PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 1,188「ライシテと戦う民主主義」/ "Laicite & Challenges in France"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,188「ライシテと戦う民主主義」】
 

最近はフランスでテロが多発しており、ある日のPDCAブレックファーストで「Mr. PDCAはフランスにいた頃、身の危険を感じたことはないのですか?」という質問がありました。

 

私からは、以下のように回答しました。

 

「フランスでテロに遭遇する確率はかなり低いため、身の危険を感じたことはないです。

 

東京で交通事故に遭う確率の方がはるかに高く、フランスに行くよりも東京で車に乗る方がリスクは高いでしょう。」(Mr. PDCAコメント終わり)

 

以前の保険をテーマにしたPDCA日記について、ある方が私に連絡をくれました。

 

 

「保険不要論」を唱える私に対して、その方から「保険の必要性」を説明頂きました。

 

保険の場合、実際に保険金を受け取る確率を計算することで、加入する必要があるかどうか検証可能です。

 

数字で証明できないことを信じている場合、マーケティングされていることになりますね😊。

 

日本の場合、金融業界の序列として、なぜか銀行、証券、保険の順番になっています。

 

不思議なことにアメリカでは、証券、保険、銀行と序列が変わります。

 

更に面白いことに、フランスをはじめとする大陸ヨーロッパ諸国では、保険、銀行、証券という順番になっていました。

 

フランスでテロが多発する要因の1つとして、ライシテ(非宗教性)があげられます。

 

ライシテはフランスにおける政教分離原則で、「個人の宗教的信仰は認めるが、政治や学校などの公的な場では宗教を持ち込ませない」というものです。

 

1989年、イスラム教徒の女子生徒が、ヒジャブ(頭全体を覆うベール)をかぶってフランスの公立中学校に登校し、教室では取るように教師から指導されましたが、かぶり続けて退学処分になりました。

 

この事件で、フランス国中が大騒ぎになりましたが、自由・平等・友愛をモットーするフランスに、様々な表情があることを浮き彫りにしています。

 

今回紹介する資料「ライシテから読む現代フランス」は、2017年の仏大統領選挙の大きな争点になったライシテについて、分かりやすく解説した資料になっています。

 

フランスに行かれたことがある方はお気づきだと思いますが、パリやリヨンなどにはイスラム教徒が多く、国内第二の宗教勢力になっています。

 

100年以上前の1905年に制定された政教分離法(ライシテ法)の取り扱いが、未だに議論され続けているフランスのチャレンジについて、興味のある方は一度手に取ってみてはいかがでしょうか😊。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. ライシテに加えて、私がヨーロッパで生活をして初めて目にした概念について、「戦う民主主義」があります。

 

「戦う民主主義」は「民主主義を脅かす考えを民主主義に戻すよう促す理念」であり、一番有名なのはドイツです。

 

ドイツでは「戦う民主主義」に基づき、「共産党違憲」という判断が憲法裁判所で出され、ドイツ共産党は解散させられました。

 

日本は「戦う民主主義」を採用していませんが、フランスが公的な場でヒジャブの着用を禁止した背景には、「戦う民主主義」があると言われています。

 

「人間には服装を自由に選ぶ権利があるが、ヒジャブは宗教で服装を強要しており、それを修正するよう促す」という「戦う民主主義」に基づき、フランスは公的な場でのヒジャブ着用を禁止しています。

 

ただ、「公的な場とはいえ、服装の修正を促すことが民主主義と言えるのか?」という意見を持つ人もおり、フランス人とこの議論をすると、朝まで話を続けるので、議論をする場合は、週末にした方が良いですね(フランス語の勉強にはなりますが😊)。

 

<Mr. PDCAのボンジュール英語「政教分離」=「separation of church and state」>

 

今回のテーマである「政教分離」を英語にする場合、「separation of church and state」という使い方をされることがありますが、「church」は教会であり、「separation of church and state」はキリスト教を前提とした「政教分離」の意味になります。

 

多様性の観点からすると、政教分離は「separation of politics and religion」とすべきなのでしょうが、実際には「separation of church and state」の方が良く耳にします。

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,188 "Laicite & Challenges in France"】

 

Recently, terrorism has frequently occurred in France, and one day at the PDCA breakfast, there was a question that, "Did Mr. PDCA feel any danger when you were living in France?"

 

I replied that "I have never felt the danger, because a probability of encountering terrorism is quite low in France.

 

The probability of having a traffic accident in Tokyo is much higher, so it is better not to drive in Tokyo.

 

It is said that Laicite (separation of church and state) is one of the causes of frequent terrorism in France.

 

Laicite is a separation principle of politics and religion in France and the related laws were stipulated in 1905.

 

In 1989, a Muslim girl student wearing a Hijab (a veil covering the entire head) went to a public secondary school in France and she was instructed by a teacher to take it out in the classroom, but she continued to wear and she was dropped out of school.

 

In this case, the whole state of France became a big fuss, but it highlights that there are various expressions in France, which motivates freedom, equality and fraternity.

 

The material to be introduced today "Contemporary France to read in terms of Laicite" explains in an easy-to-understand manner about Laicite, which became a major discussion theme in the French presidential election in 2017.

 

If you have been to France, you may be aware that Paris and Lyon have a large number of Muslims and it became the second largest religious group in the country.

 

France is known as the country of liberty, but it has multiple faces and that may attract many people all over the world.

 

Let's function PDCA today!   

 

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