしょう。

 

私は失敗した時だけではなく、上手くいった時にも「なぜ上手くいったのか?」という分析を行って、再発防止策ならぬ更なる改善策を続けることが成功を維持する近道であると考えています。

 

言い換えれば、成功体験を引きずらないことが重要ということですね😊。

 

上手くいった時は「自分がやった」という人が多いですが、チャレンジに直面した際、「自分のこの手法が失敗の原因だった」と冷静に分析する人は少ないのが現実です。

 

数百年のスパンでビジネスを続けている組織は、上手くいった時もチャレンジに直面した時も「なぜそうなったのか?」ということを突き詰めているケースが多いように感じます😊。

 

<Mr. PDCAのボンジュール英語「戦術 」=「tactic」>

 

「戦略」の英語は「strategy」であることがよく知られていますが、「戦術」を意味する「tactic」はあまり知られていません。

 

「どこに行くか」という戦略を決めるのはトップの役割で、戦術は「どうやってそこに早く到達するか」を推し進めることであり、企業であれば中間管理職の重要な役割になります。

 

サッカーでは「戦術」という言葉が使われますが、サッカーの戦略は「ボールをゴールに入れること」であり、戦術は「どうやってボールを早くゴールに入れるか」を考えることであると思っています。

 

「日本人は戦術を遂行するのは上手いが、戦略を構築するのが下手である」ということが、今回紹介した資料「失敗の法則」のエッセンスなのかもしれませんね😊。

 

 

<マドモアゼルPDCAのメルシー映画「マネーの天使」>

  

本日は、金融関連のドラマ「マネーの天使」を紹介します。

 

 

ドラマ「マネーの天使」は、大阪にあるメキシコ料理店に様々な金銭に悩む人たちが訪れ、弁護士でもない店主が無償でトラブル解決をサポートする姿を描いています。

 

「弁護士ではない人が金銭トラブル解決をサポート?」と思われたかもしれませんが、報酬を受け取らなければ、弁護士でなくてもトラブル解決をサポートしても問題ないのです。

 

ただ、報酬を受け取った場合、弁護士法72条の行為(弁護士業務)に該当し、「非弁行為」として法に触れることになります。

 

金融関係の仕事をしているビジネスパーソンに、今回紹介するドラマ「マネーの天使」はお勧めです。

 

マネーの天使」のメルシー評価【クロワッサン3個:🥐🥐🥐】

 

【マドモアゼルPDCAコメント】今回紹介するドラマ「マネーの天使」は、メキシコ料理店の店主とスタッフが本物の弁護士と対峙する場面もあります。

 

フィクションにはなっていますが、「債務の中断」や「債務の承認」など、私が銀行員時代に耳にした用語が結構出てきます。

 

今回紹介するドラマ「マネーの天使」は、色々な意味で懐かしい気持ちにさせてくれる作品でしたね😊。

 

 

 
PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,145 "Japanese cannot understand the cause of repeated failure?"】

 

Recently, people have been discussing “How to learn from failure” in the blog and I think this is a very good thing.

 

The material to be introduced “The Law of Failure (Japanese only)” analyzes the background where Japanese organizations tend to make mistakes and this book reiterates that "Japanese cannot understand the cause of repeated failure".

 

This material also explains the failure rules that can be patterned into the following 8 categories.

 

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1. The business field does not allow strong leaders
2. The partial merit decides the whole strategy
3. Cover inefficiencies by overtime work
4. "Atmosphere" exceeds the law
5. Corporate strategy is determined by competition
6. People cannot ignore the sunk cost
7. Make a small profit & cause a large loss
8. Lightweight portable shrine is vulnerable to crisis" (Unquote)

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Let's function PDCA today!   

 

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