PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 1,153「悪評は日頃の行いから来る?」/ "Bad reputation comes from everyday actions?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,153「悪評は日頃の行いから来る?

 

最近、就職活動中の方から連絡をもらうことがあり、「商社の未来についてどう思いますか?」という質問を受けたことがあります。

 

私が学生時代だった20年以上前は、「商社冬の時代」と言われていました。

 

インターネットの発達により、商社が得意としていた仲介機能はなくなっていくと考えられていたのです。

 

現時点の株価を見ると、今も商社は価値があると資本主義市場は見ているようです。

 

ただ、私が学生であれば商社に就職することはないでしょう(その前に、試験に受からない?)。

 

金融の世界もそうですが、商社の場合でも、「やりたいことがない人がいくところ」というイメージが強いためです。

 

何か具体的にやりたいことがなければ、商社に行くことがよいかもしれません(昔の私のようにね :-)。

 

商社に行って非効率とはお世辞にも言えないプロセスを覚えることに時間を割くよりも、具体的にやりたいことがあるのであれば、自分のビジネスを開始する方が合理的であるような気がします。

 

今回紹介する資料「鈴木商店の経営破綻」は、「横浜正金銀行から見た一側面」から戦前の巨大商社だった鈴木商店の破綻劇を解説しており、「投機的な取引拡張」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

鈴木商店の成功に対して世評は、驚異のまなざしを向けるとともに批判的な成功への嫉(そね)みを多少とも伴うような評価を下していた。

 

これとは別に貿易および商業取引においては、鈴木商店の投機的な取引と、その手法の強引さが問題となっていた。

 

米騒動において焼き討ちを受けたことについては、少なくともコメの投機的な買い占めという疑惑が根拠の乏しいものであったことは、すでに指摘されている。

 

しかし、そうした疑惑がもっともらしく聞こえるような悪評を鈴木商店の取引実態が生み出していたことも事実であったようである。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

PDCA日記が更新されたら通知が欲しいという方がいましたので、そのような場合は Twitter をご利用ください😊。https://twitter.com/MPdca 

 

鈴木商店の経営破綻

鈴木商店の経営破綻

  • 発売日: 2017/09/16
  • メディア: 単行本
 

 

P.S. 鈴木商店は、戦前に存在した商社であり、三菱商事三井物産を一時は上回る規模にまで拡大していました。

 

第一次世界大戦が始まり、世界中の鉄価格が上昇することを見越した金子直吉鈴木商店の中興の祖)が、を先物市場で買い占めたことは、現在でも伝説になっています。

 

1914年に鈴木商店のロンドン支店長だった高畑誠一に対して、金子が「Buy any steel, any quantity, at any price.(あらゆる品質の鉄を、値段を気にすることなく買え)」という電報を出したことは、有名です。

 

ただ、第一次世界大戦が終わってからも事業拡大を続けた金子の経営戦略は行き詰まり、1927年に倒産に追い込まれます。

 

鈴木商店の幹部だった高畑は、第一次世界大戦後、市況が下落することを読んでおり、金子に対して再三事業の縮小を進言しました。

 

それでも、鈴木は行動を改めることなく、事業拡大を続け、最後は悲惨な結末を迎えることになります。

 

ただ、金子の失敗をすぐ近くで見ていた高畑は1928年に三菱商事などの支援を受け、日商株式会社(後の日商岩井)という商社を立ち上げます。

 

金子の拡大戦略は行き詰ってしまいましたが、それを反面教師にした高畑は堅実に事業を行い、彼が興した会社は、現在も総合商社としてビジネスを行っています。

 

ちなみに、PDCA日記で時々登場する私の最初の上司だったKさんは、日商岩井(現・双日)の出身です😊。

 

Kさんは商社出身だけあってか、ビジネスだけではなく、ゴルフ、テニス、カラオケ、ボーリング、一発芸など、何でもできる人でした。

 

私も現在、「偉大なる何でも屋」と呼ばれており、Kさんの影響を受けているのかもしれませんね😊。

 

 < Mr. PDCAのボンジュール英語「日頃の行い」 = 「everyday actions」>

 

今回出てきた「日頃の行い」の英訳は、「everyday actions」になります。

 

「悪評は日頃の行いから来る」を英語にすると、「Bad reputation comes from everyday actions」となりますね😊。

 

鈴木商店の経営破綻

鈴木商店の経営破綻

  • 発売日: 2017/09/16
  • メディア: 単行本
 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,153 "Bad reputation comes from everyday actions?"
 

Recently, I was contacted by a job hunting college student and she asked me that, "What do you think about the future of a trading company in Japan?"

 

More than 20 years ago when I was a student, it was said to be the winter time of a trading company in Japan.

 

It was thought that with the development of the Internet, the intermediary function that trading companies were good at would disappear at that time.

 

Looking at current stock prices, the capitalist market seems to see that trading companies are still valuable.

 

However, if I were a student now, I would never get a job at a trading company.

 

The material introduced today "Suzuki Shoten Bankruptcy (Japanese only)" explains the bankruptcy of Suzuki Shoten, which was a huge trading company existed before the World War II and the following phrases were impressive.

 

"The reputation of Suzuki Shoten's success has given a phenomenal look and a degree of jealousy.

 

Separately, in trade and commercial transactions, speculative transactions by Suzuki Shoten and the brute force of their methods have been problems.

 

It has already been pointed out that the allegations of speculative purchase of rice were poorly grounded for being burned down in the rice turmoil.

 

However, it seems that Suzuki Shoten's actual trading situation had created a notorious reputation that seemed plausible." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

In case you would like to receive a notice at the time of PDCA Diary post, please utilize Twitter😊. https://twitter.com/MPdca  

プライバシーポリシー・お問い合わせ