PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 1,151「成功体験と規律」/ "Success Experience & Discipline"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,151「成功体験と規律」】
 

「成功体験から抜け出せない」というのは、全人類に共通している弱みのようです。

 

歴史を振り返ると、ナポレオンや旧日本軍が成功体験を引きずり続けて、最後の最後まで軌道修正できなかった典型的な例であるように感じています。

 

「人類の歴史から学べることは、人類が歴史から学ばないことである」というのはなかなか的を射た表現でしょう。

 

私が読書をお勧めする理由の一つに、「人類の失敗談」が本の中に書かれていることが多いことがあります。

 

経営者に読書家が多い背景には、「本から失敗を学ぶことができる」と本能的に知っているためではないかと感じるくらいです。

 

私が銀行員時代にお会いさせて頂いた経営者は、例外なく膨大な書籍を読まれていました(数万人規模の組織を率いながら、読書を続けるのはとてつもないエネルギーを必要とします)。

 

今回紹介する資料「ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階」は、「成功した組織がなぜチャレンジに直面するのか」という命題について学術的に分析しており、「成功から生まれる傲慢」部分の以下のフレーズが印象的でした。

 

「偉大な企業は成功のために現実の厳しさから隔離されうる。勢いがついているので、経営者がまずい決定を下すか、規律を失っても、企業はしばらく前進できる。

 

第一段階がはじまるのは、人々が高慢になり、成功を続けるのは自分たちの当然の権利であるかのように考えるようになり、当初に成功をもたらしてきた真の基礎的要因を見失ったときである。

 

成功したときには運と偶然が関与した場合が多いが、運が良かった可能性を認識せず、自分たちの長所と能力を過大評価する人は、傲慢に陥っているのである。」(引用終わり)

 

ビジョナリーカンパニー」が世界中で読まれている背景には、チャレンジへの打開策が盛り込まれているためであると私は考えており、今回紹介した資料にも「良好な企業から偉大な企業への飛躍の法則」として、以下の4ステップを紹介しています。

 

ーーー

①規律ある人材:最初に人を選び、その後に目標を選ぶ
②規律ある考え:厳しい現実を直視する
③規律ある行動:規律の文化
④偉大さが永続する組織をつくる:基本理念を維持し、進捗を促す」(引用終わり)

 

偉大な企業に飛躍するためのキーワードが、「規律」であるというのは中々奥深いですね😊。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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<Mr. PDCAのボンジュール英語「規律」=「discipline」>

 

今回出てきた「規律」を英語にすると、「discipline」になりますが、これはビジネス英語でも頻繁に使われる単語です。

 

以前のPDCA日記で登場した前職時代の上司であるCEO(ロシア生まれのアメリカ人)は、コンプライアンスの問題が出てくるたびに机を叩き、「規律が足りない!この組織には規律が足りないんだ!(No discipline! This organization has no discipline!)」と連呼していたことを覚えています。

 

ちなみに、規律を守る最高の方法は、「時間を守ること」であると私は考えています😊。

 

 

<マドモアゼルPDCAのメルシー映画「シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜」>

  

本日は、ジャン・レノ主演の映画「シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜」を紹介します。

 

 

映画「シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜」の舞台は、パリにある三ツ星レストランである「カルゴ・ラガルド」です。

 

「カルゴ・ラガルド」の超一流有名シェフであるアレクサンドル・ラガルド(ジャン・レノ)は長年に渡り名声を手にしてきましたが、最近は料理への情熱を失いかけており、次の審査で星を失うことを恐れている姿が映画「シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜」で描かれています。

 

そんな中、ビルのペンキ塗りをしていた自称「天才料理人」のジャッキー・ボノ(ミカエル・ユーン)を、アレクサンドルは「カルゴ・ラガルド」に引き抜きます。

 

ジャッキーは、多くの有名シェフのレシピを完璧に暗記する才能を持っていますが、料理へのこだわりから客や同僚とたびたびトラブルを起こし、ひとつのレストランに腰を落ち着けることができませんでした。

 

ジャッキーは恋人のベアトリス(ラファエル・アゴゲ)が妊娠したことをきっかけに、安定した収入を得るために料理人をやめて、ペンキ職人として働き始めますが、ひょんなことからアレクサンドルに出会います。

 

続きは映画で確認頂ければと思いますが、一つのことを突き詰めて続けることの重要性を感じられる作品でした😊。

 

フランス料理が好きなビジネスパーソンに、今回紹介する映画「シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜」はお勧めです。

 

シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜」のメルシー評価【クロワッサン3個:🥐🥐🥐】

 

【マドモアゼルPDCAコメント】今回紹介する映画「シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜」では、味だけではなく、香り、盛り付けなどを五感で感じられる料理が多数登場します。

 

ジャッキーは多くのレシピを完全に暗記していますが、枠にこだわるだけではなく、時に独創的なアイデアを実行に移します。

 

ジャッキーの姿を見て、私は歌舞伎の「守破離」を思い出しました。

 

守破離は過去のPDCA日記で紹介していますので、興味のある方はご確認ください😊。

 

 

 
PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,151 "Success Experience & Discipline"】

 

Human beings tend to make the same failure in history and it is said that "What we learn from the history of human is we do not learn from history".

 

When I was a banker, there are many occasions to meet corporate executives and they are all reading a lot books.

 

I suppose senior corporate managers might know that "We can learn failures by reading" instinctively.

 

The material to be introduced today "How The Mighty Fall" explains the subject of "Why successful organizations face challenges", and the following phrases were impressive.

 

"A great company can be isolated from reality for its success. With momentum, if a senior manager makes a bad decision or loses discipline, it can move forward for a while.

 

The first stage begins when people become arrogant and think that it is their natural right to continue their success, and they lose sight of the true factors that have brought about their initial success.

 

When people are successful, luck and fortuity are often involved, but those who overestimate their strengths and abilities without confirming the possibility of being lucky and they would be arrogant." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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